3種類の抗がん剤をやっても癌の成長を止めるだけで顕著な効果が出ず、覚悟を決めてはじめたにも関わらず、治療期間も長くなり、このまま効く薬がないとどうなるのかというやるせなさがさすがに湧いてきた。一体どうなってるの?しかし、私から出来ている癌細胞だけあって、一筋縄にいかないのも理解る気もしていた。

 

4つ目の抗がん剤はこれまた新薬でゼローダという薬だが経口で、4週間分処方箋で出して貰い、1週間の休薬というもの。通院回数が一気に減って助かるが、暫くの間毎週通っていたので気が抜けた。よく出る副作用は手足症候群という、簡単に言うと手や足に荒れや水泡などが出来て痛み出すそいうもの。今までの抗がん剤でも風邪一つ引かずに大した重篤な副作用の出なかった私は、やはり大丈夫だろうと自信があった。ただ、効果が出るのかどうなのか。

 

この頃までは特に食事を変えたりせず体力が付くようにと普通に食べていたが、余りに効果が出ないので何か始めなければ、治療も長引き治療費もその分掛かるので早く終わらせたいという思いもあり、何を食べたら良いのか、何を食べない方が良いのかなどをネットで調べまくった。それと時を同じくして、乳がんの記事も多数出ている時期だったので食事制限も考えるようになってきた。

 

まずは重曹。重曹は体をアルカリ性に保ち、真菌と同類ともいわれている癌細胞はアルカリ性に弱いということで、重曹を水に溶かして摂ると良いというもの。重曹もブームがあったが既に去っていたので、ネットで大きな袋の‘掃除用’ではないものを探した。