望月イソコ原作

藤井道人監督


記者 吉岡/シム・ウンギョン

吉岡上司 陳野/北村有起哉


内閣府内調 杉原/松坂桃李

杉原の上司 多田/田中哲人

外務省時代の上司 神崎/高橋和也

外務省の同僚 都築/高橋努





記者の吉岡エリカはある事件を調べている


内閣情報調査室(内町)に杉原たくは、写真が送られていてパソコンへ添付して誰かに報告した


吉岡は新聞で、「白岩大学局長が野党議員と不適切な関係」という記事を目にする

会社へ出勤すると全新聞が同じ記事を発行していることがわかり「内町からのリーク」と言われる

上司の陣野は、会社に「羊のマークがついた資料が送られてきた」といい吉岡は調べるように言われる


資料には大学施設建設計画で、認可は内閣府になっていた


内調で杉原は、上司の多田に呼び止められ、外務省時代の人と連絡を取っているか聞かれる

杉原はとっていなかったのでそのまま伝える


官邸記者のツジカワがレイプ事件のもみ消しが官邸によって行われたと記者たちは呆れる

しかし被害者のゴトウサユリは不複として再度裁判を申し出た

その情報を知った多田は杉原に、ゴトウサユリが不利になる野党絡みの人物でハニートラップだととリークをさせた

杉原は一般人を傷つけることを躊躇したが国のためだと言われた

その後杉原は、隠れてUSBを受け渡す


ゴトウサユリの会見を聞きに行った杉原は、アメリカ時代の父の同僚にあった

杉原はジャーナリストの父が巻き込まれた事件を追っていた


ネットにはゴトウサユリのデマ情報を内調はネットに流す

それを見ていた杉原、外務省時代にお世話になった神崎からご飯の誘いを受ける

杉原は、尊敬していた上司で楽しみにする


内町で多田は、「内調の指示でだ」という記事が明日発売されるという

杉原は、多田さんに指示された通りに情報を渡したと伝えたが、多田はゴトウサユリが与党とも繋がってると拡散させろという


杉原は神崎と久しぶりに酒を交わした

「内調も大変だな〜」

杉原は「5年前、神崎さんが1人で責任を取ったことを申し訳なく」

しかし神崎は、責任を取れば今後面倒を見てやると言われた

「俺のようにはなるな」


吉岡は、羊の資料を文科省の人物に聞いた

大学の話は聞いたことあるが詳しくは知らないと言われる

またリークしたのは内閣府の人間の可能性が高いと聞く


多田は羊の記事を見る


偶然、外務省時代一緒だった内閣府の都築にあった杉原

そこで都築が神崎さんがやっていた大学建設の後任になったと言われる

「神崎さんをマークしてたのは内町だろ」

杉原は何の件だかわからなかった

神崎が心配になり電話をして家を訪ねるがでなかった


吉岡は都築を訪ねて大学の件を聞くが引き継いだばかりでわからないと誤魔化される

吉岡は神崎へ電話をかけるが療養中と言われてしまう


杉原に神崎から電話が入る

「俺たちは何を守ってきたんだろう」

ニュースで神崎が飛び降り自殺をしたと流れる


杉原は多田を訪ねた

「知ってることを教えてください。何をしたんですか?」

多田は「お前子供が産まれるそうじゃないか」と圧力をかけた

その後内調の仕事は神崎の自殺の原因を情報操作することだった


神崎のお葬式で、家族は記者に囲まれた

それを守る杉原

それを見ていた吉岡は記者に対して「それは今する質問なの?」と止めに入った


家族を見送った杉原は、吉岡に声をかけた

自分に父親とダブった吉岡は「神崎さんの無くなった本当の理由が知りたい」というが杉原は「君には関係ないだろ」


杉原は、妻が帝王切開で緊急出産したと知り病院へ駆けつける

忙しくてSOSに気が付かなかった


杉原は都築を訪ねる

「5年前、上からの指示で数字を改竄した。それを神崎さんが罪をかぶった。なぜ神崎さんが死ななければならなかったのか?」

都築は「内調なら自分で調べろ」


発行される新聞を見て、「内閣府、大学計画頓挫」陳野はもう追うな、リスクが多すぎると言う

しかし吉岡は「羊は神崎さんかもしれません」

そう言って調査を続行する


多田は内閣府でデモをする人の写真を見せて、杉原に公安に渡すように言う

写真は普通の一般人だが、多田は「犯罪者予備軍だ」


吉岡がデモ隊に取材していると内閣府から出てきた杉原を見つけて、羊マークの資料を渡す


吉岡は同僚の記者が、大学建設は場所を変えて仕切り直した可能性もあると資料を渡される


杉原は吉岡に連絡を取った

尾行を防ぐためにしばらく別々に歩いた

神崎は情報漏洩の疑いで内調からマークされていた

多分大学建設を止めたかった。大学の計画はまだ終わっていない。神崎さんは何かしら情報を残しているはず。でも神崎さんはそんな事で死ぬような人じゃない

そう言う杉原に吉岡も、父も誤報を出して自殺した

そんな弱い人間じゃなかったのに。


吉岡は陳野に伝えた

そこで陣野は会社に圧力がかかったことを伝える

吉岡の父の情報が抑えられて脅されてきた

そして同時に杉原が多田に呼ばれて吉岡のことを伝える

多田は「吉岡の父親の火消しは大変だった。出産祝いだ。大切にしてやれ」


吉岡は、神崎の自宅を訪ねた

羊の絵を見せ伝えると、妻は書斎の鍵のかかった机を案内して「家族には見られたくないと思う」

吉岡に鍵を渡した


吉岡は杉原を呼び机にあった「ダークウェイ」の資料を見せる

ダークウェイは海外の神経ガスの実験施設

生物兵器を所有している大学

内閣府の目的は、軍事兵器を作ること

しかし証拠が足りなかった

吉岡は杉原に協力をお願いするが、杉原は「こっち側の人間だから」


杉原は出産した妻と子供を見舞う

「パパは日本を守ってくれてる」

杉原は泣きながら「ごめん」と伝える


杉原は不在の都築のオフィスを訪ねる

そして大学建設の資料を撮影する

その間、杉原は都築に取材して足止めをする


吉岡は陣野を連れて、杉原の待つホテルに入る

軍事利用も可能な生物兵器と記載した資料を見せる

陳野に電話が入り、記事の差し止めの脅しがきた

誤報だと言われた時には、杉原の実名を出していいと言う

家族にも影響が出る覚悟をしてきた杉原だった


吉岡は記事を書いて仕上げた

陳野も何度もチェックをして夜中までかかって仕上げた新聞は全国に配布された


杉原は溜まっていたポストから神崎の遺言が出てきた

「国民の金を使って大学を作る計画がされた。

決算印を押したのは私だ」


吉岡に、「死んだ上司を思い暴走した部下の捏造」と記事が出されるという

しかし他の新聞会社も大学建設の情報に食いついた


杉原は多田に呼び出されていた

「外務省に戻りたくないか?ただしこのことは一切忘れる。撤回することは恥ずかしくない」


吉岡は杉原に電話をかける

電話に出ない杉原を内閣府まで訪ねていく


杉原は葛藤していた


内閣府から出てきた杉原を見つけた吉岡

杉原の表情からは読めず

吉岡は杉原に伝えようとする