中南勢音頭通信 かわさき音頭・寿  田中芳松・ブログ主 | 私が言っては遺憾会(中南勢音頭通信)

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中南勢地域における音頭・踊りの紹介をベースに
自由以上に思い切った発言を発信していくつもりのブログ

まだハウス資材の片付けが全部は済んではいないが、除草剤散布ができ、どうやらゴールが見えるところまで来れた。ブログも本来の軌道に乗せたいのであるが、体もえらいし、それ以上に頭の切り替えができない。ワンクッションおいて、「かわさき音頭・寿」を紹介して、頭を慣らそう。





     寿 (音頭/田中芳松  太鼓・囃し/荒木四郎)


神風や 伊勢の名所 深長のおんわの神を祝います 
泉ケ森のいわしみず 


春は桜の下陰に 華を彩る眺めこそ 絵にある様を映すなり 

夏の暑さはひとしおや 千代古松に風薫る 
それとみゆるながれには ひとの暑さもすてどころ 

秋は千草の花咲きて 森影照らす夕映えの 小鳥も渡る大空の 

オクリ
カエシ  

月もことさらさやかなる やがて 冬至も近寄れば 

この神垣にわきうずる なにし水にて泉川 つくる千寿の不老水 


その名も高き泉川 いずみきとてか恋しくば 訪ねてござれ よどともに 雲ともさらに夜も尽きじ 萬夜明けの竹の花                              

酒はかわらじ色も香も 月さの宿と祝います 寿くようのえん               
さらば よいやさで 声頼む


(小付け)

会うは別れの始めとか お別れするのはつらいけど
お名残惜しくもあるけれど 

せめて松阪大橋までおくりましょう
松阪大橋では近すぎる 六軒茶屋までおくりましょう
須川屋超えて川井町 船江、塚本過ぎたれば
久米へ入らば三雲村 連子格子の家並みは
競う屋号も市場庄 斎王姫の悲しみは 

別れ行く 都の方の恋しきに いざ結びみむ 忘れ井の水


三渡川のたもとに出れば ここは追分大和道
六軒茶屋の曲りとて モミジの様なる手をついて
糸より細い声をだし 皆さんさよならご機嫌よろしゅう
また来春も来ておくれ 来春来るやら来ないやら
姐さんいるやらいないやら これが別れの盃と
思えば涙が先に立つ 雨の十日も降ればよい


師、田中芳松から最初に習った作品である。短く簡潔であるがとにかく音域がいる。初めに調子を上げていくと、後半声が出ない。後半に合わせていくとまえが低くて苦しい。簡単なようでやってみると一番むつかしいのがこの演目である。

小付けについては「別れの唄」に私が書き加えてみたもの。身についていないので文句が出てこず右往左往である。私のは「保存会」の練習会の時のもの。



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