大震災2週間後まず 地元の被災地を視る11

   東日本大震災から12年11か月。
   犠牲者の方々のご冥福をお祈り申し上げます。 合掌
 
 ○ 東日本大震災は、世界中の注目を一斉に集めた大きな自然災害で、世界中か
   ら支援の手や激励が寄せられました。その上原発事故による放射能の問題も重
   なって、日本全体の問題と考えられていました。
 ○ また、原発事故の影響で福島県から東北6県に避難していました。そのため、  
   全体の問題として捉えなければならないと考えていました。
     
 ○ しかし、自宅の復興もあり、「東北6県を回るに先立ち、足元を見てから」の
   意味もあり、最初は仙台沿岸部の被害状況を調べることから始めました。
 
   [ 仙台市荒浜] ~惨状に心痛む
   先ず仙台市荒浜地区へ足を運びました。三陸自動車道から海側へ通じる道は、
  危険防止のため通行止になっていたので、車を置いて徒歩で回りました。入念に
  視ようと思う自分には、むしろ好都合でした。
  以前の街並みを知っているだけに、変わり果てた姿は余計に痛ましい気持ちでい
  っぱいでした。まだまだ水没しているところも大分ありました。
 
  
    このような情景を見るにつけ、命を失い、家を失い、助かった人々の恐怖を想う
  と、いたたまれない気持ちが襲ってきます。

   
  一方、荒浜小学校へ避難した人たちは全員助かり、現在震災遺構として震災伝承
  防災教育の拠点になっています。仙台で開催された第3回国連防災世界会議に出
  席した各国防災担当首脳も見学に訪れました。筆者も3度訪れました。
 
 [東松島市 野蒜]

   筆者が最初に目にした.米軍による支援トモダチ作戦の例を紹介します。 

  3月17日、石巻から徒歩で仙台の自宅に帰宅するときは、野蒜駅はがれきで埋も

  れていました。 

                  野蒜駅                   

  「トモダチ作戦」の現場を実際に見たのは、3月下旬仙石線野蒜駅を二度目に訪れ

  たときのことです。

   津波被害で一部運休が続くJR仙石線の復旧を手助けしようと、3月19日から 

  野蒜駅のがれき撤去を始めたという情報が地元紙「河北新報」に掲載されていま

  した。名付けて「ソウルトレイン作戦」です。米軍の大規模支援「トモダチ作戦」

  の一環で、魂(ソウル)を込めて列車を通そうという意味だそうです。29日まで、

  隣の駅陸前小野駅と合わせて活動する予定で、21、22日は総勢約60人が野蒜駅

  構内や線路に溜まったがれきを撤去する予定とのことなので、筆者も21日に見

  学取材に訪れました。

   自衛隊員と一緒にアメリカ軍兵士が共同で復旧作業に精を出していました。見

  た瞬間に熱意がぐんぐん伝わって来ました。米軍兵も自衛隊員に負けないほどの

  熱心さで作業に取り組んでいました。その姿は私の胸に熱く迫ってきました。

 

 

                            野蒜駅でトモダチ作戦を展開する米軍兵たち

 
   [きょうの心の目]
 
                               中国河西回廊 黄土高原のお花畑
              春・夏・秋の花が待ちかねたように、
              競い合うように、一斉に咲き出し見事です。
心なごみます。