旅好きな私には、旅の途中に記しておきたいことが山ほどあって、忘れちゃう前にブログを更新しなきゃと思っているうちに旅が終わってしまいます。
そして家に帰って日々の暮らしに戻った途端に頭の中は次の旅先探しでいっぱいになってしまうのです💦
ということで今日は「次の旅」が始まる前にしっかりと楽しかったクルーズの思い出に浸ってみます。
2023年12月11日、ムンバイ(インド)発12泊13日のセレブリティミレニアムのクルーズでの寄港地は、
①ゴア(インド)
②コロンボ(スリランカ)
③ハンバントタ(スリランカ)
④プーケット(タイ)
⑤ペナン(マレーシア)
⑥ポートクラン(マレーシア)
⑦シンガポール
というスパイスルートと名付けられた航路でした。
最初の寄港地ゴアでは特に何も予約しないで暑い中、港から一番近い街、ヴァスコ・ダ・ガマまで歩きました。
そうか、スパイスルートってこういう事?
世界史で習ったような、、、
昔ヨーロッパ人は貴重な香辛料を求めて大航海の末、ポルトガルのヴァスコ・ダ・ガマがこの地に入ったことから駅名(市の名前でもある)までこの人の名前になっちゃったんでしょうね。
あまりの暑さに疲れて、しばらく休んでから港に戻ろうとしていると、プライベートタクシー(?)みたいな人や車だけじゃなく、小さいバイクまで(笑)競って声をかけてきます。
ただの親切心なのかもと、持っていた小銭を見せるとそれじゃ足りないと去って行くのです。(笑)
そんな中、快くどうぞ、と言って乗せてくれた人がいました。
日本人が大好きと言い、今日は暑くないよ、4月〜5月は気温が50℃くらいまで上がるけどインド人は慣れているから普通に生きているよ!って笑います。
見ず知らずの私達に親切にしていただいてありがとうございました。
次の寄港地スリランカのコロンボでは港にツアーバスもたくさん待機していましたが、港の出口までの無料シャトルバスもありました。
カラフルな衣装の民族舞踊で迎えてくれます。
今回私達を迎えてくれたのはこんなにステキな車に乗ったガイドのチャミンダさんです。
後ほど送って貰った彼と彼のご家族のお写真です。
6年半前にスリランカに行った時に大変お世話になり、今回また連絡して感動の再会でした。
その節は約1ヶ月も滞在したのですが、コロンボでは全く観光していなかったのでちょうど良かったです。
今回行きたかったのは、ベイラ湖に浮かぶ美しいシーマ・マラカヤ寺院です。
スリランカの有名建築家、ジェフリー・バワが設計しています。
クリスマスイルミネーションのための飾り付けがされていなければもっと静かな時間が流れたのかも。
コロンボ国立博物館です。
綺麗な建物ですね。
コロンボ独立広場です。
たまたまここで結婚式の写真撮影中でした。
なんか皆さんぽっちゃりさんで、、、
と思ったけど新郎のお尻のあたりは違うんですって。
「お肉」じゃなくて伝統的な衣装でお尻を大きく見せているんだそうです。
次に私が是非とも訪れたかった場所はJ.R.ジャヤワルダナセンターです。
あいにく館内工事で閉館中だったのですが、なんとチャミンダさんが管理人さんに交渉して日本人ならと特別に入場させてもらえることになりました。
怪しい日本語で「いらっしゃいませ」と書かれています。(笑)
こちらの漢字表記を見てもついつい笑ってしまいますが、
実はこの方⬆️スリランカの第2代大統領ジュニウス・リチャード・ジャヤワルダナさん(発音が難しいお名前です!)は全ての日本人が感謝してもしきれない、すごい人だったのです。
1951年9月6日サンフランシスコ講和会議において当時セイロンだったときの蔵相だった彼は、Hatres ceases not by hatred, but by love. というブッダ様のお言葉を引用してスピーチを行いました。
美しいですね。
なにぶんその当時まだ生まれていなかった、何事にも上から目線で物事を考えるくせがある、私の解釈といたしましては、「人は憎む事を続けてもその感情が無くなる事は無いけれど、愛を持って接すれば解決する」みたいな、長い文章になってしまうのですが、どうでしょう💦
だってこの演説は第二次世界大戦後、敗戦国日本をどう罰すべきか❓という議題の世界会議において、この方ただ一人が日本の肩を持ってくれた上にこの発言によって各国首脳が考えを改め、対日賠償請求を放棄したというではありませんか。
この方の素晴らしいスピーチがなければソ連などは日本を4つに分断して、統治下に置いてやる‼️などとのたまっていたというのですから、まさに「ニッポン」の命の恩人なのであります。
この方のおかげで日本の戦後が復興できたということでしょう。
その後70年以上も経過した現代において、是非ともこの方の美しいスピーチを聞かせてあげたい某国々の代表の方々がいるんですよね、困ったことに。
空手家でもあったので、大山倍達氏からの賞状など、空手関係の品々もたくさん展示されてました。
この建物は元は彼が結婚するまで住んでいた家を資料館に改装したもので通常は無料で入場できます。
ジャヤワルダナさんのことを全く知らなかった私を含め、スリランカを訪れる日本人は是非行くべき場所のひとつですね。
スリランカ人は誰でも知っている真実の歴史ですが、日本史の教科書にも載せるべきでしょう。