弥勒菩薩・ラエルのコメント:
”戦争”という言葉はほとんどどんな話題にも使われますが、その言葉から脱け出すときが来ました。薬物”戦争”は役に立たず、社会に損害を与えています。テロや他のことに対する”戦争”も同様に役に立たず、損害を与えています。

平和で科学的、そして非暴力的な方法が、人類が直面しているどんな問題に対しても唯一の真の解決法です。暴力や違法化を自動的に含むどんな種類の”戦争”も、結局はさらに多くの問題を作り出します。
同じことがテロ”戦争”にも当てはまることを、社会はすぐに気づくでしょう。
テロ”戦争”もやはり無益で、さらにもっと多くの問題を引き起こしています。唯一の解決法は、人々を薬物使用に駆り立てる個人の不満と不公平の原因に取り組むことと、社会“テロリズム”の使用に駆り立てる集団の不満の解決に取り組むことです。
同様に、薬物”戦争”を行う全ての犯罪国家は、もっと多くの犯罪行為ともっと多くの自暴自棄な人々を作り出しています。
そして、対テロ”戦争”を行う同じ国々(主にアメリカ合衆国、ヨーロッパの国々とイスラエル)はもっと多くのテロリズムを引き起こします。
彼らはまた自分たち自身がテロリストになりますが、これは国家のテロリズムであり、テロリズムのはるかにもっと危険な形です。

最近の国家によるオサマ・ビン・ラディンの暗殺は、外国政府の領土での暗殺攻撃という危険な前例を作ってしまいました。
もし外国から来た反体制派の活動家が、アメリカ国内で武力によって処刑されたら、アメリカ人はどのように思うでしょうか?
もしこの犯罪的政治が続くなら、そういったことが起きるでしょう。

暴力は何も解決しません。代わりに、暴力はよりたくさんの暴力を永続させ、平凡なものにします。
人類が生き残るには一つの道しかありません。そして、それは世界中で徹底的な非暴力の姿勢を取ることによってなされます。
最初の一歩は、全てにおいて”戦争”という言葉を使うのを止めることです。


戦争は、二つの国の二つの異なる軍隊が互いに戦います。ただそれだけのことです。
特にメディアのいんちきと政府の巧みなごまかしです。それらは、人々を暴力を受けいれ促進する状態にし、彼らを守るためには政府と政治家が必要であると錯覚させます。
もし恐怖が消失して、非暴力が勝利を得たら、そのときは政府、政治家、法律、お金、またメディア各社は全く必要なくなるでしょう。そして世界は協力、分かち合い、思いやり、愛の、一つの美しい無政府主義の社会になるでしょう。
その社会は、規則、法律、お金、警察、また政治家を全く持たない、全ての蟻(あり)と蜜蜂(みつばち)の社会のようになるでしょう。
そして、そこでは全ての人々が他の皆の幸せのために働きます。


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■. 薬物戦争は失敗して、世界中の社会に壊滅的な結果を引き起こしていると国際麻薬監視委員会が主張する
War on drugs has failed and caused 'devastating consequences for
societies worldwide' claims global narcotics watchdog
(ラエルサイエンス英語版6月11日配信分)
Source:
http://www.dailymail.co.uk/news/article-1393555/War-drugs-failed-claims-global-narcotics-watchdog.html


指導的な国際麻薬委員会の報告によると、薬物と麻薬組織への世界的戦争は失敗に終わりました。

薬物政策の国際委員会は今日、薬物を厳しく違法化することと薬物使用者を刑務所に留置する制度を変えるよう、世界の指導者らに催促しました。

薬物違法化の法律を強制施行している国々は、その努力を暴力的な組織犯罪と薬物売買人に向けるべき、とその団体は主張しました。

委員会の審査団19人は、大麻のような薬物を合法化するよう政府を奨励したいと述べています。

委員会の報告はこう述べています。「世界中の個人や社会に壊滅的な結果をもたらして、国際的薬物戦争は失敗しました。」

委員会の審査団には、元国連事務総長コフィ・アナン、ビジネス界のリチャード・ブランソン卿らがいますが、委員会は薬物解禁は必ずしも薬物使用の増加につながらないと主張しています。

