抗がん剤で髪が抜けることにはすぐにウィッグなどの準備を勧められても、よく考えれば当たり前の眉毛やまつげの脱毛にはどう準備すればよいのかと思った。1ヶ月~2ヶ月くらいでまばらになっていき、ほぼ無くなってしまったと思う。眉毛の方が最期まで少し残っていたが、まつげは結構なくなって貧相そのものに。そして、まつげがなくなると、埃が入りやすくて、ハードコンタクト利用の私には死活問題に。

 

病院で『プレスタ』というカタログを資料請求するといいと教えてもらいネットショッピングもやっていたのでどのようなものがあるのか見ていた。http://presta4u.jp/

そこには、“医療用”と銘打った高価な付け眉毛やつけまつげを掲載していた。『付け眉毛』は発想がなかったが、シリコンかプロピア技術でくっつけるような立体的な眉毛だったが1万円以上と高い!いくらリアルとか描くより楽かもしれないが、それ以降使わなくなるものに何万もつぎ込みたくない。

 

一番に思っていたことは、普通に描いていても良いのだが、毛のない所に描いた眉毛は皮脂で消えやすいので、化粧直しする暇もない私の仕事では、『気が付いたら眉毛がない!』となるのは明らかだった。すぐにアートメイクをしたという方もいたが、その頃抗がん剤治療をした知り合いは殆どいなかったので、自力で色々考え、試行錯誤した。

 

まず眉毛はドラッグストアなどでも売っている『ワンデータトゥー』という、パウダーと筆ペンが一緒になっているものを見付けて使ってみた。すごく良かった!

 

 

まず、チップに含ませてあるパウダーで眉毛の生えている辺りに大まかに眉を描き、その上から筆ペンで生えているかのように一本一本描いていく。薄付きで何度か重ねると色がはっきりしてくる感じで失敗しづらかった。眉毛がどのような方向で生えているのかよく研究する必要があるが、プチプラでこれだけ色の持ちも良く優秀だと思った。

 

つけまつげは、市販されているもので大体1週間に1組使うので、安いものでも良いと思う(医療用の高いものは手にしたことがないので違いを比較できない)。5組で1000円前後で、軸が透明の物が自然に見える。つけまつげに慣れていない私はゴリゴリのまつげにしたくなかったので、短めで量の少な目の物で、最後に使っていたのはたまたま在庫が茶色しかなかったようなので買ったのだが、とても馴染んでいた。コツは軸の目尻側を少し切って目尻側に寄せて付けると取れづらく自然。まだ自まつげが残っているときは半分に切って目尻だけ長い方を寄せて付けるだけでも良い(これが一番取れにくく付けやすい)。私は下まつげも下まつげ用のごく薄いものを使い、半分に切って使っていた。まつげも眉毛同様、アイラインを引いてもまつげがないと消えやすいのでツケマの方が持ちが良い。

↑茶色で自然なタイプ

 

 

↑ツケマ‘のり’が重要で、青いゲルが透明になったら瞼につけると強力でギラギラしない。