時事ネタ回。

 

元AV女優が何かの広告に起用されて、それが先日問題視されたそうです。

子供を含む大勢の人が見るような場所の広告にAV女優を使うな、という意見。

これに対し、職業を理由に排除するのは職業差別だ、という批判が返され、

(元)AV女優そのものをゾーニングすべきか否かで意見が分かれています。

 

なお、当人に対する誹謗中傷に対しては開示請求をすると宣言していますが、

誹謗中傷の話は本題から逸れるので今回は省略。

 

 

これに対する私なりの答えは、いつも通り。

人それぞれ価値観は異なる、です。

 

 

例えば、起用反対派の中にはこんな意見がありました。

「本人は頑張っていると言うが、それを言ったら暴力団組員だって頑張っている」

もちろんこの意見には「反社と一緒にするな」という批判が浴びせられるのですが、

程度の差はあれ起用反対派の価値観としては本質的に「反社会的」であり、

「AV女優は社会の品位を落とす賤業であり、人前に出して良いものではない」

という感覚なのは間違いないでしょう。

 

何なら起用しても問題ないと主張する人であっても、

AVそのものをゾーニングすることに反対する人はほとんどいないでしょう。

AVに出ている人、というだけで他の場面までゾーニングは必要ない、と思うか、

現役ならば控えるべきだが、元職のことまで言い出すべきでない、と思うか、

基準(価値観)が人それぞれ異なる、ということです。

 

かつてAVに出ていただけで行動が制限されるなんて許されるのか、

一生日陰者でいなければならないのか、という意見も当然ありますが、

前述の通り起用反対派にとってAV産業は「反社会的」なわけですから、

いわば「前科者」という認識に近いでしょう。

犯罪者が服役後だからと堂々メディア出演していたら、不快な人は多いはずです。

 

ただ、今回のようにAV女優という過去を否定していない場合は「前科」扱いですが、

否定的に強く語る場合は「元」を理由に排除する意見は少なくなるでしょう。

起用反対派が許せないのは「AVに関連する話題が広く出回ること」ではなく、

「AV産業が肯定的に見られること」でしょうからね。

 

 

 

なお、私の本音としては、前歴でそこまであれこれ騒ぐ意味は感じない……かな。

子供がAV産業を肯定的に見る可能性とか考え出すと嫌かもしれませんが、

広告起用されて顔や名前を見たところで調べなきゃ経歴なんてわからないんだから、

そんな大層な問題ではないんじゃないかな、という感覚。

 

AV女優より、薬物で逮捕歴のある芸能人とかの方が余程教育に悪そうですしね。