誰が書こうと、病気と闘病はどうしても深刻で笑えない話になってしまう。これからまだまだ大変なことしか書けないので、現状を先にお知らせします。
2017年5月4日、なんとか長い治療期間を経て手術と同時再建手術が終わった。前日まで仕事し、昼に病院に入り最後の検査から、回復室で朝まで迎えるだけの方針の病院だったので、夕方手術から朝8時半に退院、電車に乗って帰宅。2週間自宅療養し、仕事復帰してそれまで通り働いております。
1年くらいは一見分からない乳がん患者、5年から10年経てばサバイバー。じゃあ今は何と呼べばよいのか自分でも分かりません。
いつも体調が悪いながらも大病したことなかったそれまでと闘病で変わった?分かった?ことは、人の優しさに触れること、それと相反して、人の冷酷さに気づくこと。
長く会っていない旧友や近くにいる友人たちが心配したり様子を見に来てくれること、わざわざお見舞いを持ってきてくれる方。
抗がん剤治療をしながら働いて協力を周知していても『調子はどうですか?』の一言もない同僚や上司、それどころか『遅番だから早上がりするのは違反』なんて言われたり、親を癌で亡くしているのに何の遠慮もなく文句を言ってくる同僚。こういうところで人の本性を見た気がする。
一方、割と心配性で独りで生きていくことや老後に不安しか感じていなかったネガティブな私は、大病を通して、再発・転移などの脅威も含めて、『考えても仕方ない!』というある種の楽観主義に変わることが出来た。恐らく今まで気ままに独身生活をしてきて、精神年齢が成長出来ていなかった分、皆が経験する訳ではない事を経て、遅ればせながら少し成長させられている気がする。