「ベトナム最後の秘境」と呼ばれるコンダオ島ですが、その理由のひとつはこの島が流刑地であったために長い間開発されなかったからなのだそうです。
コンダオ島は1861年にフランスの支配下になり翌年には最初の刑務所が建設されています。
その後100年以上もフランスやアメリカの支配が続き刑務所もどんどん増設され、ベトナム戦争が終結した1975年まで解体されなかったのです。
ここに収容されていたベトナム人は植民地化に反対した政治家や革命家ばかりです。
もし、この方々が犠牲にならずに新しい国を築いていたとしたら...と考えると本当に残念です。
ホーチミンからわざわざ飛行機に乗ってここまで来たのですからそんな負の遺産もお勉強しなければなりません。
コンダオ島最終日は早朝から博物館に向かいました。
悲しい歴史を知る心構えをしていたのに博物館前にはめっちゃキレイなお花😍と思いきや、ベトナム人が大好きなテトのための造花の飾り付けでした。💦
館内に入ってすぐにあった自由と平和のモニュメントです。
外された手錠から力強く上げた拳の上には平和の象徴である鳩(多分)が羽ばたいています。
館内ではほとんど写真は撮ってないのですが、戦争や刑務所関係以外でも島の植物や生物など自然に関するコーナーもあってとても興味深かったです。
最後にベトナムではとても有名で、英雄と称えられているVo Thi Sau (ボーティサウ)氏の彫像がありました。
彼女は14歳の時に自警団に入隊し、手榴弾で権力者を殺したため刑務所に入れられ、1952年1月23日にフランス植民地軍によって処刑されました。
19歳でした。
死刑執行の前に彼女が歌ったという歌も書かれていました。
博物館の入場券には他にも4ヶ所くらい入れるところがあったので続いてTiger Cage(虎の檻)を含む刑務所跡などに行ってきました。
入り口はこんなです。
石の高い壁が悲しいですね。
中には当時収監された人々の様子がたくさんの人形で表されています。
多分解放された日の様子だと思います。
1970年アメリカ人アマチュア写真家のトム・ハーキンさんという方がえらい人と一緒に見学にやってきた時の様子だと思います。
この人はここに来る前に命からがら逃げることができたベトナム人に会い、「虎の檻」の存在を知っており、巧妙に隠されたそのドアを見つけたのです。
そのときそこでトム・ハーキンさんが撮った写真が雑誌「Life」に掲載され、その残虐さを世界が知る事になりました。
収監されているのは私達とおんなじ生身の人間であって、決して獰猛な虎ではないんです。
上から撒かれるのは石灰の粉です。
その上に水をかけると化学反応をおこして火傷するのです。
女性もたくさん収監されていました。
壁に残っている様々な汚れが生々しく残っていました。
右側の独房には屋根がありません。
灼熱の太陽を覆うものがない中で拷問されている様子です。
こちらは破壊された虎の檻です。
強制労働です。
狭い部屋での足かせがほんの少しの自由をも奪います。
こんな風景をたくさん見学したあと、島の領主が暮らしていた邸宅も見学できました。
築100年以上のコロニアル建築の歴史的建造物です。
外国人支配者達と会議するお部屋もある素晴らしい豪邸でした。
その日最後に訪れたのは、
刑務所で犠牲になった方々の慰霊碑があるハンズオン墓地です。
入場料は要らないのですが、ショートパンツを履いていた夫は入れず💦私一人で行きました。
広い墓地のほぼ中心にひときわ立派なお墓がありました。
亡くなってから74年も経つのですが、お供え物を持って訪れる人があとを経ちません。























