癌が発覚した頃から抗がん剤治療開始したくらいに、ひとりボケつっこみのようなことが何度もあった。

 

『コゲたものを食べると癌になる』→『あ、もう癌だった』

『給湯器のお湯を使うと発がん性がある』→『あ、もう癌だった』

『健康の為』→『あ、もう癌だった』

『子宮がん検診いかなくちゃ』→『あ、抗がん剤治療中だから出来てても画像で見つかるか一緒に効くか』

 

私の中学校の家庭科の先生は、その頃には珍しく食育に力を入れている先生だった。同級生がどのくらい覚えているのか分からないが、私は衝撃を受け、若いころから≪身体のため≫を考えて食べ物を選んできた方だ。結構健康オタク。だからそういう考えが無限に思いついては消えていった。

 

乳がんの原因ははっきりとは分かっていないらしい。喫煙でさえ、因果関係がはっきりと立証されていないようで、女性ホルモンの影響が強い説がいちばん有力ではあるが、私のようなトリプルネガティブの場合は女性ホルモンにはアンテナが伸びていないので関係なさそうである。癌家系ではないし、ネットで買った低用量ピルのせい?でもホルモン関係ないんでしょ?私が食べてきたもののせい?結構自炊派だし食材も気を付けてきた方だよ?なんでなんでなんで?何食べればいいの???という葛藤。(多分ストレスしか思い当たらないのだけど)

 

殆どの癌患者は原因について一度はこんな思いを巡らすのではないかと思う。結局は自分のせい。そうやってどんどんネガティブになりやすい。でも私は、まぁしょうがないと思う。