予測読了時間:10分弱。長めの記事ヨ
カルチャー・ショック、というよりも。
ああ、そういう世界なんだ、そういう世界になってきている、んだ、と感じます。
続・わたしが見ている世界、について。
わたしたちが、現在の家に引っ越してきたのが、三年前。
以前はカリフォルニア・オレンジカウンティー、Irvineという地に住んでおりました。
Irvineはオレンジカウンティのビバリーヒルズと呼ばれる高級住宅街。住民票を取るのにも、年収の査定が入ります。
地域によって、安全な地域、危険な地域、とはっきり区別されているアメリカ。(安全な地域にはお金を持っている人が。危険な地域には貧しい方々が。アメリカの闇、ですね日本にも地域格差があると思います。今後、格差はもっと広がるのでしょう。もっと大きな社会問題になってくるのではないでしょうか)
ときどき、日本の芸能人の方も見受けられるのですヨ。
そんなIrvineを離れて3年。
わたしたち家族は、現在、住居を構える南カリフォルニアの、"この地"、を段々と気に入ってきております。
もともと、都会育ちのわたくし。Irvineの喧騒すら、わたしには物静か過ぎました。
が、現在はもっともっとスローなfamily friendly(家族に優しいという意味)なコミュニティ。慣れるのにも時間を要しました。
変化とは学べる機会のこと。
新しい場所で、新しい友達。
引っ越しを終えた翌日、ご近所様のお宅へ伺いました。
御挨拶を兼ねてわたしたち家族、を知ってもらうべく、日本のギフトセットを用意したのです。
急須セットに緑茶、お煎餅(もちろん、ハッピータ―ンとぽたぽた焼きヨ)、みなさん大好きなハイチュウ!(ハイチュウは世界的に大ヒットしてます!コロンビア人の友人も、メキシコ人の友人も、み~んな大好き)
ご近所のみなさん、それはそれは大変、喜んでくださいました。(日本のギフトは鼻が高いなぁ)
海外には母国のギフトが一番!!と、想うわたしです。
その甲斐あって、か。((笑)?)わたしたち国際カップルは優しく、地域に溶け込ませて頂くことが出来ました。
ご近所さんからの紹介もあり、わたしたちはこの地で着実に交友関係を広げ、そちらを大切にさせて頂き、今に至ります。
そんな矢先。
わたしたちが愛する大好きな先輩カップル(Ericとkim夫妻)が引っ越しを決めました。
もともとアメリカ人は定住という認識が低いです。(もちろん個人差はあります)
Eric、kim曰く、カリフォルニアはtoo muchだ、とのことでした。
諸々の税金、環境、Eric 、kim夫妻にはもう、たくさん、と言ったかんじだったのかもしれません。
転居先はテネシー州!
カリフォルニアから、ウン何10000キロ先です。(数える気力が見当たらなかった~……)
彼らには4人の娘さんが居ます。
みな、今年で独り立ちを始めました。
子供たちが学校を卒業したら、好きなところに住みたい!アメリカ中をキャンピングカーで旅しまくりたい!
アメリカ人のリタイア宣言は何やら行動的に聞こえますね。(やはり、遊びが得意なアメリカ人。参考になる点はたくさんあります!)
それが、一ヶ月まえ。
別れとは悲しいものです。
彼らの耀かしい未来に声援を送りつつも、わたしと彼はすこし、打ちひしがれておりました。
(わたしたちは友達を家族のように想っております。
近親の者が近くに居ない、となるとやはり寂しい気持ちがあるのは確かです。(わたしの家族はみな日本。彼の家族はメキシコに居られます。ちなみに彼はアメリカ人ヨ))
はい。そうです。
『友達が家族』、わたしたちはそんな環境にいます。
そして、Eric & kim夫妻を慕う人たちはわたしたちだけではなかった!
Eric, kim夫妻を通じて知り合うことが出来たHadie とDavid 夫妻。
彼らもわたしたちと、おなじようにEric、kim夫妻を慕う同年代・カップルです。
先週、水曜日のこと。
彼『Hadie とDavidも引っ越しするって!』
わたし『え!Davidの仕事や娘さんは?』
彼らには7歳の娘さんが居ます。
わたしたちの地域にあります、学校に通っています。
彼『彼らいわく、娘さんの教育の為にもカリフォルニアを離れたいらしいよ。Davidの仕事も、融通が効くみたいだ。一番はEricとKimの近くに住みたいっていうのが強いらしいけどね』
わたし『……!悲し~い!(せっかく出会ったばかりで、本当に良い友人関係を築いていけると思ってたのに~!)』
"友達が引っ越しするから、わたしたちも"
わたしはびっくりしました。うわあ、凄いな、そういう感覚なんダ!、と思ったのです。
わたしは引き続き、HadieとDavid 家族の実情を聞きました。
Hadieはパ―ト主婦。仕事を辞めることも苦ではない模様。
DavidさんはBarkery factoryを経営しているようで、小さなパン屋さんの経営者。将来は最高責任者として現場を離れる予定であります。
仕事は?学校は?家族は?周囲の人間は?
それよりも。
Etic とkimが引っ越しするから、俺たちもなのです。
アメリカ人のこの行き当たりばったり感覚、わたし、感動を覚えずにはいられないのでス
後先考えない決断力。(もちろん、御本人たちはむちゃくちゃ考えての、ご判断、だとは思いますよ!ただ、この決断力の速さは侮れませんね)。
わたし、大興奮。
おっけ!Hadie and David 行っちまえヨ~!!
頑張っちゃえヨ~!!ついでにあっちでも、うまいパン焼いちゃってくれヨ~!てな、かんじです。
さて、Davidさん。話はこれだけじゃなかった。
ここには更なるドラマがあったのです。
そう、HadieとDavid夫妻のBehind the scenes......
彼は孤児院で育ちました。だから、家族がいない、と。EricとKimは俺たちの本当の家族だ、と。
Hadieさん。
彼女の御家族はみな、ハワイに住んでいるそうです。
旦那様のDavid同様、Ericとkimを本当の家族だ、とかんじているようです。
わたしたち夫婦も、Eric、kimご夫婦に出会ったときからそのお2人の魅力にメロメロメロンでした。本当に慈悲深い、深い深い愛に包まれたカップルなのです。
たくさんの方々が彼等の側で暮らしたい、と望むことも不思議ではありません。
しかし、早かった。早い、決断力でした。
友達は家族。友達を家族と考える。
我が国、日本でも、各家庭の機能が壊れ、家庭のかたちも様々なものに変化を遂げていると聞きます。
家族との縁がなく、友達が家族のようになる。やはり、人間は人間が必要なのですね。
絆が必要。
わたしたちは2組の友達家族に"また逢う日まで"、をしなくてはならないので複雑な気持ちではあるのですが。
同様に、両夫妻の益々のハッピーラブラブを見届けたい、という気持ちがあるのもほんとう。わたしは彼等の『これから』に期待しています。カップルとして、大先輩なのです。(この話はまた違う章で)
仲良し友達家族とリタイア後を過ごす。
わたしたち家族にも、ありそうな、未来、です。