丸いの、まっすぐなの | 化石採集記 +α

化石採集記 +α

お医者さんを目指して修行中のおいしやさんです

こんにちは、ryoheiです。
すっかり冬の装いになりましたね・・・雪はまだですが、気温はもうひとケタ台で、そろそろコタツ出さなきゃな、と思っています。もう巡検シーズンも終わりですが、明日、東北では冬眠前最後になる巡検に行ってこようと思います。今日は先週の巡検記書こうかなと思っていたのですが、寒い中石を割ったのに全然報われず、お寒い結果に終わったので、もうちょっと調子の良かった秋口の採集物を紹介します。


Pseudorthoceras ouchii 落合層 古生代ペルム紀
硬い露頭に刺さっていました。これまで実は採集したことが無い直角石の化石です。らしきものは何ヵ所かの産地で見たことがあるのですが厚みが無かったり、隔壁が見えなかったりとどうにも確証が持てなくて・・・。この標本はちゃんと断面が円く、表面に隔壁が見えているので間違いなく直角石だと断定できる標本です。10cmほどあって中々立派な標本ですが、表面があまりきれいではないので、いっそ酸をかけてもっときれいに隔壁を出すべきか?悩みどころです。


Stearoceras sp. 落合層 古生代ペルム紀
上の標本を採ったのと同じ日の帰り間際に採集しました。この日の日中は巻いた頭足類を見れず、最後のほうは諦め半分で石を割っていたので、嬉しい獲物だったのを覚えています。
キタカミの古生代で出るオウムガイの中では少ない、中生代型の厚手で装飾の少ない種類です。
裏面は壊れている上斜めに押されていて、撮影する角度を選ばないとアラがばれる標本なのですが、この写真はいい感じに撮れてるかなと・・・(笑)

今年の更新も早あと1回になりました。最後は、何にしようかなあ?