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誠子さんの講演会。
もう私は何度も聞いているのに、
何度聞いても涙無しには聞くことができません。
子どもを引き摺ってでも学校に行かせたかったこと、
不登校をしている事が、いかに惨めで辛いものか思い知らさせて学校に行かせようとしたこと。
葵の気持ちより、世間体を気にしていたこと。
葵が、
「俺は死にたくても死ねないほどクズなんだ。」
と、涙ながらに話した事。
誠子さんの話は、
全て私たち親子の過去と被るものがありました。
あの頃に比べると
随分葵も元気になって、
ついつい色々欲張りたくなりますが、
誠子さんの話を聞いているうちに、
初心に帰れます。
目をつぶって、
考えます。
もし、
食べて貰えない食事が置きっぱなしになっているダイニングテーブルの息子の席に、
食事ではなくて、追悼の花が置かれていたら・・・。
息子が生きていてくれて、
本当に良かったと
改めて思います。
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講演会には、誠子さんの次男さんも来ていました。
イケメンの爽やか笑顔。
この息子さんの笑顔には、思い出があります。
私は息子が不登校になった時、
惨めな思いをさせて学校に戻そうと考えていました。
実際に惨めだと思っていたし、
その親である私自身もみじめだと思っていて、
隠れるように暮らしていました。
でもそんな時、
日本の引きこもりについて取材した海外のドキュメンタリー番組に、
誠子さんの息子さんが出るという情報をいただいて、
その番組を見ました。
葵にも
「ママの友達の息子さんが出るから一緒に見て!」
と誘って、一緒に見ていました。
そこで見たものは、
「ひきこもり」ということで出演されていた次男さんの笑顔でした。
「笑ってる・・・」
葵は一言、そう言いました。
葵は、「ひきこもり」と聞いて、疲れ果てた人が悲しそうな顔で出演するんだろうと思っていたのだと思います。
それが予想外の爽やかな笑顔。
しかも、イケメン!
それを見た時に、
葵の心の中で、
なにかストンと重荷が落ちたんじゃないかと思います。
笑ってもいいんだ、
ひきこもりでも笑っていいし、
「ふつう」でいていいんだ・・・
そんなふうに感じたのではないかと思います。
講演後の家族会の分科会では、
皆さん、それぞれ悩みをお話されていました。
そこで、誠子さん、持ち前の明るさで、
「大丈夫! 大丈夫なんだって!」
と強く話してて。
辛そうな顔をしていた方も、
クスッと笑顔になってたなぁ。
不登校に対する理解や居場所が以前より増えたとはいえ、
まだまだ涙してるお母さん、お父さんがたくさんいて。
こういう繋がりを通して、
たくさんの方が少しでも心の拠り所にたどり着けると良いなぁ。
誠子さんは、今も次男さんとのドキュメンタリー映画を制作中だそうです。
きっとたくさんの人に希望を与えてくれるんだろうな。
楽しみだな