先日4月3日に行われました藤井聡太七段の対局、
第33期竜王戦【三組】ランキング戦準決勝、
対千田翔太七段(25)戦の結果の報告をいたします。
千田七段とは公式戦は3戦し2勝1敗となっています。
記憶に新しいのは朝日杯の準決勝ではないでしょうか。
戦型『角換わり腰掛け銀』で研究手を駆使し、藤井七段に
勝ちました。
将棋ソフトの使い手といわれていますね。
この対局に勝てば藤井七段がリベンジを果たすことになります。
竜王戦は持ち時間各5時間、切れたら1分将棋です。
振り駒の結果、藤井七段が先手番となりました。
戦型は『矢倉』となりました。
『角換わり』は、千田七段も予想していると思いますし
中盤から難しくなってしまう戦型なので危険を回避した
のかなと思います。
また始まりは最近のはやりの矢倉のかたちではなく、
4,50年ほど前の時代のようでした。
そこもまた千田七段の意表を突くものだったのかも
しれません。
序盤から先手寄りの互角です。
しかし研究手に抜け目のない千田七段です。
8筋からの先手陣へ攻め込み流れを引き寄せます。
52手目後手飛車を先手陣へ成り込み、
ここで昼休みに突入しました。
ここまでの消費時間は▲藤井七段1時間7分、
△千田七段31分。
勝負メシのご紹介。
藤井七段『肉豆腐(キムチ)弁当』(鳩やぐら)、
千田七段は注文なし。
再開後長考合戦に突入。
中盤から終盤に入るか、詰む詰まないを読む段階に。
終局が早そうだと棋士室の声。
69手目▲2四桂と先手矢倉崩しの必殺技を放ちました。
70手目△2四同歩。71手目2四同歩。
後手玉は現状詰めろがない。後手からの詰めろが
仕掛ければもしくは。
72手目51分の長考で△7七桂といきなりの王手。
先手玉に詰めろをかけます。
73手目▲5八玉とかわします。74手目△7九龍。
75手目▲6八銀。
ここで千田七段の手が止まります。
時刻は夕食休憩が迫るころ。
「藤井七段が席を外しましたし、少し早いようですが休憩に入るようですかね」少しして藤井七段席に戻ります。
千田七段が記録係に声掛けをします。
落ち着かない対局室の雰囲気で解説者も判断に窮します。
17時57分千田七段が投了を告げました。
龍を逃げずに攻める手が見つからなかった模様。
勝った藤井七段は2組への昇級を決め、決勝では師匠の
杉本昌隆八段と戦います。
対局後のコメントです。(AmebaTIMESさん引用)
藤井七段『ずっと際どいと思っていました。はっきり勝ちと
思ったところはなかったです」
-決勝では師匠の杉本八段と対局することになったが-
藤井七段「師匠と公式戦で2回目の対局になりましたが、
ランキング戦の決勝という大きな舞台で戦えることは
非常に楽しみです」
千田七段「午前中で将棋が終わってしまいましたね。
その後は、半分形づくりでした」
藤井聡太七段の次の対局です。4月10日(金)、
王位戦挑決リーグ白組4戦目、対菅井竜也八段(27)戦です。
どちらも3連勝中です。
あと残り2戦、この対局が白組勝ち抜けへ大きく影響します。
頑張って応援いたします。
↑☆☆アベマTVさんのところに行った時すでに終局していて
『終盤リプレイ』を見ました。お二方お疲れさまでした☆☆