喉のイガイガから1~2日して夜熱っぽくなり、

翌日休みだったので念のため発熱外来を受けようと横浜市のコールセンターに電話するも

『日曜に案内できるところはない』『住まいの区以外で案内出来ない』と言われ、

翌朝仕事前に行くべく開院を待って電話した。

しかしPCR検査は更に翌日の夕方以降になるとのことで、仕事を休むことに。

ここで職場のオーナーの言動にいろいろ問題があったのは省略するが、

多少の熱でも仕事に穴を開けるわけにはいかない!精神の美容師でも

他人様にまで危険を晒すべき時代ではないのでお客様にご連絡し休ませてもらった。

 

紹介のあったクリニックは2つ、共に結果は翌日になるが、電話の感じが良く少しでも早く診てもらえる方に行った。

途中横浜中華街の中を通ったのだが、よくも平日にこんなに人がいるものだと思った。

オリンピックのせいにしている人は多いが、

実際横浜ではコロナなんて他人事、オリンピックの開会前からウロウロしている人が目に余っていた。

私は職場と家の間を自転車で通っているが、明らかに用もなくフラフラしているカップルや家族連れが増えていた。

私は美容師という仕事上、余りに引きこもられると仕事も暇になるので外出する気になってくれて助かる面もあるが、

この単独でない行動をしている人たちは頭がどうかしていると思っていた。

 

そうこうしてクリニックで唾液を採取、翌日夜になるかもしれないが電話で知らせるとのことで帰宅。

微熱が続いていたので寝たり起きたりしつつ外出はしなかったが、

ここまでは買い物など最低限の外出にとどめるようにと言われるに過ぎなかった。

そして翌日、微熱が続いているのであまり食欲もなく、まだかまだかと結果を待った。

途中職場から催促の連絡があったが、私が急いで何かを出来る筈がないのが分からない人がいるものだ。

クリニックでも言われたが、陰性だと夕方までに結果が出るが、

陽性の場合は再鑑定するので夜になる、と。

夕方を過ぎた時点で、ホントに感染の確立が高くなったことを実感し、覚悟し始めた。

クリニック営業終了間際に電話して、念のため連絡ミスやこちらの電話が通じなかったなどなかったか伺ったが、

嫌な態度も一切なく、確認してくれたがまだ来ていないことに間違いがないと。

職場報告があるので、結果が出なかったとしても必ず連絡くださるようお願いした。

 

夜8時頃、先生から電話があり、淡々と説明された。

翌日保健所から電話があるであろうこと、隔離期間は発症してから10日間、

その他聞いておきたいことはありませんかと。

そして翌日、保健所から連絡があり、自宅療養のしおりをホームページから閲覧できること、

パルスオキシメーターを手配するので受け取ること、

希望者には生活支援パックと弁当を送ります(神奈川県)ということ。

LINEで毎朝安否確認をとるので登録しておくこと。

忙しいだろうに落ち着いた感じで丁寧に指導してくれた。

その後また別の人から電話があったが、いきなり名前を間違われていたので大丈夫かいなと思った記憶しかない。

 

次の日から朝8時くらいにLINEが届き、寝ていて返信できていないと

050の自動音声から電話があり、番号で答えるのではなく声で答えなければならず、

寝起きのかすれ声で『はい』と何度答えてもなかなか受信できないようで何度も一方的に切られて困った。

これが毎日続き、どうにかLINEで返事を送ろうと明け方何度も目が覚めて、

答え損ねて電話で起こされる、4~5日目からワタミの冷凍おかずが3食分届くようになり、

これまた朝チャイムが鳴って返事をしないと置いて行ってくれないので起きる、

という生活が続いて、お陰で変な生活リズムになってしまった。

保健所の連絡の際に、濃厚接触者の定義や職場の同僚はどうなるのかを聞いたところ、

なんと『発症2日前にマスクなしで15分以上』接していなければ、濃厚接触者には当たらないとのこと。

その為、症状が特別出ていなければ、同僚もお客さんも検査する必要はない、とのことで驚いた。

私が感染判明しても、思い当たるところなども聞かれないし、こちらが言っても『大丈夫です』と言われた。

もはや、無症状は無視、多少の症状があって出勤していても周りが発症して受診したらその人だけ10日監禁という罰。

こんなんじゃ受診しなくなる人が増えるよな、と思ってしまった。

 

私個人の症状は咳と微熱だけで、クリニック受診の際に1週間分の炎症を抑えるトラネキサム酸と

痰切り・咳止めを処方されていたので咳で死にそうになることもなかった。

熱のせいと、ムカムカした感じがあり余り食欲がなく余り食べていなかったのだが、

3日目くらいに急にお腹も空き始め、熱も下がったと思っていたが

結局微熱は続いていて5~6日は下がらなかったらしい。

このまま私の平熱は37.5℃くらいになったのではないかと本気で思ったほどだ。

しかし無事平熱に戻り、時々乾いた咳が出る程度で、食材はあったがワタミをチンして食べる生活が続いた。

元々家に居るのが好きな方だが、丸々10日引きこもりに耐えられるかと思ったが快適だった。

その間心優しい友人2人がアイスとジュースを差し入れしてくれた。

ホテル療養は差し入れどころか忘れ物も接触できないらしいので、一人住まいの療養は悪くない。

 

身体の変化というと、さすがに熱があり基礎代謝も上がる上に食べていないので痩せる。3キロやせた。

普段肉体労働であちこちバキバキだったのだが、当初座っていたら座骨が痛いし、寝すぎれば腰痛が辛い、

と思っていたのに、熱が下がったくらいからどこも痛くなくなった。

しかも、自分のふくらはぎがこんなにも柔らかくなれるとは知らなかった。

本来の姿なのか、普段無理していたのがよく分かった。

いつも職場で冷房の中にいて体調の悪い夏、扇風機だけで過ごして体調が良くなった。

いつもはシャワーだけで済ませると脚がつるので湯船につかっていたが、シャワーでも全く問題がなくなった。

 

療養生活が残り3日になったら保健所から連絡がある、と聞いていたのだが、

そのころ横浜市の感染者が1100人を超え、きっと保健所も忙しいんだろうと思っていたら連絡がない。

翌日もその翌日もない。本来予定通り自宅療養を終了できるかの判定なのだが、ない。

そして最終日を迎えた。それでも連絡はなかった。

その翌日(今日)LINEの安否確認は来なくなり、ワタミの宅配も来なくなった。

正式に終了して良いという事なのであろう。

私はパルスオキシメーターと一緒に入っていたレターパックに

アルコールで拭いたパルスオキシメーターを入れ郵便局に出しに行った。

感染者が増えて、次に必要な人に早く届けてあげてください。

 

メディアでは自宅療養をとても悪く言って不安を煽ってばかり行くけれど、

そもそも感染しないようウロウロするのをやめましょう。

それでも感染してしまった人、風邪で咳が止まらなくても死ぬかと思います。

咳が続くと酸素飽和度も下がります。咳止めを処方してもらいましょう。

あまり大袈裟に入院させろとか言わないで、自分の治癒力を信じましょう。

解熱剤も40℃越えなければ脳は解けません。むしろウイルスを殺すために熱が出ているので出しておきましょう。

少なくとも神奈川県は一生懸命やってくれているし、私は本当に助かったと思いました。

ただし、欠勤した分の保証は私の場合歩合で働いているので一切なし、お金に余裕がない人は罹ると生活が困窮します。

私はまた明日から体力の不安はありつつも仕事復帰します。