結城真一郎著者


参者面談

片桐は東京大学3年生で一年の時に素質を買われ家庭教師の営業をしている

大体の両親の落とし方は心得ている


その日社長から仕事を言い渡された

小学六年生の男の子で母親から模擬試験の結果が悪かったので家庭教師を考えている

父親は海外赴任で、育児は母親に一任している


社長から住所と名前がメールで送られてくる

「矢野悠くん」

片桐はせめて読み方を教えてくれよと思っていた


翌日指定された時間より早く、周りの環境を見て周り、自宅を見回すと女性の奇声が聞こえた

片桐は、きっと子供の成績で苛立っている母親が叱っているんだろう

受験を控える家庭にはよくある光景だった


インターフォンを押すと家は静まり返り誰も応答しなかった

明らかに家にいるはずなのにと不審に思いながらも、社長に電話をしようとスマホを手にするとマイクに「どなたですか?」


片桐は名乗りると母親は「お宅はこちらは初めてですか?」

何を言っているのかと思うと、「数件業者を家庭教師を依頼しているのでわからなくなった」と言われた

片桐は競争相手がいると知り参戦を考える


母親は部屋が散らかっていると数分待たされて部屋に上がった

母親の横に問題の子供が座った

玄関で花瓶を割ってしまって掃除していたという母親はエプロン姿ビニール手袋をはめたままで子供はお風呂に入ったように髪が濡れていた


片桐は、いつも通り心を掴む自己紹介をする。

大体が食いつく東大学生。しかし母親は無関心のように話を聞いていないようだった


ここで子供の話を聞こうと「悠」ユウくんで合ってるかな?

子供は頷いた

ユウくんに質問をするが、口を開こうとしない

すると母親が「いい加減にしなさい。ちゃんと答えなさい!」と叱る

そこで「成績表を見せてください」と頼むと、どこに行ったかわからない、ちょっと2階を探すとユウくんを連れて2階へ行く


部屋を見回すと近くのテーブルに小学生5年生の成績表を見つける

見ようとすると、母親が見つからないと戻ってきた

そして事前にお話ししてると思うんですけど、と急にキレ出して帰ってください!!と言われた

落ち着かせようとしていたらユウくんが「帰っちゃいや。勉強教えて」


片桐は実力を見るためにユウくんと少しテキストをやりたいと言う

いつもの環境でやりたいというと

優くんが「2階でやる」と言ったが母親が「ダメ!ここでやるの!!」

片桐は環境が変わると実力が出ないと伝えるが、母親はがんとして変えなかった


追い返されても嫌だったので母親が見ている前で簡単なテキストをユウくんに解いてもらう

緊張を解そうと普段はどんな遊びをしているの?

