瀬z敬久監督


山本幡生/二宮和也

妻モミジ/北川景子

松田/松坂桃李

相沢/桐谷健太

原/安田顕

新谷/中島健人




1945年満州ハルビンで日本軍は指揮していた

しかしもう日本は戦争に負けそうとウワサは広まっていた

さらに満州へソ連の攻撃が始まった

一等兵の山本幡生は妻と4人の子供達を今のうちに日本へ帰国へ施す


終戦の8ヶ月後、日本軍はソ連軍に拘束されてモスクワシベリア ラーゲリ(収容所)に連れていかれる

その道中、貨車の中で松田は初めて山本を見た

山本は明るくロシアの歌を歌っていた

山本はロシア語が話せたので通訳になる


ラーゲリでは強制労働をさせられた

ソ連軍は、日本軍の軍曹に指示をさせて日本人の間でも一等兵は名前で呼ばれることはなく見下される

1日一枚のパン切れと一杯の粥が支給された


シベリアは極寒だったが、マイナス40度を越えなければ働かされた

そういう環境で毎日死人が出ていた

軍曹は山本に「いつまでか聞いてないのか一等兵。ソ連軍と何か企んでるのではないか?」と訪ねる

山本は「ヤマモトです。名前がある」

すると軍曹に殴られる


山本に1人の日本人が「いつまで続くのでしょうか?」と尋ねると「拘束は違法だから近い内ダモイ(帰国)できる」

しかし耐えられず、男はラーゲリから逃げようとして射殺された


山本と仲間たちは男を追悼しているとソ連軍が「集会は禁止だ」そう言って止める

山本はそれに反発して殴られる

それを見た松田は庇った

そして山本と松田は牢に連れて行かれて大量のノミを放たれて罰を受ける


その後は中層が通訳をして山本は、ソ連軍から目の敵にされて何かと暴力を受けた

松田はそれを見て助けなかった「卑怯者に戻った」


相澤軍曹は、山本を見て「バカなやつだ。俺は戦争で無抵抗な人を殺したとき人間を捨てた。ここも同じだ」


山本はそれでも歌を歌い耐えていた

「美しい歌にアメリカもロシアもない」


日本に帰った妻の山本モミジは生活苦だったが、学校で働けるように協力してもらった

そしてモミジは幡生を想い「あの人は絶対に帰ってくる。そういう人だから」

また幡生も「こんなとこでくたばらない。妻と約束したから」


そして中層から「ダモイだ」と知らせが入る

皆、貨車に揺られ歓喜していた

そんな中、山本は相沢に「家族はいますか?最後に聞かせてください」

「妊婦の妻を残して満州に来た。一等兵」


中途半端なところで貨車が止まった

通訳として山本が呼ばれる

「呼ばれたものは下車しろ」

次々と呼ばれて相沢、松田、山本も下車した


そして歩いてハバロスクのラーゲリに収監された

そこには満州で上官だった原がいた

原は顔がアザだらけで「私に近づかないで下さい」


そしてロシア軍に1人づつ呼ばれて裁判にかけられて「重罪を行った戦犯」として収監されたのだった


ソ連軍は共産主義を掲げてラーゲリ内を主導しようと動いていた

そして日本人のアクチブという活動家は軍曹や上官を担ぎ上げて皆に殴らせた

そのため相沢もその1人になった


もう何もかも諦めている原に手を貸した山本だったが、実は原が山本をソ連に売っていたために収容されたのだった

それから山本は誰も助けなくなった


労働中に山本のもとへ子犬が寄ってきた

「おいクロ!」そう言って新谷は犬に惜しみもなく自分のパンを渡した

そして新谷は「シバリアの空も広い」

山本はモミジと見た空を思い出した


明るい新谷は足が悪くて戦争には行っておらず

漁師だった、そして漁をしていたところ捕まった

新谷は山本に「字を教えてくれませんか?」


日本船が帰着してモミジと息子は幡生を探すがいなかった

モミジは諦めない

朝鮮戦争で帰国が中断された


新谷の件を知った山本は原に「生きるのをやめないで。一緒にダモイしましょう」

なにも無くても25年の刑だった


ソ連軍は定期的に寝床の検査をした

文字の練習をしていた新谷のメモ帳が没収された

「文字を残すのはスパイ行為」と言われる

残念がる新谷に山本は、「記憶に残ってればいい。頭の中は奪えない」


山本は綿を集めてボールを作った

すると皆んなで野球を始め盛り上がった

