ジュエリー作家  美澤 道子です。


今回は、私が習っている「香道」について。




皆様、香道をご存知ですか?



大変稀少な香木を、薄く削り、5ミリ四方ぐらいに切った小さな木片を炭団で焚き、その香りを“聞いて”(嗅いで)どんな香りか、どんな順番で出てきたかを当て、それを和歌などになぞらえて楽しむ、日本独自の芸道のひとつです。






今から15年前、一年間だけ水戸のカルチャースクールで、志野流 香道のお稽古に通ったことがあるのですが、その後、出産と育児、仕事が忙しく、しばらくその雅な世界から遠ざかっておりました。





また、香道のお稽古を再開したいと思いつつも、なかなか公私に忙しく、タイミングを逸していたのですが、昨年、思い切ってもう一度、香道の門戸をたたかせていただいたのです。



15年前に80歳だった先生は、なんと95歳にして現役!!!!



当時ご一緒した門下生の皆様も、ほとんどがそのまま続けていらっしゃって、見覚えのあるお顔にホッとしました。





香りを“聞く”という、独特の言い方をする香道ですが、嗅覚を研ぎ澄ますことで、聴覚、ひいては人間の全感覚を呼び覚ましてくれるものなのかも・・・と、この道の全くの素人ながら、そんな期待をいつも抱いて、お稽古に向かいます。


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お稽古場に向かう途中、水戸 弘道館の梅園で、小さな白い梅が楚々と咲き始めていました。





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二月はじめての聞香は「梅花香」・・・☆



梅の花と和歌になぞらえた組香でした。



慢性鼻炎の私は、あまり優秀な生徒ではないのですが、今回は先生と同じ 四 点。



当てて点数を取ることだけが、香道の主目的ではないことはよくわかっているのですが、それでも、やはり、

当たると嬉しい😊



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聞香の後は、志野袋の紐結びを習ったのですが・・・


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帰宅してからは、再現できませんでした・・・💦


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“簡単”なはずの 「桜」結び。




ジュエリー製作とは、違う神経を使います💦

練習しなくちゃー




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人生の素敵な先輩方のお着物姿に、見入ることもしばしば・・・



薔薇柄の道行に一目惚れ♡



洋服でも着物でも構わないと先生はおっしゃいますが、私は、可能な限り、着物で参加するようにしています。

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大好きな紅梅の帯。



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限られた季節にしか纏えない帯ですが、それも着物を着る楽しみのひとつ・・・



こうして、出かける場所やシチュエーションに応じて着物や帯選びをすると、不思議なシンクロも起こるのです。



梅尽くしの 素敵な一日でした・・・☆



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帰り道で、もう一度、梅の香りを“聞いて”・・・