学校の友達と公園で遊んでる

時間をかけて解いた答えは110円

母親はこんなのもわからないの?と異常に怒る

片桐も簡単な問題が解けなかったので私立小学に通う子供にしたら出来がだいぶ悪いと感じた

二問目も110

母親は大激怒。環境が違くて緊張してるんだと思うと落ち着かせる


テーブルから見えている去年の成績表を盗み見るとそんなに悪くない

そんなことを考えていたら用紙の文字に体が凍る


片桐はわざと飲み物をこぼし母親の目線が下に行った隙にスリッパの裏を見ると赤い染み

社長に「母親は偽物。大至急 警察に」とメールを打つ


片桐は一家の主人矢野慎一と喫茶店で会った

そして事情を聞くことが出来た

「ありがとうございました」と感謝されたが、成績表に悠の字にハルカとフリガナがあって気がつけた

ハルカクンのおかげだと伝えた


奥さん矢野真理と犯人桂田恵子は近所トラブルを抱えてケンカが絶えなかった

その日も真里が、桂田のゴミ出しに文句をいい自宅前でゴミを撒き散らしていた

その日は真里が桂田に、子供に対する嫌味をいい玄関にあった花瓶を割と真里を刺してしまった

そこへ子供が帰宅して、真里は悲鳴をあげた

これは片桐が聞いた声だった

そして片桐が誰かに電話してるのを見てまずいと思い足止めした

死体はトイレに隠して子供には、家の写真などをしまわせ片桐を招き入れた


さらに衝撃的な事実を言われる

「ハルカは1年前に事故で亡くなったんです」

真里はそれから情緒がおかしくなり、近所トラブルを起こすようになった

さらに死を受けいれずハルカが生きてるように振る舞い家庭教師まで依頼した

桂田はハルカが死んでから越してきたために、子供の顔は知らなかった


現場にいた子供は近所に住む小学六年生で、空き巣の常習犯だった

自分の素性を知られたら殺されると思い息子のふりをした




ヤリモク

男はマナとマッチングアプリで会い今日も持ち帰り出来ると感じていた

男はマッチングアプリで上手くいったのはマナが7人目と伝える

マナもあっさりしていて飲んでヤルだけの関係でそれ以上求めてないように感じた

居酒屋のあと個室のバーに行きマナの自宅にきた

男は計画通りと思っていた


妻から「みゆきがマッチングアプリでパパ活をしてるかも」と言われた

娘みゆきはバイトでは稼げないバックやピアスを身につけている


マナは部屋に入ると化粧を落として部屋着に着替えた

そして男に「シャワーはいれば」と施す


男はシャワーにはいる

いつも以上にうまくいき過ぎていると感じていた

シャワーから出ると脱いだ服から出し、念の為に玄関にチェーンをかける


そしてリビングに入ると2人の視線が男をみた

「美人局だ」

マナの隣で男が財布から家族のプリクラを見て、「娘と同じ歳の女に手を出して恥ずかしくないのか?ヤリモクだろ」


男は身分証は財布から抜いて自宅に置いてきたがプリクラを見られたのは不覚だった

しかし身元がバレるわけで場ない


そして男の前に出て首を隠し持っていたナイフで切り裂き、胸にナイフを突き刺す

「殺りもく」

娘の苦行を止めるにはこうするしかないとマナも殺害


男はいつもみゆきに似た女性を選び殺害

そうすることでマッチングアプリは危険だと知らせたかった

マナの自宅から2人のスマホを処分するべく持って出ると着信が

「終わりましたか?次部屋使いたいです」

メッセージはみゆきだった




リモート飲み会の最中に「あいつを殺しに行く」とメッセージが届く


大学時代からの腐れ縁の茂木から久しぶりに連絡が来た「リモート飲み会しよう」


関西に住んでいる茂木だが、実は迎えのマンションに同じく大学時代の友達、宇治原が仕事で越してきた

東京にいる片桐とも話したいから。


リモート飲み会の最中、片桐だけに宇治原からチャットが届いた

「落ち着けよ」

「差し違えても殺す」

「お前だけにはこれを送っていく。しっかり目に焼き付けてくれ」

宇治原の送ってきた写真には男女2人の仲睦まじい姿が写っていた

片桐は、これまでのことが全て崩れ去った、たった一枚の爆薬によって。

宇治原は「急用で席を外す」と2人にチャットして画面から消えた


リモートを始めたのは2時間前

妻と娘が実家に泊まる日だからと茂木が日にちをしていた

茂木は、リーダータイプで話題を作るのは茂木だった


茂木の開いたリモートルームに参加した片桐

宇治原はまだだった

久しぶりとたわいもない話をしたあと

2日前に宇治原から「喉痛めて声が出ない」メールが来た

思わず吹いてしまった


大学時代、コンパに何度も3人は言っていた

ある日宇治原が、声帯損傷してしまい、医者に手術か1ヶ月喋らないかと言われ喋らない事を選んだ。

コンパではいつも茂木が会話を回して宇治原が盛り上げるという役回りだった

当の片桐は、聞き手


いつも宇治原は面白い人止まりだったが

今回のコンパでは1番モテていた


茂木は宇治原は詳しく知らないけど、婚約者の件で悩んでいるという

その流れで、片桐はどうなんだ?恋人いるのか?


片桐は不倫関係の恋人がいた

出会いはマッチングアプリで可愛い彼女に惚れた

付き合って事が終わるとミナミは「もうすぐ結婚する。転勤で仙台にいるから大丈夫。居心地がいいから一緒にいたい」

片桐は承諾してしまった


茂木に「いないよ」というが、即答出来ずに「いる沈黙じゃん」と言われる


しばらくすると宇治原が参加してきた

「すまん。仕事が長引いた」

そう話す宇治原に茂木は黙ってろよ。お前はチャットで参加してくれ。

声を労わる


改めて乾杯し直した3人

茂木は、ベランダに出て宇治原のマンションに手を振る

すると黒い影が同じように手を振る映像が映る

バカだなーと笑い


ゲームをしようと茂木が言い出す

ウーバーイーツ同時に注文して誰が早くくるか

それぞれが注文する


茂木が真面目な表情になり、「それで宇治原何があった?」


宇治原はチャットで伝える

それがさー

彼女とは会社の同僚で半年付き合ってプロポーズした

しかしその後すぐ転勤になってしまい、結婚が後手に回った

「彼女の名前は、有村ほのか」

そこまで打ち込まれるとチャットが止まる

様子を見ているのか?知り合いか聞きたいのか?

