◆「独立精神」なき「右派」の「似非ナショナリズム、似非愛国心」を問う
 2012-08-25 07:40:11 「松本英志」氏

アメリカ、ロシア、中共、これにヨーロッパの英国、フランスを加えた五ヶ国が「連合国」=「UN(「国連」ではない!)」の安保理=「軍事管理委員会」常任理事国。すなわち「連合国」の主要国、という第二次大戦の戦勝国にして大戦後の世界を仕切っている支配勢力である。

この内で、極東アジアの日本に直接関係しているのがアメリカ、ロシア、中共の三国。
韓国と北朝鮮という朝鮮半島の分断国家は、この三国の支配下にある。韓国はアメリカで、北朝鮮はかつてはソ連(現ロシア)で現在は中共の配下。要するに韓国は「アメリカの属国」で、北朝鮮は「中共の属国」である。
そして、日本は? アメリカの「属国以下の属領」、すなわち占領の60年固定化=「米領日本」という「アメリカの植民地」である。
これが「戦後日本」を巡る基本構図で、この構図の上に現在の日本に関する全てが成り立っている。
従って、この「基本構図」を常に頭に置いた上で、様々に発生してくる「出来事」の意味を考えなければならないのだが、いわゆる「日本の右派勢力」というのは、これがまるで出来ていない!!
だから、発生する「出来事」の表面(減少)だけでしか事の意味を考えることができずに、やれ「朝鮮、ふざけるな!」だの「支那(中共)、ふざけるな!」、と毎度こればかりやっている。いわゆる「『特ア』の対日侮辱を許すな!」というやつである!

今回の「竹島」「尖閣」の右派狂乱(?)も、この毎度のパターンの繰り返しに過ぎないことは言うまでもないだろう。しかし、ここで考えてみて欲しいのは、そもそも「本国」が60年間も「植民地」のままであることには頬かむりをしたままでいながら、「領土が、領土が」と言っている「愛国派」の奇妙さ、である。
「ナショナリズム」「愛国心」というならば、「本国」がいまだに「植民地・米領日本」である事こそが最大の「屈辱」であり、「許すまじ!」き事であるはずなのに、そのことには「気付かない」、いや、実はそのことは「タブー」にして棚上げにしているのが、日本の(ごく一部の例外を除いた)「愛国派」であり「右派(保守、右翼、民族派)」なのである!

そもそもが、日本、韓国は共に「アメリカの支配下」にあるのであり、その韓国が「主人」のアメリカを無視して「竹島」不法占拠などという勝手な真似ができるはずがないのである。
アメリカがひとこと「竹島占拠はやろよ」と命令すれば、韓国はすぐさま竹島から撤退するだろう。その「勝手な真似」が長年できている、ということは「アメリカの許可」があるから、以外にはないではないか。
であれば、アメリカの目論みとは「共にアメリカの配下」である日韓を対立させておくこと、すなわち「分断統治」であると考えるのが当然、というものである。

そのアメリカの思惑がまったく目に入らないか、あるいはわかっていて「知らないふり」をした上で、ひたすら「韓国を許すな」とやっているならば、これはとんだ「茶番劇」でしかない。
「尖閣」の場合は、相手がアメリカの配下ではないアメリカと対等である中共なので、その辺で事情は違っているが、事の本質は同じである。日中間に緊張状態を創り出して、日本を中共に向き合わせるのがアメリカの思惑であろうから、これも「分断統治」の一つである。

無論、もう一方では中共の拡張主義の思惑も加わっているので「竹島」よりも複雑ではあるが、アメリカにとっては日本をアメリカの代役として中共に向き合わせる道具として、「尖閣」を利用しようとしている事に変わりはない。
「従軍慰安婦」「南京大虐殺」問題も、その事自体の真偽はともかく、その「利用のされ方」においては事の本質は同じであろう。
アメリカが「UN」と「特ア」諸国を手駒に使って日本叩きをやらせ、日本の「右派」勢力に反発を起こさせることによって、東アジアに対立構図を創り出すという目論みにおいて、である。
「南京」を巡っては、ハリウッドと中共の映画資本が合作で、大作の「南京もの」映画を十数本も製作しているという事実に、この筋書きが露骨に観て取れるではないか。次は、ハリウッドと韓国が合作で「慰安婦もの」映画を作り出すのではないのか?

ハナシを簡単にするために、ここで思い切った言い方をするならば、アメリカもロシアも中共も共に日本にとっては「敵」なのであるから、「アメリカ=味方で、中共=敵」でもなければ、「アメリカ=敵で、中共=味方」でもない。ロシアについても同じである。

すなわち、どの国家も固定的に支持も敵視もしてはダメなので、常に相手国の情勢を注視しながら、いかにすれば自国に有利なように事を運べるのか、と考えるのが外交であり国家間関係のあり方、というものである。
しかし、そもそもがいつまでも「アメリカの植民地」のまま、では外交も国家戦略もへちまもないのである。「領土」がどうこう言う前に、まずは「本国」が独立しなければおハナシにならないではないか。
「右派」の「ナショナリズム」だの「愛国心」だのが「茶番」にすぎないのは、この一番肝心な「独立回復」を棚上げにしたままで、「領土がどうのこうの」とやっている本末転倒ぶりだからである。この「植民地」のままで、「核武装」などと言っているのだから笑わせてくれる。

最大の問題は、「特ア」諸国が「正統な批判・抗議」ではなく、強請りタカリ的な「対日侮辱」を平然とやっていられるのは、そもそも日本がいまだに「アメリカの植民地」体制下にあり、またその「植民地傀儡たる日本の売国権力」が植民地体制を維持したいがために、「独立回復」して堂々と「特ア」諸国と是々非々で渡り合うのではなく、姑息な「上辺だけの謝罪・賠償」ばかりやってきて、事をうやむやにしてきたからではなかったのか。

まさに、「フクシマ」のいい加減さと同じであり、こうした「傀儡政府」のイカサマにとことん付け込んできているのが「特ア」諸国なのであるから、その根本要因はまさに「植民地」体制を維持したがっている「似非独立国家」体制にこそある。
また、この「右派」連中の大半が「原発を守れ」派、「日本の原発」なるものがまさに「アメリカの原子力利権植民地」であるということすらわかっていない連中である。

放射能を撒き散らして、平気で国民を被曝させて殺して行く原発などを支持していて、「国民の命」よりも「領土」とやらが大切な連中なのだから、その意味でも、日本の右派などごく一部の例外を除けば、しょせんは「アメリカの子分」である「保守」の補完勢力でしかなく、こんな連中の唱える「ナショナリズム」「愛国心」など、売国・亡国の似非ナショナリズムであり、似非愛国心でしかないのである。
(転載終了)

私が伝えたかったのは、
「いまだに国連安保理が世界を仕切ってる」
「日本はアメリカの植民地」
「アメリカの分断統治」
ということひらめき電球

やっぱり、
アメリカの支配を退けないと、
日本は良くならない…
というのが、結論なんでしょうね。(´д`lll)

それが一番難しいんだよなぁ…(´□`。)