先日(5月21,22日)に行われました藤井聡太六冠の対局、
第81期名人戦七番勝負第4局、
渡辺明名人(38)への挑戦の結果です。
渡辺明名人が4連覇と防衛を目指し、
藤井聡太六冠が羽生善治九段以来の七冠へ、また
最年少名人獲得がかかっている注目の対局です。
福岡県飯塚市『麻生大浦荘』で行われました。
藤井六冠が2勝1敗でこの日を迎えており、
勝てば奪取に王手となります。
タイトル戦と言えば和服です。
私は棋士さんの和服姿が大好物なのです。
藤井六冠の和服は地模様のある勿忘草色(わすれなぐさいろ)の
長着に白色の羽織、灰色のストライプ模様の袴です。
渡辺名人は白地にグレーのドット格子模様の長着に
セラドン(青磁色)の羽織に、根岸色(ねぎしいろ)の袴です。
※色は映像から判断したもので確実ではありません。
(色の名前はブログ主が福田邦夫さん著『色の名前辞典507』
より似た色を記しています)
名人戦タイトル戦の持ち時間は9時間、2日制です。
1日目は18時近辺で封じ手をして翌日に繋ぎます。
先後は第1局目の振り駒の結果から、4局目は藤井六冠が
先手番です。
開幕から4局連続で角道を止める力戦になり渡辺名人が
戦型を『雁木』と進めました。
藤井六冠は早繰り銀と応じて急戦志向としました。
難しい形勢に時間を使う藤井六冠。
38手目△8八歩としたところで、藤井六冠が39手目を
封じました。
【2日目】
封じ手は39手目▲7七桂で控室でも本命の手。
激戦に突入しました。
攻めは名人、受けは藤井六冠という流れ。
本譜で名人は「攻めは飛角桂香」の格言に沿って攻めて
いましたが、香を取られそうな段階で、攻め駒不足になる
懸念があり、長考を余儀なくされました。
1時間54分に及ぶ大長考で持ち時間が逆転しました。
後手は居玉を解消し先手玉頭で戦いを仕掛ける。
歩切れでの攻めは渡辺名人には珍しい。
角交換の後銀桂取りで飛車を下ろすも居玉なればの
決め手であった。
69手目▲7五角打ち。後手玉への王手。
渡辺名人はそのまま投了を告げました。
王手を防いでも収拾はつかず、先手玉は安泰。
投了やむなしというところ。
藤井六冠は3勝1敗で名人獲得にあと1勝、
渡辺名人はカド番となりました。
第5局は5月31日6月1日(水,木)に
長野県高山村『緑霞山宿 藤井荘』にて行われます。
(すでに済み)
【将棋連盟さんLive「観戦」参考】
対局後のコメントです。(日刊スポーツさん引用)
藤井六冠「あまり見通しが立たなかった。本譜も攻められる展開になりやすいので、どうなっているか難しいと思ってやっていました」
藤井六冠「こちらが後手の攻めを受け止められるかどうかと思っていた。」
渡辺名人「攻めだしてから、攻めの手順がおかしかった。思ったよりあまりいい攻めがなかった」
渡辺名人「ちょっと早い時間に終わった。すぐダメにしてしまった。いい将棋をささないといけない」
↑☆☆お疲れさまでした☆☆
次のブログは藤井七冠の次戦、5月28日(日)
叡王戦五番勝負第4局、挑戦者菅井竜也八段(29)戦について
書きます。
遅々として進まず…今更の話題ですいません。
最年少名人になるまでの残り2局、頑張ります。
最新の藤井聡太七冠の次の対局は7月13,14日(木・金)
伊藤園おーいお茶杯王位戦七番勝負第2局、
挑戦者佐々木大地七段(28)戦です。
兵庫県神戸市『中の坊瑞苑』にて行われます。
第1局は藤井七冠が勝ち、1勝0敗としています。
頑張って応援いたします。