話は前後しますが、私が抗がん剤治療を始めたのが2016年7月26日でした。『2週間後には脱毛が始まります』と聞いていた通り、8月10日頃から大量に抜け始め、10日ほどかけて地肌が見えるようになり、用意していたウィッグを使い始めました。
同じ頃に小林真央さんの乳がんが表に出てブログを開始されたため、私も応援と同士のような思いで毎回必ず読むようになったのですが、9月2日のウィッグを試している画像が掲載された時に、それまでのように過去の癌が発覚するまでの前後を振り返るような内容なのかと最初は思っていました。しかし、数日後になっても、現在の話のように続いていたので違和感を覚えていました。
2017年6月29日発売の週刊新潮で私の違和感が正しかったのが分かってきたのですが、2014年10月に告知を受けて、表沙汰になるまでの1年半ほどの間、市川海老蔵さんは『なかなか合う抗がん剤が見つからない』と仰っていたのが本当なら、2年近く経ってから初めて脱毛というのはおかしいなと経験者は思ったのです。しかも、癌治療にはガイドラインがあり、強い抗がん剤をまず使うのが標準治療なので、抗がん剤治療をしていなかったのが分かるのです。海老蔵さんが『進行性の乳がん』と発表した時も『癌は全て進行し続けているのに変な言い方するな』と思いました。どうやら民間療法を続けて手遅れになってしまったようなのです。信じたくなる気持ちは分かりますが、まずは医療で治らないとなってから、または併用しなければ、癌はどんどん増殖し続けてしまいます。
また詳しく書いていきますが、私も最初は『抗がん剤治療をする(抗がん剤でボロボロにされて殺される)くらいなら、そのまま天寿を全うする』と治療を拒否していました。きっと最初のショックと、どうにか乳房を手放さない方法、抗がん剤で何もかも(髪の毛や以降の出産の可能性など)奪われない方法がないものかと模索したのも想像できるのですが、もう少し早い時点で大切な家族やブログを通して大ファンになった人たちの為にも戻ってくるチャンスを逃さないで欲しかった、若さもあり進行が早いのは確かだと思われますが、もしすぐに手術なり化学療法なり始めていたら、もしかしたら間に合ったのではないかという事が残念でなりません。