[ミラノ 26日 ロイター]
イタリアの総選挙は開票の結果、安定多数を確保する会派がいない「ハングパーラメント(中ぶらりん議会)」となる公算。市場関係者からは「想定し得る最悪の結果」との声も上がっており、26日のイタリア株・債券は売られると予想される。
イタリア内務省によると、開票率99.9%時点で、下院はモンティ前首相の緊縮・改革路線を継続するとみられるベルサニ氏率いる中道左派が過半数を確保。上院は、中道左派が、ベルルスコーニ氏率いる反緊縮の中道右派を上回る議席を獲得するのが確実なものの、過半数には達していない。
ユーロ圏3位の経済規模を持つ国の財政・経済建て直しに向けた強いリーダーシップを期待していた投資家にとっては衝撃だ。
シティのグローバル金利部門ヘッド、アレッサンドロ・テントリ氏は「市場の見地で想定し得る最悪の結果」と述べ、イタリア国債売りは必至と予想。
さらに「再選挙は不可避とみられる。最も懸念させられるのは、グリッロ氏の健闘と棄権率の高さ。基本的に国民の半数が古い政治システムや、痛みを強いるだけの改革にうんざりしているということだ」と指摘した。
今回の選挙では、ユーロ圏圏離脱などを主張するコメディアンのグリッロ氏の会派「五つ星運動」が、既存政党に嫌気が差した有権者の票を集め躍進した。
イタリアの総選挙は開票の結果、安定多数を確保する会派がいない「ハングパーラメント(中ぶらりん議会)」となる公算。市場関係者からは「想定し得る最悪の結果」との声も上がっており、26日のイタリア株・債券は売られると予想される。
イタリア内務省によると、開票率99.9%時点で、下院はモンティ前首相の緊縮・改革路線を継続するとみられるベルサニ氏率いる中道左派が過半数を確保。上院は、中道左派が、ベルルスコーニ氏率いる反緊縮の中道右派を上回る議席を獲得するのが確実なものの、過半数には達していない。
ユーロ圏3位の経済規模を持つ国の財政・経済建て直しに向けた強いリーダーシップを期待していた投資家にとっては衝撃だ。
シティのグローバル金利部門ヘッド、アレッサンドロ・テントリ氏は「市場の見地で想定し得る最悪の結果」と述べ、イタリア国債売りは必至と予想。
さらに「再選挙は不可避とみられる。最も懸念させられるのは、グリッロ氏の健闘と棄権率の高さ。基本的に国民の半数が古い政治システムや、痛みを強いるだけの改革にうんざりしているということだ」と指摘した。
今回の選挙では、ユーロ圏圏離脱などを主張するコメディアンのグリッロ氏の会派「五つ星運動」が、既存政党に嫌気が差した有権者の票を集め躍進した。