永井聡監督

長崎尚志原作


山城圭吾 菅田将暉

夏美 高畑充希

モロズミ Fukase

清田 小栗旬




山城圭吾は川瀬夏美とアパートで同棲している


圭吾は編集室に見せるため夜中まで漫画を描き続けていた

夏美は心配しながらも圭吾の絵の才能を感心してい「凄いね」と言う


編集 大村に見せた圭吾

しかしサスペンス漫画を書いた圭吾に対して「絵は上手いがリアリティーがない」

「キャラクターがありきたり」と言われてしまう


夏美と電話で話す圭吾

夏美は「続けたいなら続けていいよ」と言うが

落ち込みながらも「最後と決めていた。高い指輪は買えないけど」と言う圭吾


漫画家のアシスタントをしていた圭吾は

先生に「今日で漫画から足洗います」と言い最後の仕事をする

夜まで仕事をしていると、先生が「誰が見ても幸せそうな一軒家のスケッチをしてきて」と頼む

圭吾は自ら自分が行くと出かける


一軒家をスケッチしていると、玄関から男の人に見られる

圭吾は「怪しいものじゃありません」と説明すると男は家に入って行った

そのすぐ後近所の住人から音楽がうるさいから注意してくれと頼まれる

その家からは大きなオペラの音楽が鳴っていた

圭吾は全く関係ないが、しぶしぶインターフォンを押す

しかし誰も応答がなく、家を除くと真っ暗の中でテーブルに縛られた家族の残虐的に殺された遺体が座っていた

そして驚いて声が出ない圭吾の前に、血だらけの男性が立っていた

圭吾はその男の顔を見てしまった


警察が駆けつけて圭吾は警察で調書を受ける


暴走族上がりで警察になった清田、上司の真壁が圭吾に事情を聞く

圭吾は事情を説明して「漫画にはキャラクターが大事だからみんな実際のものを見て書くことがある」と言う

さらに真壁から「犯人の似顔絵を描いて」と言われるが、圭吾は「見ていない」と嘘をつく


圭吾は、死亡推定時刻のアリバイが立証され疑いは晴れる

しかし清田は「かぎりなく怪しい」と圭吾を見る


自宅へ帰った圭吾は紙を広げる

そして漫画を描く


警察は残虐な犯罪のため、状況は世間には口外しないと決める

そして「ヘンミアツシ50歳」16歳の時に一家4人を殺害して医療刑務所に入っていたという人物が容疑者として浮上

清田と真壁は、ヘンミアツシを尋ねるとヘンミは「自分がやった」と自供する

取り調べ室で、ヘンミは淡々と「やりました」と答えるが返答は曖昧なものが多かった


清田は疑うが、上層部は立件して事件は解決となってしまう


犯人逮捕のニュースを見た圭吾は「違う」と一言

犯人の顔を漫画で書き上げる


一家4人は車で山道を上がっていく

すると歩いている男を見て、声をかけて車に乗せる

奥さんは気持ち悪がるが、旦那は快く話しかける

男は「この辺かな」と話し「4人家族が一番幸せそうです」息子が読んでいる漫画を見て「殺人鬼ダガーが僕に似てるって言われる」「この辺でいいです」と車を止める


崖に落下した車の中に一家4人の残虐的に殺された遺体が発見される

管轄外の清田と真壁は現場へ行く

清田は車の天井の内側を調べるとナイフが出てきた


清田は真壁に「34(さんじゅうし)」という漫画を見せる

34は、34歳の3人の警官が一家4人を殺す殺人鬼ダガーを追いかけるというストーリー

そして今回の殺人が漫画に酷似していた

さらに、1話目はマスコミに伏せていた一家4人殺害の事件が描かれていた

作者は山城圭吾


圭吾は警備のしっかりした高級マンションに住んでいた

ベビーベットを見る圭吾と夏美


圭吾の自宅へ子供の報告する

圭吾は父、異母、妹の4人家族

遠慮がちに話す圭吾

そこへ編集の大村から電話が来て呼ばれる


大村は清田と真壁を圭吾の自宅へ案内する

清田は、圭吾に漫画に酷似した事件が起きたと言うことを伝える

そして清田は漫画では「第一発見者は殺人犯を見ている」と言う

圭吾は「オリジナルのキャラクター」と言う


警察が帰った後、圭吾は「漫画をやめた方がいい」と言うが大村に説得されて続ける


行きつけの高架下の居酒屋へ行く圭吾

偶然を装い、清田は隣へ座る

清田は、「34が好きだ」「山城は凄い」と誉める一方で「遺族はいる」「事件は終わらない」と話す


電話が入り清田が外へ出ると

「34見てます。握手してください」と声をかけられる

圭吾は顔を見て声が出ない

「モロズミです。車の上に入れたナイフのいいストーリーあります」と話す

圭吾が見た犯人だった


モロズミが去って、圭吾は粗く呼吸する

