消しゴムはんこを舐めた人間の末路-ジュゴン

今日は、全然面白いはんこではないし、
ふざけたはんこでもありません。

そして面白い話もありません。(いつもだけどさ)

今回私が彫った消しゴムはんこは「ジュゴン」です。

シロイルカに見えるけど、ジュゴンなの。
ジュゴンのつもりで彫ったの!

簡単に言うと、(とは言うけども長くなるので・・・ね)

ジュゴンを殺さないで欲しい。絶滅してしまう。
だから、辺野古への基地の移設をやめて欲しい。
でも、
「じゃあどこならいいんだ」という問いに、
答えられる場所を私は知らない。
そして、それに誰も答えようとはしていない。

それでも数年前、
基地移設予定地(海)の、
その場所で、ゆっくり泳ぐジュゴンの映像を見たときから、
私は「そこはダメだろう」と思ってしまった。
無責任なのは百も承知で「守りたい」と思ってしまった。

思ってしまった。という自覚があるとおり、
これは外に出さなくていい、私のひとりよがりだとも思っていた。

そして、まぁ、黙って何もせずにぼけっとして現在に至ります。
至りました。

今、沖縄で米軍基地の移設の話があります。
ありますっていうか、そんなのニュース見てりゃわかりますね。
今、じゃあないし。ずっとだし。

いろんな立場から、いろんな意見がある。
それは知ってますよ。
無責任に言っていいことと、悪いことがあるってことも。
でもね、言ってみる。

沖縄の人から見たら、
「移設」じゃなくて「廃止」でしょう。
しかしアメリカも、日本の政府の方々も、
沖縄がベストな位置だと言って譲らない。
じゃあ、どこに移すんだって話だ。
どこに移ったって、そこは日本の沖縄で、
近くでクラスター爆弾爆発させたり、
ヘリコプターが墜落したり、
別の国の法律に守られた人間が犯罪を犯し、
基地に逃げ込んだりしてる。
それを、しょうがないですませられるかっつー。
関係ないで傍観できるかっつー。

いや、してるんだけど、結局。

首相がバカだ、政府がダメだなんて、
誰でも言えるし、言うのは簡単。言うだけなら。

沖縄で、必死に反対している人たちからみたら、
みんな何もしないでぼけっと見てる
(そして口汚くののしっているだけの)傍観者なんじゃないかな。

だからと言って、
語る言葉なんて持っていないと思っていたんだよ。
語れるほど知っていないということも知っていたし、
沖縄に行ったこともないし、正直基地とかピンときてない。
何かやるには沖縄は遠すぎると思ってた。
それを言い訳にしてた。

でもね、それでも、
今回改めて出された「辺野古」案には嫌だと言いたい。
辺野古だけじゃない、どこだってダメなんだよ、きっと。
でも、なんであえてそこなの?
ジュゴンが戻ってきた海なの?

セヴァン・スズキのスピーチにもある。

 オゾン層にあいた穴をどうやってふさぐのか、あ なたは知らないでしょう。
 死んだ川にどうやってサケを呼びもどすのか、あなたは知らないでしょう。
 絶滅した動物をどうやって生きかえらせるのか、 あなたは知らないでしょう。
 そして、今や砂漠となってしまった場所に
 どうやって森をよみがえらせるのかあなたは知らないでしょう。
 どうやって直すのかわからないものを、こわしつづけるのはもうやめてください。

ね! だからそこはやめておこうってば!!
壊しちゃダメなんだよ、なおせないんだから!

って思って、今回はこんな長文をぐちゃぐちゃ書いてみたり、
はんこを彫ってみたり、手紙を書いてみたりとしたワケ。
それだって、「それがなんだよ」ってくらいの動きだとは思うけど。
ま、ちょっとだけでも、やれることならやろうと。
ちょっとずつね。

今日はSave the dugong のはんこです。

ご清聴ありがとうございましたん。