TV番組で各党の幹部が出席し、日本経済の悪化の原因が日銀にある、円高にある、デフレにあるという議論がされていましたが、全て間違っています。

このような議論をしているから、日本は落ち込んでいくのです。

「天下」のソニー、パナソニック、そしてシャープの格付けがジャンク債にまで格下げされているのは、円高が原因でもデフレが原因ではありません。

戦略に誤りがあったのです。

即ち、おごりです。

日本製品なら少々高くても売れると思い上がった認識があり、世界中でまともな販売戦略を取ってこなかったのが原因なのです。

その一例がニューヨークのタイムズスクエアーのパナソニック・シャープの宣伝です。
一昔前の液晶宣伝がされているのです。
ところが、中国・韓国メーカーは最新の液晶を展示しており、それは綺麗に見えます。
パナソニック・シャープは場所も端の方に掲示されており、しかも古くてくすんで見え、中国・韓国製は輝いている。
パナソニック・シャープの駐在員はこれを見てどう思っているのでしょうか?

おそらく、日本企業の駐在員は見ていないはずです。
もしこれらを見ていれば恥ずかしくてとても見れるはずがありません。

日本企業の駐在員は事務所でふんぞり返り、高級日本食を食べ、豪華なマンションに住み、何食わぬ顔をして日々過ごしている間に、中国・韓国企業は猛烈な営業を行い、戦略的に宣伝をし、売り込みを図っていたのです。

技術的に物凄い差があった10年前にはこのような態度でも日本製=優秀として消費者は買ってくれましたが、
日本の技術を導入し、日本人を採用した中国・韓国企業の技術力が日本企業とさほど変わらなくなれば、あとは消費者がどのような選択肢を取るかとなれば、おのずと結果は見えてきます。

数年前にTVでインド人(販売店)がこのように述べていたことがありました。

『日本企業の販売員?来ていないね。韓国・中国は良く来るよ』
『日本企業はインド人が何を欲しているか調べていないね。自分たちが売りたい製品を持ってくるだけだ』

これで売れるでしょうか?

日本企業が負けた理由は明確です。

円高が悪い、デフレが悪いというのは自分たちの責任が及ばないために述べている「言い訳」であり、本当は戦略を誤ったことに原因があると自己批判をし、責任者は責任を取って退任し(勿論、退職金・年金もなしです)、危機感を持つ若者に経営を託し、野武士的販売戦略を取る(戻る)べきなのです。

技術者と販売員が手を握り、世界中で売れる商品を開発し、どぶ板戦略と言われても良い位、世界中に売り込みを図るべきなのです。

また、国民も、今の惨状が、円高が原因・日銀が原因という話をする政治家は信用しないことです。

(転載終了)

家電メーカーに関しては、
上記のことは間違いないと思います。

しかし、昨今の円高は異常です(゜ロ゜;
70円代が続いたら、どんなに良い商品でも、どんなに営業努力しても、限界があります( ̄▽ ̄;)

「官民一体」で危機を乗り越えるべきですねヽ(*'0'*)ツ