6日目遍路行程~遍路ころがしお鶴・太龍越え/宿でVD公開と講話

  ふれあいの里さかもと⇒バスで鶴林寺入口へ⇒20番鶴林寺⇒太龍寺

 ⇒坂口屋泊(四国放送「鎮魂と復興を祈って四国歩き遍路」を放映。VDを大広間で

  公開・爺ちゃん震災講話を頼まれて実施)

 

   6日目朝、ふれあいの里さかもとのマイクロバスで、昨日通り過ぎて来た鶴林寺

  登り口まで打ち戻しました。

   そこから、高低差470m(標高550m)の鶴林寺へ向かいます。昨夜の宿泊遍路

  20人で出発。200m程行き遍路道を上る人と長いが楽な車道を行く人に分かれま

  した。われわれは遍路遍路道です。それぞれのペースで歩いて行くうちに、集団

  は次第にばらけ、孫爺コンビは先頭の方になりました。小4の孫は大人より速いよ

  うです。もう体力も付いてきたのでペースダウンはさせず、孫のスピードに任せ

  ました。

 

車道から遍路道に入ります

 

   始めの200m程はミカン畑や家もあり、傾斜が比較的緩い道で、孫は気楽そう

  に歩いていましたが、次第に坂になって口数が少なくなりました。1.3kほど歩く

  と、標高100m程の水呑大があり、そこからが胸を突くような急な坂になります

  ので、孫に❝覚悟のお水❞を飲ませました。

 

 

 爺ちゃんは「さあ、これから本番だ。頑張るぞ!」と、孫に気合を送りました。

 林の中から時々車道を走る車遍路の姿が見え、孫はちょっと羨まし気な目を送りま

 すが、必死に上ります。遍路道の所々に11の丁石(一丁・約109mごとに路傍に立てて,道のりをしるした石)が立っています。貞冶2年(1363年)の丁石もあり、徳島県内最古です。

     右下は徳島県最古の丁石                      丁石

 

そしてラスト数百mは御多分に漏れず、試練の急坂です。どこの札所も大抵は山門の前には急坂か長い石段が待っているのです。

 

間もなく鶴林寺杉木立の中に堂々たる山門が待っています。よく頑張ったな~。苦と楽を繰り返して、孫は成長して行くのだな~と、感慨深い爺ちゃんでした。          

   山門を入って参道のすぐ右側には六角堂があり、弘法大師作と言われる砂地蔵

  が六体安置されています。

  境内は、杉や檜の木立に囲まれ、苔むした道を歩いていくと奥深さと静寂で心洗

  われ、聖地を感じさせました。孫にどんな感じ?と訊くと《とても気に入った》

  と簡単に答えました。奥まで深山幽谷を味わいながらゆっくり歩いて行くと、長

  い石段があります。孫は爺ちゃんより先着しようと勇んで上り、一足早く本堂前

  に立ちました。

 

 

   本堂の正面には、左右に美しい白鶴像2羽が向かい合って立っています。

  左の雌鶴は羽を閉じ、右の雄鶴は広げています。弘法大師がこの地で修行中、つ

  がいの鶴が金の地蔵像を運んで来たという謂れがあります。

 

  

  鶴林寺は兵火で被害にあわなかったので、古いものがたくさん残っている貴重な

  お寺でした。特に三重塔は見事な鶴の彫刻や鶴のマークがあって孫は興味深く

  見て、楽しんでいました。

 


 

             孫が興味深く見ていた鶴の彫刻

 

  昨日同宿した遍路さんたちと合流し、早めの朝食を共にした後、21番太龍寺に向

 かいました。

   孫は心身共に遍路に慣れて来たようで、爺ちゃんは楽になって来ました。

 

 

 旅のメモリー・心の目

  ラグ麺がおいしい                石油スタンドの小姐

          2004年 風力発電やソーラーはむしろ日本よりも進んでいるようでした。

砂漠の道路を工事するときは、予告なしで道路に砂を盛り上げて通せん坊  砂漠地帯の瓜は超美味