こんなに暑いのに、どうしたのか心はとても冷たく閉ざされている。
長女は今仕事を辞め、自分の人生を見直している。
次女は新しい職場に身を置き、歩き始めたが思うように前には進めていないようだ。
何ともやりきれない。
大切に育ててきたことが、災いだったのか、社会の波にもまれ砕け散りそうな二人。
次女に至っては、正社員の仕事と、バイトをいくつも掛け持ちして、休む間もなく働いている。
以前の職場より、待遇が良くないのか、生活費を稼ぐのにアップアップしている。
持病もどうなっているのか、実家に帰ってくる間も無く、連絡一つつかない状況だ。
そんな居場所を求めていたのだろうか。
結婚どころではない毎日を過ごす。
会いに行こうとしても、拒否するばかり。
仕方ないのかな。
親は何ができるのだろう。
どれだけ考えても、非力の自分には何もできない。
せめて、食べ物ぐらい送ってあげたいが、それすら拒み続けている状況。
何が悪かったのだろう。
答えはなんとなくわかるが、せめて自分の人生ぐらい楽しんで生きてほしいと願う。
長女はまだ小さい子供を抱え、仕事との両立の難しさに対面している。
それすら助けてあげれない情けない母となってしまった。
今は、自分の仕事もきつく、ぐったりしている。
そんな自分に、何ができよう。
年を取るにしたがって、できない事が増えていく。
もう時間はあまりない。
わかっているけれど、何もかもうまくいかない。
どうすればいいのだろうか。
次女の誕生日も過ぎ、紫陽花の花がとてもきれいに色づいている。
そして眩い光に、少し色褪せ始めてしまった。
時は止まってくれないのに・・・