ボールがラーゲリから出るとクロが戻してくれた

野球を見ていた原を見つけると山本は原の背中を押すように「慶應の4番」と盛り上げた

原はバットを降り打った


しかしソ連軍の上官が止める

山本は「みんんの希望が野球だ やらせてください」そう頼むが山本は殴られて牢獄される


山本が帰ってくると野球は許されていた

原が「労働効率が上がる」と上官に頼んで許可された。原は山本に「あなたのおかげです」

さらに日本への手紙が許された

松田は母へ、原と文字が書けるようになった新谷は家族へ

相沢は妻へ

そして山本はモミジへ、家族へ安否を確認の手紙を書き「約束を覚えています」と綴った

その頃から山本は咳をし始めた


次々と葉書が帰ってきた

松田の葉書は母が死去したという内容だった

その後山本にも葉書が届いた「あなたが生きていると信じていました」


モミジは幡生から文が届いて「やっぱり生きていた」と家族と喜んでいた

そして「早く帰ってきて。伝えたいことがたくさんある」と綴った

山本は家族を思い仲間と喜んでいると相沢が外に出て脱獄しようとしていた


それに気がついた山本は止める

相沢の葉書には、空襲で妻は死んでいた、同時に妊娠していた子も死んだ

相沢は「もう希望はない」

山本は必死に止めるなか苦しみ出した「それでも生きろ」といって気を失う


それから山本は何度も倒れてその度ラーゲリの医務室で休んでいた

軍医は中耳炎というが皆信じられなかった

すると松田が医務室の前に座り込み、「山本さんを大きな病院で見てもらうまで、作業には参加しない」

相沢は「殺されるぞ、一等兵」

「一等兵じゃないマツダだ。卑怯者にはならない」

すると皆同じように座り込みをする、相沢も「生きてても意味ないから付き合ってやる」

夜通り建物の前で訴える皆は山本の好きな曲を歌う「オマーイダーリン♪」

原はソ連軍の上官に直接頼みに行く


軍隊が来て銃が向けられるが、

原が「要求が通った」といい山本は病院で見てもらう


2週間後帰ってきた山本の医務室に代表で相沢が訪ねてくる

山本は喉の末期ガンで余命3ヶ月と言われてきた

絶望しないのか?と相沢に対して、「しないわけないでしょ!帰ってください。1人にしてくれ」

相沢は「俺にそれでも生きろと言ったじゃないか!生きろ山本」

山本は「初めて名前読んでくれた」

そして相沢は看病を買って出る


山本はペンとノートを頼み「未来のために」と書いた

山本は人間が生きるということを書いてみようと思うと言う


原は、山本に遺書を書かせようと松田、相沢に相談する

そして山本にもう一冊ノートを渡す


山本はノートを書きながら見舞いに来た松田に「戦争で酷いです」と嗚咽をはいた

原には遺書を渡した時「私の家族に笑顔で会ってください」と頼んだ


部屋では抜き打ち検査が何度もあった

そしてノートが持って行かれてしまった

皆の労働中に山本は息を引きとりシベリアの大地に埋められた


1956年日本とソ連が国交を回復して船で帰国することができた

山本が死んでから戻ってこなかったクロが船を追いかけてきた

クロはラーゲリで死んだ人たちの思いを乗せてきた「山本さんタモいです」


モミジのもとへ幡生が亡くなったと電報が届いた

モミジは家族に「心配ありません」と言った後号泣した


終戦12年後、モミジの自宅を原が訪ねてくる

「記憶した遺書を届けにきました」


原、相沢、松田、深谷はノート1ページつつ持ち、持ち物検査に備えたが皆んな持っていた遺書は没収されてしまった

しかしその前に皆はそれぞれ記憶していた


原は記憶した遺書を書き起こし渡して、言葉で伝えた


次に松田が訪ねてきて「お母様!」と言葉で遺書を伝えた

その時松田の母を想った

モミジは山本の話を聞く※序盤のナレーションになる


新谷は「子供達へ」と遺言を伝える


相沢の時にはモミジはすぐ気がつく

山本が嫌いだった、認めたくなかったと言い

「妻よ!よくやった」といい遺言書を渡す


モミジは読むと「お帰りなさい。あなた」と笑顔で迎える


山本幡生の息子は孫の結婚式で父の話をする

父は生きるということはどういうことなのかと人の記憶に残した人だった

今日という日を覚えておくんだよ