孫 最難関焼山寺遍路ころがし突破

 

 

焼山寺遍路道周辺図

 

遍路ころがし概要写真

藤井寺で祈り焼山寺へ出発       弘法大師像の見送り       遍路ころがし始まる 

 

   ミニ四国88ケ所巡り     遍路ころがし坂1/6の表示     浄蓮庵で小休止

        

 長戸庵で休憩・3人との出会い   遍路ころがし坂4/6の表示        柳水庵

   

   

    一本杉の弘法大師像             遍路ころがし最後の坂

  

   孫の頑張り・爺ちゃんの励まし・励ましの札で最難関に挑む

  孫は険しい坂に差し掛かると、何度か弱音を吐きました。その時爺ちゃんは、穏

  やかな口調ながら厳しい姿勢で、「気持ちで逃げても、坂道からは逃げられない

  ぞ! 逃げるとかえって苦しくなるんだぞ。頑張って上る切るしかないんだ!」 

  「上りきったら下りが待っているぞ。頑張れ。ガンバレ!」と励ましました。

  

   急な登りには「なんだ坂こんな坂 みんな通った遍路道」

  「同行二人 お大師様も上ったこの急な坂」などの励ましの言葉が

   木の枝に下げられています。

 

            遍路道にぶら下がるたくさんの札            

 

 

 

 

            遍路道に下がる励ましの下げ札

 

  爺ちゃんに励まされながら、この励ましの札を読みながら、

  孫は大人並みのほぼ6時間で歩き切りしました。

  子供にしては結構早い最難関突破 です。

  最難関を突破した孫は上機嫌でした。

  「R! 頑張ったな。えらい!!」

  何はともあれ、抱き合って喜びました。

 

 焼山寺の由緒伝説

   焼山寺山(標高938メートル)の8合目近くにあり、四国霊場で2番目に高い山

  岳札所です。剣山や白髪山など四国山脈の山々がひろがる眺望はすばらしいで

  す。

 

   四国霊場には「遍路ころがし」といわれる札所がいくつかありますが、焼山寺

  はその中でも最難関です。昔から嶮しい坂道の難所を辿る「修行の霊場」でした。

 

   縁起によると、飛鳥時代に役行者が山を開いて蔵王権現を祀ったのが寺の始ま

  りとされています。ところがこの山には神通力を持った大蛇が棲んでいて、しば

  しば火を吐いて農作物や村人たちを襲いました。弘仁6年ころ、弘法大師がこの地

  に巡行した時に一本杉で休んでいたところ、阿弥陀様が現れた夢を見ました。目

  を覚ますと目の前が火の海になっていました。そこで麓の垢取川で身を清めて山

  に登ると、大蛇は全山を火の海にして妨害しました。大師は「摩廬(水輪の意)の

  印」を結び、真言を唱えながら進みましたが、大蛇は山頂近くの岩窟で姿を現し

  ました。大師は一心に祈願し、虚空蔵菩薩の御加護のもと岩窟に封じ込めまし

  た。そして自ら彫った三面大黒天を安置し、被害を受けていた民家の大衆安楽、

  五穀豊穣を祈りました。

   また山は「焼山」となってしまったので、大師が「焼山寺」と名付けたそうで

  す。「摩廬」の山号も「焼山」の寺名も、このような奇異な伝説に由来します。

   鎌倉時代の後期には後醍醐天皇(在位138〜39)の勅願所となりました。

   境内は樹齢数百年の杉の巨木(県の天然記念物)が並び、巡礼者を迎えます。

  

 

   お遍路さんたちから褒めていただき、みちのく巡礼の活動に激励を受ける

    参道に入ると、大勢の遍路さんに出会い、「歩きなの? 偉いわね~」と、

  声を掛けられ、孫はとてても嬉しそうです。難関突破の苦労も報われた心地だ

  ったと思います。

 

   爺ちゃんは「どこからですか?」と声を掛けられ、「仙台からです」と答える

  と、新聞に載っていたた方ですよね。大変ご苦労さまです。頑張ってください

  ね」と励まされ、「みちのく巡礼の活動も、ぜひ頑張って続けてくださいね。よ

  ろしくお願いいたします」と、激励されました。

  孫も私もとても励みになりました。ありがたいことです。

 


 焼山寺での充実と満足の祈り

 参道には、8年前にはなかった「布袋様」がでんと鎮座していました。また、崖側

 にはそれまで気づかなかった「普賢菩薩」像も安座されていました

 

 

        普賢菩薩                  布袋様

 

                            山門前の石段

 

 

       孫一足早く山門到着             12番焼山寺克服記念撮影

 

   仁王門に始まる境内の、本堂から奥の院に至る参道には、「焼山寺山杉並木」

  と称される老杉が両側に立ち並んでいます。杉並木は県指定の天然記念物です。

  幹回りは5~6m、樹齢は300年以上と推定されています。

 

 

 

  

 山道奥には大師堂があり、その右手に大師堂、弁天堂、鐘楼などが建っています。

 大蛇伝説の岩屋も残っていて、辺りには何となく霊気が感じられました。

 

       

    長戸庵で出会った男性と再会           境内に荷物を置いて、さあお祈り

 

  爺孫は満足感と充実感あふれる祈りをさせていただきました。

  天にも周囲の皆様にも感謝いっぱいです。

 

           

         

 

              

  
 

 

  

      鐘楼                    庫裏と本堂

 

 

 

        本堂                     大師堂

 

 

  旅のメモリー心の目

あでやかな柄が目立ちます。

  ラクダは母子で売るそうです。ラクダは情が深いので、引き離して売ると働き悪いとのこと。