◇エシュロンの協定◇
地球上の「ある一部の国家」が、社会の安全は「公共の利益」という「見え透いたうそ」を並べ、自国民に対して行っている通信の傍受。

■エシュロンの協定■
イギリス労働党が、イギリス国内におけるNSAの活動について質問を繰り返しても、イギリス政府は、国家機密規則を持ち出して、この質問を40年間拒否し続けてきた。

エシュロンの正確なその能力や目的は、日々向上する技術などを含め、十分に解明されていない上に、各国はそのエシュロンの存在をも認めてはいない。

DSDは、オーストラリア国内のある放送局との書面インタビューで、そのエシュロンの存在と運営の実態を暴露した経緯がある。
アメリカ・イギリス・ニュージーランドの諜報部員が、内部情報をリークしている。
カナダCSE所属の諜報部員が、内部情報をリークしている。

世界各国には、このエシュロンの傍受行為を規制する法律が存在する。

UKUSA(米英間の合意)により、イギリスはアメリカでスパイ活動を行い、アメリカはイギリスでスパイ活動を行い、両国はデータを交換するという協定を結ぶ。
このような行動は、「法律の専門的見解上、合法である」と、指し示す以外の何ものでもない上に、そのエシュロンの存在を、自らが認めている確たる証拠でもある。


◇諜報活動の種類◇
諜報活動の実態。
■諜報活動の種類■
「現代の諜報活動は、2つに大別される」

『SIGINT(Signal Intelligence:シギント)』:電子機器などを使った諜報活動。
『HUMINT(Human Intelligence:ヒューミント)』:諜報部員による諜報活動。
「更にSIGINTは、2つに別けられる」

『COMINT(Communication Intelligence:コミント)』:通信情報の諜報活動・無線通信や暗号化された外交上の通信である通信情報の収集活動。
『ELINT(Electric Intelligence:エリント)』:電子情報の諜報活動・ミサイル発射実験の際に発生する電子信号や、核実験の際の放射線信号である電子情報の収集活動。


◇エシュロンのキーワード・辞書◇
すべての国際通信ネットワークを監視するために、通信情報傍受システム専用のエシュロン基地が世界中に設置され、地上の様々な通信、衛星通信、海底ケーブル通信など、すべての通信情報を傍受している。

■エシュロンのキーワード・辞書■

エシュロンの各傍受基地のコンピューターは、あらかじめプログラムされた「キーワード・辞書」を用いて天文学的な数の通信を自動的にサーチする。
エシュロンの各傍受基地は、その能力とデータを共有するために連結されており、そのエシュロン基地と施設は増えている。
「キーワード・辞書」には、ある地域について考えられるすべての名前、地名、話題、ある特定の電話番号や電子メールアドレスを含んでおり自動的に検索される。
エシュロンの各傍受基地にある「キーワード・辞書」は、その国の政府情報機関だけではなく、ほかの政府機関によっても補強(更新)され続ける。
エシュロンの各傍受基地の「キーワード・辞書」が、該当メッセージを見つけた場合、そのメッセージと関係がある国の政府情報機関へ自動的に送信されるが、メッセージを取得した国の政府情報機関は、自国と関係がない他国の情報について閲覧することはできないシステムになっている。

エシュロンの各傍受基地の「キーワード・辞書」には、それぞれ「コード名」があり、ほかの「キーワード・辞書」と区別される。

「キーワード・カウボーイ辞書」:アメリカのヤキマ基地。
「キーワード・フリントロック辞書」:ニュージーランドのワイホパイ島基地。

エシュロンによって傍受されたすべてのメッセージは、各「キーワード・辞書」の名称が記録されて、どこのエシュロン傍受基地が取得したメッセージであるのか識別される。