皆さんこんにちは、Elisaです
日本は雪が降ってだいぶ寒いとのこと。実家の長野も寒い日が続き、雪による倒木もあったそうで、ここウィーンとは大違いです。
ウィーンはなんやかんや毎日10℃くらいにはなるので、雪なんて降る様子は全くありません。一番寒い月であるはずの2月がこの感じなので、3月はどうなるのでしょうかね。
さて、2月のとある日のこと。私のパートナーは見かけとはかけ離れ、アロマやコスメにちょっと興味があるタイプなのですが、インスタグラムでウィーンの石鹸屋さんを見つけてきました。ページを見るとなんだか良さそうな感じ。化学的な添加物や薬品を一切使わず、自然素材とエッセンシャルオイルのみでカラーや香りを付けているということ。私はフィトテラピストでもあるので、二人で見に行ってみることにしました。
と、その前にちょっとウィーンプチ情報。
ウィーンにはKärntnerstraße(ケルントナー通り)とMariahilferstraße(マリアヒルファー通り)という2つの大きなショッピングストリートがあります。ケルントナー通りはブランドのお店も多く、どちらかというと高級なイメージ。マリアヒルファー通りは比較的買い物をしやすい価格帯のお店が多くあります。
ウィーンはそこまで大きな町ではないので、区によっては中心の1区まで徒歩で行けてしまうんですが、今回はマリアヒルファー通りを通って石鹸屋さんのある1区まで歩いていくことにしました。約5kmなので、1時間強と言ったところでしょうか。
その間腹ごしらえをするため、Freiraum(フライラウム)といういろんな国の料理が食べることのできるレストランに立ち寄りました。ここのピザを一度食べたことがあるのですが、あまりにおいしかったため再び食べたくなったのです
写真だけでもおいしく見えますよね。私が食べたのは上の写真のバッファローフレッシュチーズピザ。そして彼はハムとモッツァレラのピザ。生地を長時間発酵しているため、フカフカなだけでなく消化しやすいという特徴もあります。これまたバジルのペーストとバッファローのチーズがよく合う!ピザはめったに食べないので、余計においしく感じました
食事の後は運動です。とは言いつつも、二人でしゃべりながら歩いていればあっという間。一区のオペラ座、王宮等の美しい建物の中をくぐりぬけ、石鹸屋さんである"Wiener Seife"(ウィーナーサイフェ)にたどり着きました。
Seifeはドイツ語で石鹸の意味。直訳すれば「ウィーンの石鹸」となります。
最初の店舗(本店)は3区にありますが、ウィーンで最後の手作り石鹸の製造者とも言われるフリードリッヒ・ヴァイスという人が受け継いだ秘密のレシピに従って、現在も石鹸を製造しているそうです。ココナッツオイルをベースにした石鹸は、化学添加物、鉱物油、防腐剤を使用せず、最高の天然オイル、植物エキス(できれば管理された有機栽培から得たもの)が使われています。
お店に入るとふわっと優しい香りが広がります。棚にきれいに並べられた石鹸はどれも特徴的で、つい手に取って香りを嗅ぎたくなります。
テスターもあり、香りを楽しむだけでなく実際に使用感を確かめることもできます。
ビニールは使わず、梱包も全て紙。1つ1つのこだわりが直接伝わる、とてもユニークなお店だなと思いました。
これまで70種類ほどの石鹸が開発されたそうですが、塩やクレイを使ったピュアなものから、カモミール、ローズ、お茶等を使った独特なものまで様々。
どれも香りがよく試したいところですが、これだけあると目移りしてしまいますよね。そこでいろいろと香りを試しながら選んでいると、店員さんが興味深いことを言っていました。
「私たちの石鹸はいわゆる市販の石鹸やソープと違い、皮膚の脂を極端に落とさず、同時に保湿ケアをしてくれることが特徴です。洗った後も潤っているので余分なケアは必要なくなりますよね。でも市販の石鹸は保湿剤を売るために脂を落とすようにできているのもトリックなんですよ。。。」
なるほど。。。確かに。。。心の中でそう思いました。
石鹸一つをとっても、本当にいろんなことを考えさせられます。世の中の汚いものは、普通の石鹸できれいに洗い流してほしいと思うものですが、私たちの肌にとっては機能を損なわない作り方の方がもちろんいいですよね。
そんな会話も挟みながら、今回はお茶、アプリコット、イランイラン/欄の3種類を購入しました。
この黒い方がお茶。1つが125g単位なので、まずは半分に切って大切に使おうと思います。彼はこのお茶で顔を洗ってみたそうですが、潤いがあってとても気持ちがいいとのこと。ぜひまたお店で新たな石鹸を発掘したいと思います!ウィーンを訪れた際には、こういったお土産もいいかもしれませんね。。。
それではまた次回、お楽しみに🎵