モロズミの似顔絵をコースターに描きオーナーに「この人はよく来るんですか」と聞く

オーナーはわからないが、圭吾の絵を気に入りコースターを飾る


電話を終えて戻った清田

しかし圭吾はもう帰ったと言われる


圭吾は自宅で帰り震える

心配した夏美は声をかけるが

圭吾は「何も知らないくせに」と怒る

そして漫画を描く


車天井のナイフのDNAが判明

最初の一家4人殺害の凶器だった

さらに、それは本日発売の漫画にも描かれていた


ヘンミアツシは冤罪で釈放される


第3の事件

キャンプをしていた一家4人が殺害された

また漫画に酷似していた


清田は圭吾に電話したが出ないので、以前会った飲み屋へ行く

しかし圭吾は最近来ていないと言われる

そこでコースターを見つけ、圭吾と会った日にこの顔の人がきたと聞く

コースターの似顔絵は殺人鬼ダガーだった


圭吾と夏美は産婦人科の定期検診にきた

その帰りにモロズミが声をかけてくる

モロズミは自分をアドバイザーと言って挨拶する

圭吾は急いで車に乗り逃げるように去る


圭吾は「あいつは殺人犯、あの夜見た。あいつがダガー」と夏美に話し、危険を感じた圭吾は警察にも言う


圭吾は清田を自宅へ呼び真実を話す

「あいつが俺に入ってキャラクターが浮かんだ」

清田は「売れたのはそれだけじゃない」「必ず捕まえる」と言ってくれる


圭吾は編集部へ行き「やめさせてください」とお願いするが「休載」することになる


圭吾は本屋に行くと「なんで休載するの」とモロズミが声をかけてくる

警察に言ったことを告げるが、「あと一個で連載に追いつく」とモロズミは言う


警察はモロズミが宅配業者で働いていた履歴書をてに入れる


自宅へ帰ったモロズミの部屋には、実際の死体写真と漫画を並べて飾っていた

「僕は続けるから」


警察は履歴書の住所を訪ねるが、話を聞くと違う人物だった


モロズミはまた一家4人を殺害


清田は2回目の事件現場写真で何かを見つける


殺人を終えたモロズミは写真を漫画の隣に貼り付ける


圭吾は1989年九条村で20組の4人家族を集めたコミュニティがあったのを調べて漫画の舞台に選んだ

清田はそれを聞き、犯人は土地勘がありコミュニティ出身かもしれないと調べる


清田は圭吾の自宅から帰る途中、「惜しかったね」と言うモロズミの声の後、ヘンミに刺される

抵抗するが何度も刺されて殺される


警察はヘンミを追う


清田のお葬式にきた圭吾に真壁が声をかける

「ヘンミが本星で追っている」

「清田は圭吾の漫画が好きだった。漫画を描きな」と言われる


自宅へ帰った圭吾は漫画を描く

パソコンを使ったデジタルではなく鉛筆で描き始める

そして編集室に「連載じゃなく最終回を描く」と言う


完成させた圭吾は、まず夏美に見せる

夏美は「この通りになったら‥」と


警察では、発行前の原稿を見て山城宅に張り込む指示を出す


漫画は圭吾の家族のストーリーだった

父母妹に協力してもらい実家で待つ圭吾


圭吾に清田の携帯でモロズミから連絡が入る

「先生の実家は幸せな4人家族じゃないじゃん」

圭吾は異母で妹は連れ子で、気を遣ってきた

それを知っていたモロズミは「幸せな方選んだから」と電話を切る

夏美に電話して「俺たち4人家族か」と聞くと「子供は双子」と言われる


急いで夏美がいる自宅へ帰りセキュリティを解除すると、後ろからモロズミに刺される

モロズミは圭吾を引きずり自宅へ入る

泣く夏美

モロズミは圭吾の仕事部屋に感動して見て回る


夏美を襲うモロズミに対して

圭吾は「ストーリーは守ってもらう。まず俺が死ぬはずだ。共同制作だ」と誘う

隙を見て圭吾はモロズミからナイフを奪い

モロズミを刺す


圭吾の自宅へきた真壁

そこには血だらけで圭吾がモロズミに馬乗りになり刺そうとしていた

「山城さんダメだ!」と叫ぶも

圭吾は狂気になっていてナイフを振り翳した

その時真壁は、圭吾を撃った

モロズミに覆いかぶさるようになった様子は、漫画と一緒だった


その後裁判で、モロズミはコミュニティで生まれ出生を持っていなかった

4人家族に憧れを持っていた

ヘンミアツシとは、留置所から連絡を取り合っていた

お互いにファンだった


圭吾は病院で回復して入院していた

夏美には双子が生まれて幸せだった


モロズミは誰として裁かれるのか聞かれると

「僕はダレなの」といい、

病院で目を覚ました圭吾の顔が映し出され

エンド