DEAR
少し生えてきた芝生さんへ




あれは、

22歳の頃だったかしら。



暮れなずむ街の光と影の中、
ふと昼寝から目を覚ました私は、
淡く光る白いタマが
天井から落ちてくるのをみた。






白いタマはゆっくりと落ちてきて、
やがて私の股間の上
しゅわりと溶けて消えた。



私は
もしかしてタマが3つになったのでは?

と危惧して


飛び起きて確かめたら
ちゃんと2つあった。


よかった…


そりゃそうだと思い直して
また寝たのだけど、

それからその日は
何か歌声がずっと
聴こえているような気がした。



いったい

なんの歌声だったんだろう?




そう思って数日後。







私はまた、
ケジラミになっていた。




初めてケジラミになってから、
それから数年に一度、
ケジラミにかかるようになっていたの。




まったく、
たまったもんじゃないわ。
(タマだけに)





骨も折ったことはないし
大病を患った事もない。

けれどケジラミをはじめとした
なんとも小っ恥ずかしいシモな病気には
頻繁にかかっていたの笑い泣き




しかも

感染経路不明チーン




でね、
なんでこんなに
何度も繰り返すのだろうと思って
10年以上にわたって考えつづけ
調べて調べて調べまくった結果





ある日ふと開いた

インターネットのページに、

こう書かれていたの





なんでも言われたら

断れない性格が
この病気を呼んでいる。





なんというか
スピリチュアル的な根源理由を見つけて


それに至極納得がいったの。


たしか、

こんなことも書かれてた。


断れずに全てを受け入れるが

その内側は
怒り憎しみ
孕んでいる。






どう?
ものすごく納得しない?



嫌な人や現象がまとわりつくように見えて
嫌に思うのに逃れられないのは



わたしがそれを、

受け入れているからもぐもぐ




でしかないのに、



わたしはそれに

納得はしないムキー



という、



なんとも腑に落ちない事を

孕んだ矛盾に気づかないまま

自作自演華麗に醜く

ワンマン公演していたからだったの!




笑い泣き 笑い泣き 笑い泣き






うらやみ・にくしみ・ケジラミ

あなたのこの答え、
大正解だったわニヤニヤ







わたしは30代前半にこれを知って
絶対にそうだと思い、

内側に溜め込んだ
憎しみや怒り

しっかりと向き合うことにしたわ。

そのために色々と調べて
学びと実践を繰り返した。

そして、結果的に
時には思い切って

断ることもできる
わたしになっていった。




まだ道半ばだけどね。





わたし、
この学びのプロセスを通じて

出会った人たちが

宝だなと思っていて。

出会えて良かったなーって
密かに思っているの。

(密かにってところが拗らせよね)


でね?
それって、

うらやみや、にくしみや、
ケジラミのお陰だなと思ったの。

それがなければ

今のわたしはなかったと思うから。



だから、
19歳のあなた。

これから東京に行くあなたに告げたい。


あなたに贈る言葉を告げたい!




あなた、
思いっきり安心して、
心のままにひねくれなさい!


ケジラミなさい!

そうよ!

悲しみ堪えて!微笑むよりも!
涙枯れるまで!泣く方がいい!

(それがいい!)

人は悲しみが多い程!
(拗らせも多いけど!)
人には優しく出来るのだから!
(拗らすけど!)




それからそれから!



これから始まる暮らしの中で!

誰かがあなたを愛するでしょう!
(拗らすけど!)

だけど!


わたしほど

あなたの事を!
深く愛した

ヤツはいない!




これがあなたに伝えたいことの全て。


それじゃあまた、
手紙書いてね!

ごきげんよう。


待ってるわ!




未知子より

※海援隊「贈る言葉」より歌詞一部抜粋