茂木は、変わらず画面を凝視している。片桐も知らない


しばらくするとチャットがまた打ち込まれる

彼女が浮気をしていると気がついた

いつもと対応が違い、今日も友達のとこ行くって言っていたが浮気相手だと思う


片桐は「気づいていてよく冷静でいられるな」

宇治原は「お前に言われたくないよ」

昔も宇治原は彼女の浮気現場に遭遇して2人にナイフを突きつけたことがある

宇治原は、無償の愛と引き換えに裏切られた時の反動が激しかった

そんな性格を知ってのことだ


彼女がシャワーを浴びてる間にスマホを見た

メッセージにはロックがかかって見えなかった

そこで通話履歴をみると頻繁にやり取りしている番号を見つけた

しばらく彼女を泳がそうとGPSアプリを仕込んだ

ある日、家にいると行っていたのにあるマンションにGPSが示した


茂木と片桐は、クロだな。別れればいいのに。

しかし宇治原はそんな簡単ではない。もう4年も付き合ってる


そのときインターフォンがなった

「東京の勝ちだな」ウーバーイーツが届いた

片桐は一旦玄関にご飯を取りに戻ると、茂木がいなかった

宇治原がウーバー届いたみたいだ


宇治原はチャンスを狙ったように「喋るな。2人で チャットでやりとりしようと言われる」

そして「茂木の家に女がいる」「さっき画面に後ろ姿が映った」

奥さんは実家だからいるはずはない。

茂木が戻ると、そのことを伝える。「こわいこと言うなよ」「見てくるよ~。誰もいなかったよ」


片桐は混乱した

どういうことだ?本人が招き入れてないなら、元々部屋に入り込んでいたか

それか宇治原が嘘をついている?


茂木は話を変えて喋っていると後ろの女性が映った

同時に浴槽からバンと音がした。蓋が倒れたか?

