皆さんこんにちは。Karinです。

 

6月も中旬になり我が次男ももうすぐ9ヶ月を迎えようとしています。なんと速いこと。速すぎる。目まぐるしい成長を見せてくれ、とてもうれしい反面唯一私を悩ませているのがおむつ替えです。1秒たりともジッとしていたくない次男はおむつ替えマットの上に連れてくると速攻でうつ伏せになり逃げる。そして逃げる。どんどん逃げる。まーったくおむつ替えになりません。長男の時にも一時期おむつ替え大変だなーと思ったこともありましたが、次男はそれに輪をかけて大変。大切なコミュニケーションの時間で大好きなおむつ替えが今現在正直しんどいです。オーストリアではおむつ替え台を使うのがスタンダードですが、我が家は落下事故が多いと聞き長男の時から床におむつ替えマットを敷いておむつ替えをしています。この判断は大正解だったと心から思わざるを得ません。それでもおむつ替えの時ぐらい静かに仰向けでいてくれ~。。。

 

ベッドの下にもぐるのも大好きです。お願いだから出てきて。。。

 

さて前回に引き続き私のアトピーのお話をしていこうと思います。最近脱ステ、脱保湿という言葉の認知度が上がったような気がしているのは私だけでしょうか?私が脱ステ、脱保湿を始めた2013年2014年あたりはまだあまりなじみのある言葉ではありませんでした。2012年の初めに劇発症したアトピーに対して私はAdvantan Crèmeというステロイド外用剤を処方されて使っていました。ステロイド外用剤は強さによってランク分けされているのですが、私が使っていたものはクラス3にランク付けられています。

 

日本とオーストリアではステロイド外用剤の名前もランク分けも全く違うようです。日本ではウィーク、マイルド、ストロング、ベリーストロング、ストロンゲストと5つにランク分けされているのに対し、私の住むオーストリアではクラス1の弱いものからクラス4の強いものまで4つにランク分けされています。

 

私の使っていたAdvantan Crèmeは結構強いものということになりますね。ところがこのステロイド外用剤も一定期間使用するとだんだんと効かなくなっていきました。というより塗ると痒い。すると次はプロトピックを使ってみてくださいと処方されるわけです。プロトピックは免疫抑制薬で免疫反応を抑えることでアトピーの痒みや炎症を抑えるのですが、これもまた何とも痒いこと。もういっそのこと塗らない方が痒くないと思い、たどり着いたのが脱ステ、脱保湿でした。やり方や経過の写真などを載せている方のブログをたくさん読み、自分はどのようにやっていくかプランを立ていよいよ脱ステをスタートします。

 

私の立てたプランはまず徐々にステロイドを減らしていく減ステ、そして完全にステロイドを絶つ脱ステ。その間保湿もしない脱保湿という感じです。自分は絶対にくじけないと意気込んで始めましたが、実際にはくじけそうになったことは1度だけではありませんでした。

 

脱ステ、脱保湿において一番精神的にダメージを与えてくるのがリバウンドです。リバウンドというのは、今までステロイド外用剤や免疫抑制薬などで抑え込まれていた炎症がそれらを使わなくなったことで抑制が解かれ、すごい勢いで表に出てくることです。減ステの時は「あれ?結構いけるんじゃない?」とまずまずな感じだったのですが、完全にステロイド外用剤を絶って少し経つと今までにないほどの発疹や痒みが出始めます。そして滲出液が出る時期、かさぶたになる時期、落屑の時期という風な経過をたどり、ある程度良くなります。この経過はステロイドを使用していた期間によって違うようですが、私は半年くらいかかったように思います。そしてこの経過ですが、その後も何度も繰り返します。悪くなる期間は短くなりますし、悪くなる程度も改善はされてきますが、この何度も繰り返される悪化と改善に耐え、乗り越えなくてはなりません。

 

その他に不快だった症状が寒気です。ステロイドが不足することで副腎の働きが弱っているために寒気が生じるみたいですが、夏でも寒くて震えていたのを覚えています。

 

本当はもっと細かく経過などを書きたいところなのですが、実は私は日記もつけていませんでしたし、1枚も経過の写真を撮っていません。今となってはやっておけばよかったと思いますが、その渦中にあるときはとてもそんな気力はありませんでした。鏡を見るのも本当に辛かったですし、職場で「どうしたの?」と聞かれるのもとてもしんどかったです。なので、経過についての写真などご覧になりたい方は、同じ脱ステ、脱保湿をしたElisaのブログを覗いてみてください。こちら 

 

このように私は脱ステ、脱保湿をしてきましたが、ステロイド自体を完全否定しているわけではありません。必要な時はあります。3年前私は風邪をこじらせ副鼻腔炎になりました。もともと副鼻腔にポリープがあったため炎症は起こしやすい方でしたが、抗生剤を使っても一向に良くならず、鼻で息が全くできなくなり、出血もあったため内服でステロイドを使うことになりました。するとやっと症状が改善されたのです。その後すぐにポリープの手術をしたため副鼻腔炎とは無縁の状態になりましたが、あの時は本当にステロイドに助けられたと思っています。皮膚に関してもどのようにステロイドを使い、どのようにやめていくかしっかり指導と経過観察をしてくれる専門の医師がいたとするなら、症状がひどいときには使うのもありだと思いますが、残念ながら現実は処方されて終わりという感じではないかと思います。

 

私は脱ステ、脱保湿を始めて10年経ちますが、結果的にはやって良かったと思っています。それは幸運にも感染を起こすことなく完全にステロイド外用剤を絶つことが出来たから言えることかもしれません。しかしアトピー自体は脱ステ、脱保湿をしたからと言って完治するわけではないことを忘れてはいけないと思います。今現在も顔、肘関節のみ発疹が出たり消えたりを繰り返しているのが現実です。やはりそれは体の中から何かを変えなければ完全に治ることは無いのだと思います。

 

というわけで次回は私の新たなるアトピーとの戦いを現在進行形でお話したいと思います。

 

私は医療に携わっているわけではありませんので、私のやり方に賛否あることと思います。自己流の脱ステ、脱保湿には危険が伴うこともありますので、専門の方の力を借りることをお勧めします。