閖上 東禅寺 ゆりあげ妙香慈海観音

近所付き合いが娘の命を救う

 

 我が家は震災時ほぼ全壊に近い大規模半壊だった。

 

                                         

 その修理工事に宮城県名取市閖上の大工さん来てくれた。

                     修理中の我家

   大工さんの話によると、

 高校1年生の娘さんは、震災当日地震後、全く津波の概念がなく、、

 何することもなく、家の前をうろうろしていた。

 そんな時、10軒ほど先に住み人が、車に家族を乗せて走って来て、

 「何ぼやぼやしているんだ! 津波が来るぞ早く乗れ」と言って、

無理やり車に乗せられた。

 「閖上では近所付き合いがよくて、みんな親戚のようなものですからね~。お陰で娘の命が助かりましたよ。」

 と、嬉しそうに語っていたのが印象的でした。

 近所付き合いは災害時に大いに役に立つことを実感しました。

 

  三陸地方の沿岸部で近所付き合いが濃厚な地域では、

  どこに誰が住んでいて、災害時にどの人から先に助けるかが地域のみんなが認識しているとあちこちの被災地で聞きました。

  閖上地区では過去に大津波の経験がないので、油断して逃げ遅れた人が多数いました。

特に、貞山運河(伊達政宗が船輸送のために創った運河)より内陸側では、

 ”運河があるから大丈夫””と、かえって油断したためか多くの犠牲者が出ました。

 津波を見て慌てて駆け上がった10Ⅿほどの日和山では、ほとんどの人が亡くなりました。

 ちなみに、閖上地区では死者、行方不明合わせて 845 名と いう大災害でした。

                

              日和山                    名取市建立の慰霊碑 芽生えの塔

  閖上にある東禅寺では

 お寺が流出し、前j住職夫妻が住職の三宅俊昭さん(当時85)夫妻も亡くなりました。

 檀家(だんか)235人も犠牲になりましたが、2018年元の場所に本堂を再建しました。

 

 

再建なった本堂  

                          東禅寺 涅槃像

 

    亡くなった方々の御霊に東禅寺でお参りいただければ幸いです。

    ご希望の方は御朱印もいただけます。

 

 

 

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