三木孝浩監督


春日井健/二ノ宮和也

妻春日井 絵美/満島ひかり

姉 桜子/市川みひこ

中国 宇宙博物館 大槻先生/奈緒

ロボットデザイナー林原/京本大我

ドクター加藤/小手伸也

馬場教授/武田鉄矢



世界はロボットやAIに溢れている


健は朝起きてすぐにバーチャルゲームを始める

そこを妻絵美に止められ「裏庭にロボットがいるからどーにかして」と言われる


テレビではロボットを宣伝するアドビットシステムズのcmが流れる

絵美は、弁護士。家計を支えている

健は今は仕事をしていないニート

健は家事をやっているつもりだが、絵美は健の適当さに不満でお掃除ロボットがいたらと不満をこぼす


汚いロボットが木の影で笑っていた

健が話しかけるとビックリしたが、返答してきた

ロボットは「タング」と名乗り。健の手を握った

タングは健の言葉で学習する


健は持ち主を探して欲しいと知り合いのリサイクル業に見てもらう

するとシリアルナンバーがなく、ロボットを開けるとアドビットシステムの物だとわかる

不法投棄だと感じた男は、解体して部品をリサイクル出来るから預かると言ってガムテープで止める

健はタングを置いて去ろうとすると「ケン、ケン」と見つめる。

しかし健はお構いなしで去って行く

しかしリサイクル業が目を離した隙にタングは居なくなった


自宅へ帰る健の後を追いかけていた

姉の桜子がたまたま通りかかり「ニートみたい。今日面接でしょ」と言ってくる

健はめんどくさがり誤魔化す


自宅に医療センターから「昨日の面接の件で」と電話が入り絵美が対応する


自宅へ帰った健の後ろから自宅に入るタング

家の物珍しいものに興味津々のタング

ティッシュを出して遊ぶ


健は絵美に話しかけると

「なんですっぽかしたの?」

姉が紹介した病院で研修医として働けると言われていた

しかし健は「忘れてた」と苦笑いして誤魔化す


健は家を散らかすタングを見て絵美に怒られると隠そうとする

しかしすぐに見つかった健はまた誤魔化して「仕事遅れちゃうよ。急がないと」と話を変える

絵美は怒りが爆発して健の父の時計を壊して「今やってられるのは遺産でしょ。自分でやったら?もう前に進んで!」と言う

健は「どうでもいいよ」と言ってしまう

絵美は「勝手にやれば。帰ってこないで」と健を家から追い出す


一緒に追い出されたタングは健の隣に座る

タングがオイル漏れをしているのに気づき、「お前ダメダメだな」と言い中を開けて吹く

そこでタングのロゴをスマホに読み取ると

旧式モデルを本社に持ってこれば最新に交換できると知る


健は「絵美にプレゼントしたら」と笑う


空港で、ダングは珍しそうに周りから注目される

タングは他のロボットを見たり、飛行機でも外を見て落ち着かない様子

タングは、テレビを見ながら学習して行く

健は寝ようとしていると子供が、お菓子を投げていた。それを見て「クソガキが」と言うと

タングが、健の言葉を録音して再生する

「ケンワルイコトバ」といい何度も再生する


健はタングに怒り「空港に着いたら捨ててやる。ガタクタ。クソロボット」

するとタングの目が赤くなり「タングガラクタジャナイ」と熱風を吹き散らす


本社がある福岡に着いた健とタング

しかし営業時間が終了していた

タングは100円を見つけて「オタカラ。ワタシテナルモノカ」と言う

健は呆れて「誰もとらないよ。ポンコツ君」と馬鹿にする


ホテルに泊まることにした健

タングはベットの上ではしゃぐ

健はコーヒーを沸かしながら昔のことを思い出す

医者の健は父を助けることが出来なかった


その時コーヒーが割れる音がする

タングが割ってしまった

健は「だめ駄目ポンコツ」と怒る

タングはカーテンに隠れて「ケンコワイ」と怖がる


翌日改めて、アドビットシステムズにきた

