1週間登校したものの、
また不登校に戻ってしまった息子。

そして再び先生が家庭訪問に来てくれました。

学校は義務教育であること、
義務だから学校に来なくてはいけないこと、
でも、登校を強制やお願いはしない。
ただ、学校に来ることを薦めますということ。
そのためにいろいろ助けをすること、
勉強の助けはできるが、人付き合いの助けは出来ないから自分で頑張るしかないこと、
修学旅行はクラスに馴染むまたとないチャンスだから、
ぜひ前向きに考えて欲しいということ。

そんな話をして先生がお帰りになった後、
息子は
「先生に義務なんて言われちゃったら、できない俺はどうしたらいいんだよ。」
と泣いていました。

修学旅行に行けば、
みんなと仲良くなるチャンスがあるかもしれないし、
今は人の目が気になる時期だけど、
ここを頑張ればさきが見えてくるかもしれないよ、
という話を
水色の本(不登校ひきこもり心の道案内)の表を見せながら説明していたのですが、
その時に息子から
「例えみんなと仲良くなっても、すぐにまた地獄に落ちるから嫌だ」
という話がでてきました。

詳しく聞いていると、
前の学校の部活でみんなとても仲良く楽しくやっていたのですが、
ある日突然全員に無視されるようになったとの事でした。
「あんなにすごく楽しかったのに、なんで突然無視されたの?  俺が悪いの? 俺の何が行けないの? 
なんにもしていないのに、ああなったんだから、もし、またみんなと仲良くなってもまたそうなるよ。」
と、泣いていました。

明らかないじめのような事があったことは、
初めて聞いたので驚きでした。
よく話してくれたなと思いました。

当時の顧問の先生からは、「いじめはないです。ただ、本人が人の輪に入るのを拒んでいるだけです。」と聞いていました。
恐らく顧問の先生からは協調性のないメンバーとして見られていて、
辞める時も顧問の先生からは「あなたが辞めたら、ますますみんなは一致団結するでしょう。その邪魔はしないでください」と言われていたので、その事が頭の中に残っているのかもしれません。
特に集団無視の中心にいた子が、息子がずっと一緒にいて誰よりも仲良くしていた子だったので、仲の良い子も信じられなくなっているようです。

息子は、学校に追いつくと言うより、先生に褒めて貰いたくて、宿題などをやっているように見えます。
「僕は学校に行かないから悪い子なの?
先生に学校においでと言われるのが辛い。
なんで先生は学校にこいって言うの?」
と言っていました。

「先生は君を笑顔にしたいんだよ。そのために、いろいろな方法を教えてくれているんだよ。」と話しました。

「お母さんも学校に行けって言わないで」と言うので、
「前の学校でいろいろあって辛い思いをしたから、それがトラウマになって動けないのがわかったから、言わない。
ただ、トラウマを抱えたままでは、大人になっても前に進めないから、カウンセリングを受けることを考えて。
それと、絶対に学校に行かないと決めつけるのではなく、いろいろな意見を聞く耳を持って。修学旅行はまたとないチャンスだと思うから。
先生はたくさん不登校の生徒さんを見てきていだろうし、いろいろな解決法も知っていると思うから。」
と話をしました。

先生の帰り際に
「これからもまた宿題を出してほしいです。」
と息子が言ったのは、
「見捨てないでください」
という息子の意思の現れだと思います。

担任の先生は本当に何度も来ていただき、
励ましてくれます。
本当にありがたいです。

先生に来ていただいてから、勉強も再開し、気持ちも落ち着き、最近は昼夜逆転も治りつつあります。

あとは、いじめによるトラウマを
どうやって癒していくか
また家庭でも何ができるか考えてみたいと思います。