表皮は4つの層からできています。  

最下層の基底層にある基底細胞が細胞分裂をして、1段1段押し上げていくことで、

最後は角質細胞と呼ばれる平べったい硬い細胞に変わります。

この表皮が再生するしくみをターンオーバー と呼びます(図2)。

ターンオーバーの周期は45日とされますが、部位や年齢 によって異なります。

ターンオーバーの最後の硬く角化した角質細胞は皮膚の鎧のようなもので、  

鎧が何層にも薄く重なった状態が角層です。

角層は角質細胞と角質細胞の間を細胞間脂質が埋め、その表面を皮脂が覆っています。

この角層が 皮膚のバリア機能のほとんどを果たしていて、

角層の厚さは約 0.02ミリで、 食品ラップとほぼ同じと言われています。

角層は死んだ細胞なので、最後は皮膚からはがれて垢になります。

このターンオーバーとバリア機能は、水中から陸に上がった人類の祖先が獲得した生体を保護するメカニズムなのです。