しかし受付で、「該当モデルではないので引き取り出来ません」と言われる


タングはロボットの見本を見ていると

銃撃戦の光景が浮かぶ

すると子供達の声が聞こえる

子供たちが施設の見学をしていたのだった

ロボットデザイナーの林原が歴代のロボットを案内する


子供たちはタングを見つけて、「かわいい」と取

り囲み写真を撮る

突然タングは、「ダメ」と倒れ込む

気がついた健は駆け寄り「何やってんだよ」と言うとタングは地面にいたてんとう虫を守っていた

てんとう虫が飛んでいくのを見て「バイバイ」と子供達と一緒に手を振る


それを見ていた林原は、健に声をかけて「タングを見せて欲しい」と言う


オフィスに通された健とタング

林原は鏡を見て自己紹介する

タングは周りを見て健に「ケン、アレナニ」と聞く

「鳥」「お菓子」と教え

タングが林原を見たので「ナルシスト」と教える


林原がガムテープを剥がすと、100円が貼られてた

そして中を開けて、液体が漏れていたひび割れを直す

さらに林原は「液体が無くなればタングは壊れる」「タングには好奇心、共感、想像力。特別な何かが備わっている」

「タングを作った人は急いでいて有り合わせの道具で作った」


林原は同郷にオンラインメッセージで「タングを治せる人」を募った

するとすぐに中国の大槻先生から返信があった

林原は今すぐにでもと言うが健は「俺はそこまで‥コーヒー飲めるところありますか」と言って誤魔化した


街を歩いていると、タングがお祭りを見てかけ出す

色んな物に興味を示しているタング


健に「どこにいるの?」と絵美からメールが来て

健はタングを置いて帰ろうとする


タングは出店のおもちゃに100の文字を見て100円を見る

健が歩いていると「ケーン」とタングが入っていた

手にはコーヒーカップを持ってこばしながら走ってくる

そして健に渡す

「タングハケンノタメニ。ケンハタングノタメニ」

健は、全く入ってないコーヒーカップに口をつけて「美味しい」と言う

そして健は「一緒に行くか、中国」と言うと

タングは「イク、イッショニ、ケンタングケンタング」とはしゃぐ


絵美は桜子に健の相談をしていた

桜子は「あなたがいてくれるから大丈夫」と励ます

絵美は「彼に言ってないことがある」


林原の元へ怪しげな男2人が「ロボットを探している」と尋ねてくる


健とタングは中国へ来た

中国の花火を見たタングはまた銃撃戦を思い受けべる


2人組も中国へ来た


大槻先生に合った健とタング

健と大槻先生が話しているとタングの足元にラジコンカーが近づく


タングはラジコンカーを追いかける

ラジコンカーが向かう先には沢山の人形が置いてあった

タングは「オタカラ」と近づくと檻になっていて蓋が閉まる


タングを車に乗せた二人組の男ボスに電話して倉庫街で待ち合わせした


健と大槻は車に乗っているタングを見つけた

しかし追いつけず大槻は自身のGPS付きネームカードを車に投げ入れた


健と大槻はGPSをたどり倉庫へ向かう

大槻はタングが誘拐されたのは、普通のロボットではなく第三世代機械学習、人間に近い可能性があると言う


絵美は、1人の家でコルクを見つめて健と出会った時を思い出す

始めて合ったのは健の家で、姉が絵美のお祝いをしていた

シャンパンを開けると健にコルクが飛ぶ

1人気まずそうな健に絵美が話しかける

健はコルクを渡して「辛いことがあっても今日のこと思い出して。きっと大丈夫と思って」


その頃健は、車が止まった倉庫の前に来ていた

そこへ絵美から電話が来て「私出て行く。限界なの。別れたいの」

健は狼狽えながら悲しい声で「わかった」と言う

様子を見ていた大槻は「自分に自信がない。ケンこう言う時は‥」


その時倉庫の扉が開き、健と大槻は倉庫へ入る

二人組はタンクに話しかけていた

