国分寺から善楽寺へ  

   爺孫は国分寺のの行き届いた心遣いに感謝して山門で深々と感謝の礼をし、

  次の第30番善楽寺に向かって歩き出しました。6.9キロの道程です。

 

                  概略地図  

            

 ① 国分寺スタート

     ーー:遍路道(実際歩いた道) ーー:車遍路・一般道

 

   遍路シールにしたがって、山門から道なりに歩き、

  1.5㌔程行って国分川にぶつかってから川から付かず離れずの田園の道を、

  カエルの鳴き声を聞きながら1㌔程歩いて、

  小山橋を渡ると道は国分川から離れました。

 

  ② いったん国道に合流再び遍路道へ

  国分寺から約5㌔の地点で県道384号に合流しました。

  交通量が多いので県道は爺ちゃんが先頭交替です。

  合流して500mほどで南国市から高知市に入りました。

  

 

  ③ 善楽寺付近まで田園の遍路道を歩く

    県道を1㌔ほど歩いて再び遍路道に入り、善楽寺直前まで歩きます。

   しかし、最後は善楽寺のそばを走っている県道を横断しなければなりません。

交通量が多いし、カーブで見通しが悪いのでくれぐれも注意しました。

   《震災犠牲者鎮魂と復興の遍路をしている自分たちが事故に遭ってはいけな

    い!》ということを孫に十分認識させ、「R慎重に渡ろう」と声を掛け、

    十分安全確認をしながら渡りました。 

    無事到着です。

   

  第30番善楽寺は高知市に入って最初の札所です。

  これまで室戸岬から長い"修行の場"を歩いて来た孫にとって、高知城下の入口に

  立つということになります。

 

 第30番善楽寺

 善楽寺と土佐神社の配置図

 

  

    
   善楽寺には山門や仁王門がなく、境内が広々として開放感があります。

 

  

         標柱と十一面観音菩薩            開放感のある境内

 

   樹木と庭がほどよく調和し、境内のベンチに腰をおろすと、陽光を浴びて気

  持ちが晴れ晴れします。

  約7㌔休まずに歩いてきたので、巡拝の前に孫を休ませました。本坊前には自販

  機がありますので、爺ちゃんがサービスに買ってきました。

  孫は買って来た清凉飲料を一気飲みしました。「爺ちゃん! 快適だね!」と、

  ご満悦でした。「お前が頑張って歩いてきたから神様のご褒美だよ!苦あれば楽  

  ありってやつさ」。爺ちゃんはさらりと人間教育もします。

   堂宇は南向きで広々して快適です。


      手水舎と本坊             本坊前に自販機があります

  本堂と大師堂

 

         庭と樹木が程よく調和 南向きに並んで建つ本堂(右)と大師堂(左) 

 本堂

  境内の奥にある本堂はコンクリート造り、

  昭和57年に改築されて堂の屋根が銅板葺きになりました。扉は開いていますが

  内部へは入れません。ご本尊は阿弥陀如来です。

 

 

本堂

 

 

               大師堂               大師像と生花                  

    

   大師堂

   本堂の左隣に並んで立っている木造建築物で、厄除け大師として知られていま

  す。災難厄除や交通安全の祈願に訪れる参詣者が多いと伝えられています。上り

  口にはいつも生花が供えられ、お遍路さんをもてなす心遣いが感じられます。お

  遍路さんの心のつながりを大切にする心配りも、随所に見受けられました。女性

  住職ならではの心配りを感じます。

 

  善楽寺には、古い歴史・由緒、境内の塔頭や仏像など見どころがあり、

  また住職の島田希保師が「自分らしさ」を大事にというタイトルで、高知新聞に  

  掲載されましたので、次回記事では見どころや住職紹介の内容についても記述し

  たいと思います。

 

   みちのく巡礼ホームページ

 

  旅のメモリー・心の目

                     2004年

  

大変勉学意欲旺盛でした

   この旅では多くのことを感じさせていただき、世界平和を改めて、強く願いま

  した。その心を、みちのく巡礼の「祈り・伝承・防災」に反映させていきたいで

  す。