「無難にコメなし」
この地方で昔から言われてきた言葉である
今年はこの言葉の意味を真底理解する年となった
五月初旬には田植え作業も完了し(除草剤散布まで)、開花時期に台風もなく、そのあとの登熟期(実=米を充実させる時期)に入るまで(7月中旬)、適当な降雨もあり、水管理の必要すらなかった
これほど手のかからなかった米作りは初めてのことである
見るからに、実に見事な稲の出来栄え姿であった
問題は登熟期に入ってからの7月以降の日照りであった
今も続いている酷暑・炎熱日・・・あまりに照りすぎた
紫外線は生物の成長を阻害する・・・ことが実証された
つまり・・・・・
過度の日照/紫外線という敵から稲は一番大事なもの、、それは子供=米・・・を守ろうとする
・・・どうやって・・・
防御層/鎧、つまりもみ殻を固く厚くする・・・ことにエネルギーを消費するのだ
子供の成長に使われるはずの栄養がそれ以外のところに使われてしまう・・・ということを理解した年であった
やたらに雨が多くてぐじゃぐじゃのぬかるみで収穫した去年は確かに10俵/反以上の収量があった同じ条件下で8俵の出来であった
2割の減収であった
その分の高値・・・ということにしょう
「無難にコメなし」
これ稲/米だけのことではない
そうそう