「お前は誰や。名前は?」

「ケン。ケンハトモダチ」

「ロボットが何言うとんねん」と言い仲間が来るのを別の部屋に移動して待つ


大槻はカードキーを車から見つけてタングを助ける

そこへ「そこまでだ」1人の男が来る


男はドクター加藤

二人組も戻ってきた

ドクター加藤は「馬場教授のユーロチップ」と言い「君たちは重大さをわかっていない。我々が回収する」とタングを連れて行こうとする


「ヤダ、ハナシテ」と嫌がるタングに「お前なんていらない。ガラクタ」と健が言うとタングは、怒って熱風を出す

その隙にタングを助けて武器を取り上げた

健は倒れるドクター加藤を見て「大丈夫かな」と心配しているとタングが「ダイジョウブ、ウゴイテル」と言う


それを見た大槻は、「ロボット工学の馬場教授を探して」と健たちを先に行かせる


途中タングがバグを起こして倒れてしまう

そこへ健の電話が鳴った

電話先の人は馬場と名乗った

馬場はタンクをジェームスと言い、少し休ませれば動けると言った

馬場は研究で事故があり、ジェームスは生き残りだと言う

しかし家からいつの間にか居なくなった

「帰っておいで」とタングへ話しかける


健はタングと沖縄に向かった

飛行機で健はタングとのお別れを感じる


沖縄についてタングは船を見て「ノリタイ」と言い熱帯魚を見ながら「アカ、アオ」と興味を示した

健はタングの短い思い出を振り返る

健は「もういくぞ」と言うと「イキタクナイ」「モウイッカイ」とわがままを言う

すると謝って水に落ちてしまう


タングと健は浜辺で水を拭く

健は「帰るんだから綺麗にしないと」とタングを優しく吹き上げる

タング「ヤダ、ケントカエル」

健「駄目だよ。俺じゃ助けられない」

タング「ラレル」

健「られないの」


健は父のことを思い出す

健は独り言のように話す

研修医の健は父を見た時怖くて、的確な指示ができなかった

自分を信じられなくなり、前にも進めなくなっていた

「ポンコツは俺だった」

タングはそれを見て「ケンハタングノタメニ、タングハケンノタメニ」「ケンタングケンタグ」と喜ぶ


サトウキビ畑を手を繋ぎ歩く

馬場の自宅に着き、タングを見てもらう

馬場教授は液体を新しく変えて「もう大丈夫」

タングはすぐに健の足に抱きつき隠れる


馬場教授は「ジェームスおいで」と呼ぶが健から離れない

健は馬場教授にタングを渡す

健は「お前がいると厄介なんだよ」

タングは「イイコニスル」「ケントカエル」「トモダチデチガウ」

健は扉を閉めて出て行く


健が歩いているとドクター加藤が車でやってきた

「タングを馬場教授に渡したのか」

そこで健は真実を知る

5年前、馬場教授とドクター加藤はアンドロイドの銃撃訓練をテストしていた

そのうちの一台ジェームスが恐怖心を示した

馬場教授は感情が生まれた奇跡で続行した

するとジェームスは、味方ロボット、さらに人間に銃を撃った

馬場教授は、研究を独り占めしようとジェームスからマイクロチップを抜いて施設を爆破させた


馬場の家では「また失敗か」と言いタングからチップを抜こうとした

しかしタングは馬場を思い出して「ヤダ」と逃げる


ドクター加藤は馬場が奪ったチップを探していたと言う


健は車を奪い急いで馬場の家に戻る


タングが馬場の家の中を逃げ回っていると地下へやってきた

地下は研究施設になっていた


そこへ健が戻ってきた

健が呼ぶとタングは駆け寄ってきた

そして「オモイダシタ。タングコワサレルカラニゲタ」


馬場は地下を閉鎖してタングと健を閉じ込めた

そして今までタングを通してずっとモニタリングしていたと言う

馬場は「君がポンコツで助かった。学習ができた。余計な記憶を消してさらに学習させれば最高のロボットができる。ロボットなんて道具なんだよ。進化すれば平等の世界が出来る。なんでわからない」

