金曜の夜の新幹線はガラガラに空いていて、
今から運慶さんに会いに行く私は、
なんだか不安と心細さ、
本当に会いに行って良いのかなという色々な感情がグルグルしていた。
10時過ぎには駅に着きます。
と、家を出る時に伝えておいた。
運慶さんは、その日、仲間内で飲んでるらしく、
それなら私、ホテルに先に入って待ってようか？
と言っても、
せっかくだから待ち合わせして、どこかで少し食べようということになりました。
そして、そろそろ駅に着く頃、
どこで待ち合わせする？と聞くと、
良く行くインドネシア料理があるからそこで待ってて。
と言われ、
何時に来るの？
と聞くと、自分は11時過ぎになるから。と、、
え？？私、新幹線に乗る前から着く時間も伝えてたし、遅くなるならホテルで待ってるとも言ったのに、30分以上も待たなきゃいけないの？？
と思ったら、
グルグルしていた感情が溢れて出した。
え？そんなにかかるの？
と聞いたところ、
だって、急に来ることになったし、
ちょっとは察してくれる？
と言われた。
いやいや、遅くなるなら、自分は遅くなるって先に伝えてよ。なんで私が聞くまでは言わないのかな
と考え始めたら
やっぱり来なければ良かったという思いで泣きたくなる。
あー私、やっぱり、この人のこと好きじゃないんだ。
と気づくと、すぐにでも家に帰りたい気持ちになった。
どうして来ちゃったんだろう。
別に会いたくもないのに。
はやく帰りたい
はやく帰りたい
そんなことばかり考えていると、
運慶さんが店に現れても、顔をまともに見ることもできず、
泣きたい気持ちは変わらないまま。
彼も私が態度が悪いので怒り始めて、ますます険悪なムードに。
しかし、店を出た後、
せっかく来たんだから機変直してぇ！！
という運慶さんの叫びでようやく気分を変えて、
この日は、一応仲直りはしたものの、
この時感じた感情から、もう私は彼のことが好きではないということがわかり、
2泊、彼の地元で過ごしたあとで
東京から帰ったらすぐ別れたいと伝えました。
一緒にいる時に伝えられなかった。
こういうところも私の弱いところ。
毎日送られてくるご飯の写真にも耐えられなくて、
電話を出ないと、どうしたの？と聞かれるのも辛い。
私が別れを告げると、
じゃあこれが今生の別れだね。
といわれ、最後に顔が見たいからと、
ライン電話にするも、30分ほどお互い無言。
これはどんな意味があるのかと、不思議な気持ちになってきたところで、
そろそろ切りたいと切り出し、
前世を語る男との今生の別れが終わりました。
いや、私、もう絶対会いたくない。。
前世も来世も関係なく、
冷蔵庫の物を全部捨てる彼の押し付けがましいところも、
彼が私と出逢ったことで、魂の片割を見つけたといわれても、
自分が悪いと認められなくて、すぐに連絡を拒否したり逆ギレするようなところも、
私が嫌だから嫌。
自分の軸で自分の人生を切り拓いていかなきゃ
私は誰かの思いを受けて言いなりのように
人形のように生きていきたくはない。
短くも、激しくも、儚い恋は終わりました。
どうしてこうも、
濃い男ばかりが出てくるのかな。
前世を語る男と今生の別れ。