それよりも茂木に「誰だよ!」

「ドッキリなの?だるいから」と話している間

宇治原からチャットが届く

「表情変えずに見て」「あれ俺の彼女だ」「GPSも俺のマンションの向かい指してる」

片桐は、びっくりして固まってしまう


片桐は一旦落ち着こうとトイレにたった

トイレの空間は狭くて好きだった

戻ると急展開になり宇治原は「あいつを殺しに行く」とメールして写真をおくってきた


その写真を見て片桐は肝が縮んだ

そしてすぐ茂木に「宇治原がきても中に入れるな!お前を殺そうとしてる。勘違いしている!」


写真には片桐の知るみなみが映っていた

浮気相手は俺だ

勘違いで茂木が殺される


GPSはうちに来ているはずなのになぜ真向いのマンションになるんだ

少し冷静になった片桐は、みなみが嘘をついていたんだ。別れようと考えていると

マンション玄関のチャイムがなりみなみを確認してあける

玄関の戸は開いていたので入ってきたみなみに

「みなみは偽名だったんだな!」友人との亀裂が入ってしまうことに怒りをぶつける


そこへ「ちょっとお邪魔するよ。」とまさか自身の部屋から宇治原が現れた

そして久しぶりだな。片桐。

宇治原は手に包丁を持ちほのかの首に当てる


こいつには転勤してる間浮気したら殺すと言った。自業自得だ

そしてどうなってるんだと焦る片桐に対して


全部茂木と仕組んだ罠だよ

茂木の話したらお灸を添えてやらないとと行ってたよ


リモート飲み会なんてものはなく全て録画されていた

もちろん宇治原とのチャットは繋がっていたがその間にも大阪から東京に移動してきていた


宇治原はほのかのスマホの連絡相手がすぐに片桐だとわかった

片桐の始末はどうしようか迷っていた

ほのかが騙している可能性もある

それを知るために計画した


片桐はいつのまに部屋にはいったのか不審に思う

ほのかが来てから家の鍵は閉めた


なんとウーバーイーツだった

ほのかのGPSでマンションは突き止めたが、部屋番号はわからなかった

そこでウーバーイーツの配達員になり届けた

そして偶然にもほのかのために部屋の鍵を開けっぱなしにしているのに気がつき中に入り込んでいた


宇治原は、ジタバタするほのかのクビをナイフで切り裂いた

そして「偽名だったんだな」口論していたことで「片桐もほのかに騙されていたんだな」

「やっぱりリモートではなくリアルにするべきだよね」




#️⃣拡散希望


海なりがなり水平線が見える

そこで僕は宣戦布告をする

「やあこんにちは。みなさんご存知ちょもらんまです。」


小学校3年生

両親はとても教育熱心で、ちょもらんまが生まれてすぐに匁島に越してきた

母はその日の出来事を「報告の時間」と言って毎日話を聞く


テレビのニュースで長崎で男性が刺殺され田所という男が逮捕された

男性はユーチューバーで推してるYouTubeを馬鹿にされて腹がったった


チョもは母親にこの人に今日会ったと言う

母は一瞬固まるも気にせず報告の時間を迎えた


チョもはクラスメイトの

島生まれの唯一の小学生、立花リンコが親にアイフォン7を譲ってもらったと喜んで見せてきた

チョモと同じくクラスメイトで移住者の砂鉄が覗き込む

リンコは写真をとったり、指紋を入れたり教えてくれる

もう1人のクラスメイト口紅と書いてルージュはすかしていたが

ルージュは親にgopuroを持たされていてよく撮影会に付き合わされる


リンコは動画を見せてくれた

「ユーチューバーって言う人たちがいて面白いことたくさんしてる」

しかしルーは「動画見てるとバカになる」

リンコは気にせず色んな動画を見る

人気ユーチューバーの「ふるはうすデイズ」は年齢制限で見れない

きっとエッチなことなんだろう


そこで砂鉄がチョモに「開けちゃダメな部屋はどうなった?」

チョモは自宅で以前部屋を開けようとしたら、母親が出てきて怒られた

皆「妹か弟が出来るんだ。コウノトリが運んでくるんだよ」


そこへ男が「やった。やっと見つけた。一緒に写真を撮らない?」と話しかけてきた

チョモたちは不審に思いながらも写真だけならと思いピースすると

ルーが「ダメ!逃げて」

そのあとは駆け足で逃げて帰った


母にその時の男がこの田所だよ!間違えない。

しかし母は、「凛子ちゃんと仲良くするのは考えたほうがいいわ。ルーちゃんの言う通り動画なんて馬鹿馬鹿しい」


しかしその次の日から、島の人たちが僕らによそよそしくなった

りんこも同様に僕らに近づかなくなった


小学生6年生卒業式前日もうルーも砂鉄も携帯を持ち始めていた。通話とメールの最低限だったけど

チョモは親に言ってもうちはうちと言われるだろうと諦めていた


リンコも相変わらずアイフォン 7を使っていた

たまーに喋ったりはしていた

りんこと仲良い頃、色違いのストラップを4人にくれた

凛子はそれをずっとつけていた


卒業式から10日前、いきなりルーが家にきた

チョもの両親がうちに来たからルーは母親のアイフォン 8をもって見せてきた

お茶をせがまれて渡すと、リンこと何を話したのか?と聞かれた


今日、リンコに校舎裏に呼ばれた

りんこは、言い出しにくそうに「見せたいものがある」とアイフォン 7のロックを解除しようとするとルーがきた

そしてりんこは「やっぱ今度」と去ってしまう


ルーに何でもないよ。と言うがるーは「わかってるんだから」ルーが来たから話してないよ!

そこへルーが持ってきたスマホがなった

「やばい」とパパからの着信が切れるのを待ってルーはもう帰らないとと時間を見せてきた

18:16分、ふと家に時計を見ても同じ時間だった

玄関で見送ろうとすると、「お茶飲むの忘れた」といい部屋に戻って帰ってった


その後りんこが死んだと一方がはいった

崖からの転落死

帰宅しない両親が探して自転車を発見したという

17:52分から18:15のあいだ

そして最後の通話がルーで砂鉄の青いストラップが落ちていた


チョモは砂鉄を疑い攻めた

ルーの電話は「チョモに告白したのか聞いた」さらに18:16にルーはうちにいた


チョもは、何かを伝えようとしていたのに自殺するはずない!!

そう考えてアイフォン 7に何かヒントがあるのではないかとリンコの両親を訪ねた


リンコのスマホのロックはチョモも指紋登録していたので解除できた


「ついに知っちゃったんだよね〜」

「僕らの両親がフルハウスデイズってことうを」


チョモ、砂鉄、ルーの両親は「子育て観察ドキュメント」として名付け親選手権、移住生活、スマホ禁止ゲーム、チョモの1日


「全ては視聴者数を増やすため、そして島の人たちはYouTubeで殺害されたことと重なり島の子供とは関わらないほうがいいとなったんだろうね」


ただそれだけでは終わらなかった

なぜりんこは死ななければ行けなかったのか

ここからは僕の仮説だけど

りんこはチョモに両親のことを打ち明けようとしていた

それを止めたかったルーが殺した


ルーは葬式ですごくないていた

それは最近不調の再生数を増やすためだったのでは


「あの時のアリバイは知ってるでしょ」とルーは言うが

時計なんてその時間に合わせればいい

ルーは来る時と帰る時、僕の部屋で1人になる時間があった

その時に部屋の時計も直したんでは?


チョモは母と父にナイフを向けて「ふるはうす」のIDとパスを聞いた

1週間で使い方をマスターして、砂鉄にも協力してもらいルーを拘束してカメラを向けた

家にあった隠しカメラだ


「真相は視聴者が決める」