バージングループ会長のブランソン卿は、2007年、21才の息子とのオーストラリアへのサーフィン旅行で、薬物を吸ったことを認めました。

現ギリシャ首相のジョージ・パパンドレウと元アメリカ国務長官のジョージ・シュルツもまた薬物政策の国際委員会に属しています。

審査団の他の会員には、元メキシコ大統領エルネスト・セディージョ、元スイス大統領ルス・ドレイフス、元コロンビア大統領セザール・ガビリア、元ブラジル大統領フェルナンド・エンリケ・カルドソなどがいます。

違法薬物の生産者、売買人、消費者に対して巨額の費用をかけて告訴や弾圧的な措置をしても、効果的な薬物供給、消費の削減に失敗していると報告は述べています。


一つの麻薬産地や売買組織の除去に成功しても、すぐに他の産地や売買人の出現によりそれは無効になる、と報告は付け加えています。

報告は、国や国際的薬物防止政策において、根本的な改革が今すぐ必要であると勧告しています。

他人を傷つけない薬物使用者を捕まえたり、薬物を有罪化するより、彼らに健康と治療サービスを提供すべき、と委員会は更に勧告しています。

大麻や他の違法薬物の合法化は、組織犯罪の力を弱め、市民の健康と安全を守るだろう、と委員会は述べています。

委員会の報告はこう述べています。:「薬物消費者へ向けられた弾圧的な姿勢は、エイズや薬物過剰摂取による死亡数を減少させる社会の健康対策を遅らせます。」

薬物の供給を減らす、また薬物使用にからんだ犯罪で人々を収監するといった無益な努力に浪費される多大なお金は、薬物の需要や薬物乱用による害を減らすという別な方向に使われた方がはるかに良いでしょう、と報告は付け加えています。


一方、セレブの団体は昨夜、デビッド・キャメロンに薬物所持合法化の支持を嘆願したため、「とても世間知らず」という烙印を押されました。

女優ジュリー・クリスティー、ジュディ・デンチ、キャシー・バーク、反体制派の映画監督マイク・レイ、歌手スティング、バージングループ会長リチャード・ブランソン卿らは首相宛の公開公式文書の中で、政府の薬物政策を批判しました。

30人のセレブの名が著名された公式文書の中で、彼らは薬物法律の迅速で率直な再検討を要求しました。そして、もし調査により法律の失敗が認められたら、すぐに薬物を合法化するよう求めました。

昨年イギリスでほぼ8万人の人々が、違法薬物の所持で有罪になり、そのほとんどは若く、黒人もしくは低所得者が多かったとその公式文書は述べています。


メキシコの薬物戦争


メキシコ大統領フェリッペ・カルデロンの対薬物戦争は失敗しつつあります。

去年、メキシコの薬物関連による死傷者数は15273人でした。

カルデロンの6500人の部隊の第一波が麻薬カルテルとの争いに突入して以来、34612人が死亡しました。

連邦安全報道官のアレハンドロ・ポイレによると、その内訳は処刑が30913人、ギャング同士の抗争で3153人、当局への攻撃で546人が殺されました。

50000人の部隊が増強されて今も戦っていますが、それにより死傷者数は少しも減っていません。

部隊の増強にもかかわらず、アメリカの昨年の大麻、エクスタシー、メタアンフェタミンの取引高は増えていると国家麻薬脅威評価団体は述べています。

アメリカ法務省によると、薬物全体の売り上げは毎年136億ドルから484億ドルに上るとのことです。

ドラッグ・カルテル、シナロアのリーダー、ジョアキン・”エルチャポ”・グスマンはフォーブスの億万長者リストに載るほどです。

財務当局によると、今年、彼の純資産は10億ドルになったとのことです。

カルデロン大統領は率直に、彼の方針は見直される必要があることを認めました。

「薬物対策に疑問が持たれてきたことを知っています。私の政策は必要なら変更、強固されることを全く厭いません。私が求めるものは対策を向上させる明瞭なアイデア、的確な提案です。」

メキシコ大統領は1回の任期で6年と限定されているため、カルデロンは2012年までに、薬物戦争を嘲笑の的ではなく良い遺産に変えなければいけません。