何てことはない、京都の町の中の路地です。


 でも、私の耳には、京都弁で話すおっちゃんやおばちゃん、ご老人の声が聞こえてきます。

 (実際は静かでした。)

 それに混ざって、騒ぐ子供の声も・・・


 

 私は、子供のころは、京都市内では育った経験はありません。

 それでも、人の存在をこの路地に感じるのは、

 やはり、うちの母の実家の周辺と似ているからでしょうね・・・


 それに、母の実家は京都市内から離れていますから、

 「街の人」に対する憧れの念が私の中にも引き継がれているんでしょうね。


 この悠久の都と共に過ごしたい・・・


 心温まるこの風土と、この土地の言葉と共に・・・


 

 『千年王城・京都』

 よその土地をさんざんさまよって、

 「故郷」をもたない私が唯一「郷愁」を感じることができる貴重なまちです。