フランスのラエリアンリーダーの感動的な勝利


断食デモ15日目で、フランス政府は、彼が原子力発電所に入って仕事をすることができなくなった理由が彼の宗教のせいだと認める

 

フランスのラエリアンのリーダー、キンバング・ピフェは、フランスの
メッツで抗議の断食ストライキを始めて15日目に、ようやくフランス政
府から、彼が10年間勤めたカテノンの原子力発電所への立ち入りを2006年に禁止された理由についての説明を受けました。

ピフェの町の政府代表者の一人が木曜日にピフェに会い、立ち入り禁止の理由はピフェの宗教に関係していると告げました。ピフェはまた、この件に関する書類を手に入れることもできました。

2006年、ピフェはフランス政府当局から、カテノンの原子力発電所へ
の立ち入を禁ずる通知を受け取りました。何の説明もなかったため、ピフェはフランス当局に何度も問い合わせて突然の変更の理由を尋ねました。
2010年7月、ピフェは再び原子力発電所への立ち入りを許可されましたが、一時的に立ち入りを禁された理由はまったく説明されませんでした。
実際、現在まで何の返答も得られていませんでした。


今週ピフェに渡された書類によると、「(カテノンへの立ち入りを禁止
された)決定は、ピフェがラエリアン教会の重要なリーダーであり、指導者ラエルと親しいということが警備員達に知られたことによってなされた」ということです。また、「これらの要素は、諜報活動や敵意からの防御に関する個人の保証を弱める事となる脆弱性を意味する」と書かれていました。

「ピフェの決意のおかげで、私たちは今、フランス政府がラエリアン・ム
ーブメントのメンバーに対して差別をしているという証拠書類を手にしました」とラエリアン・ムーブメントの広報担当ブリジット・ボワセリエ博
士は、今日発表された声明の中で言いました。「フランスの人権団体La Haldeが、彼らの決定は欧州人権条約の9条と14条に違反し、良心の自由の原則に反するものであるとフランス当局に忠告をした後、彼らはピフェに発電所への立ち入りを再び許可しました。政府はキンバングの問い合わせに答えることを拒否する事でその件を葬り去ろうとしましたが、ピフェの決意は政府の卑怯さよりも強かったのです。現在、宗教差別が書類によってはっきりと確認されたので、私たちはフランス政府を欧州人権裁判所に訴えるつもりです」

 

ボワセリエはさらに言います。 「今回のことは、フランスのラエリアンにとって1つの重要な勝利です。過去20年にわたって、フランスのラエリアンは繰り返し差別を受け、多くのラエリアンがフランスを去らなく
てはなりませんでした。フランス政府が基本的人権に反することをしたことを認めた事によって、将来 より公正な扱いが期待できるかもしれません。それはフランスのラエリアンが祝う最初のステップです。フランス政府は、必要なときはいつでもラエリアンのリーダーが彼らに人権について思い出させてくれるだろうということを期待していいです。仮に『脆弱性を持つ』人がいるとしたら、それははっきり言ってフランス政府自身です。
少数派を排斥するというフランスの政策は、フランスの憲法とヨーロッパの憲法の両方にまったく一致していませんから、フランスがその差別的行為を続ける事ができないことは確かな事です」