電通大「ディープキス」デバイスが世界中で話題

国立の電気通信大学が開発した「接吻に着目した触覚コミュニケーションデバイス」を紹介する動画が世界で注目されている。日本語版が4月28日に、英語版が5月1日にYouTubeに公開され、現在150万を超える再生回数を誇る人気ぶりだ(5月11日午前3:00現在)。

電気通信大学の梶本研究室のグループにより、今回開発されたのは、キスをする時の舌の動きを解析、記録、再現できる装置。動画では、「これは、口腔の中でのコミュニケーション、いわゆる接吻をしたような感覚が得られることを目的としたデバイスになっています」と説明されている。

デバイスにはストローのようなチューブがついていて、それをくわえて舌で回転させる。その動きがもう一つのデバイスに伝わる仕組み。動きは位置情報として記録することも可能なので、各人のキスをする時の特徴を記録、再生することもできるそうだ。

研究者いわく「例えばアイドルにこのデバイスを回して頂いて、それを記録して、ファンの方に提供すると、ものすごくウケると思います」。アメリカの通信社ロイターは、この装置を「新しいラブマシーン」と名付け、ネット上でキスをすることも可能だと紹介している。




この動画は、日本の産業・科学技術ニュースを世界に発信するサイト『DigInfo』が取材し、作成したもの。それをCNNやTIMEなど世界有数のメディアが取り上げる形となった。そのため、日本語版の動画の再生回数が約11万回なのに対し、英語版の再生回数のほうが圧倒的に多く、140万回以上にものぼっている。動画のコメント欄には日本語、英語だけでなく、スペイン語やフランス語など世界中から感想が寄せられている。