そう言って健に襲いかかる

健は機械で殴られる

その隙に馬場はタンクからチップを取り出そうとする

健は馬場の足にしがみつき「タングがタングじゃなくなる。タングは友達なんだ」

しかし馬場は「ロボットだ」と棒で健を殴ろうとする

その時タングが馬場に体当たりした。しかしタングは吹き飛ばされてしまう


その隙に健は馬場のアンドロイドを操作して馬場を殴り倒す

タングが倒れた馬場を見て健に駆け寄ろうとすると、タングに大きなタンスが倒れて下敷きになってしまう

健はすぐに退かすが、タングは動かなかった

蓋を開けると液体が割れていた


健は地下で扉が開かず近くにいるドクター加藤に電話をして助けを求める

ドクター加藤の指示に従い、ケーブルを繋いでいく

しかしユニットを挿す位置が2箇所あり選択しなくてはいけなくなる

間違えるとシステムが破壊する

接続するか、チップだけ取り出すか

健は、父の時と重ねる

しかし「タングは健のために、健はタングのために」といい接続する


タングの起動音がして目を覚ます

「Hello、マイジェームス」

健は賢明に話しかける「タング、健だ。思い出せ。」

健は泣きながら、「お前の名前はタング、怖くなって馬場から逃げちゃったんだ。そしてどうしてうちに来たかわからないけど‥」


タングは馬場の家を出た

歩いて、農場の車に乗り、船に乗りトラックに乗った。トラックには馬が乗っていて「TANIGAWA」のTANGが目に入った

トラックは牧場に止まった

そして馬が走るのを見ていると、健が声をかけてきた


泣いている健を見て「ミツケタ」「タングケンミツケタ」「タングケンダイスキ」

そう言って記憶を取り戻す

健もまた「大好きだよ。タング」


無事に外に出られたタングと健

そして馬場教授は逮捕された


そしてドクター加藤は

「チップの所有権は我が社にある。君がチームに名前を連ねてくれるなら話は変わる」

健がタングの面倒を見てレポートを出せば一緒にいても良いと言ってくれた

「君といてくれた方が良い情報収集が出来る」

「奥さんと相談してみてくれ」


健はすぐに、「タング、帰ろう」と急いで帰路に着く


絵美は離婚届と指輪を置いて出て行こうとしていた

そこに健とタングが走って帰ってきた

健は「ただいま。時計直してくれたんだ」

絵美は「もうネジはまかない」

と言って家を出ようとするとタングは道を塞ぐ


タングは、健の録音した声を流す

「クソが。」「チガウ、コッチジャナクテ」

何度か間違えた後、沖縄で助けられた後に会話した音声を流す

「一緒に帰ろう。これまでみたいに遊べない。俺医者になるから。いつか絵美にもう大丈夫だよって言うんだ。」

健は照れてタングの音声を止める、そして絵美に

「いつかじゃなくて大事な時は進むよ、前に。絵美と一緒じゃなきゃ駄目だ」


絵美はコルクを渡す

そして健は「きっと大丈夫」と伝える


絵美はタングに「あなたが、健を連れてきたのね。ありがとう」と言うと

タングは「オトガスル。シンゾウ、フタツ」


そして絵美が妊娠していることがわかる

絵美は「あなたはきっといい父親になる」


タングが健の涙を見ていると、健は「オモラシ」と誤魔化すが、タングは「ケン、カイフクシタ」と言う

健は「お前は特別だ」と手を握る