私には 二人の母がいる。
産んでくれた母は
私が生まれてから10年後に
天に昇った。
誕生年は違うけど
誕生日は1日違いだった、二人の母。
10歳の頃から
新しい母への気兼ねもあって
私は 幼い頃の
アルバムを見たことがなかった。
半世紀前の赤い表紙のアルバム
生まれたばかりの私
若かりし日の
父や母や祖母や叔母や叔父たちが
沢山の写真の中から笑いかける。
あちこちに記された
亡き実母の言葉たち。。。
どれだけ 愛されていたのか
どれだけ 守られていたのか
壮絶な闘病の前の
普段のあなたを
思い出せないのが 少し歯痒い。
あなたの享年を一回り以上も超えて
今日も生きてる私が不思議だ。
そして、改めて
愛おしく思った。。。
二人目の母を天へと見送った
2016年が、足を早める週末に
死の向こうを 想う。
生の始まりを 想う。
あんまり素直には
生きてない気もするけど、
自分に嘘もつけないままで
私は 私を生きる。
これからも、
受け継いだ 沢山の愛を抱いて。
。。。
withらぶ*小原ミチル
©Michilu Kohara.2016