古民家…ほどでもない 古家
昨年暮れから娘とその仲間達が古家の片付けをしている。
家主さんは市内の別の場所に住んでいる。
売る事も壊す事も出来ない家主さんのご実家、
家主さんの親が亡くなった後、しばらく空き家になっていた。
以前は大家族が暮らしていた空き家には家族達の荷物がぎっしり残っていた。
「家賃はいらない」と言う家主さんと一緒に娘たちが少しずつ家の中の片付けをしていた。
家賃は少しだけですがお支払いしている。
昨年の今頃だろうか、私の「古民家再生計画」が頓挫した。
小高い山の上にあるその「古民家」は私の少ない予算で購入可能であり、娘家族が住む場所の近くであった。
内見の時は娘や、娘の仲間の設計士さんにも見てもらい、簡単な改装見積もり等も相談させてもらった。
別の日には姉や、姉の知り合いの若い大工さんにも見に来てもらった。
古民家からの景色↓
購入を諦めた後に古民家の画像は消してしまったので娘とのラインから探した💦
私の「古民家再生計画」が頓挫した後に娘から、
「どうなるかわからないけれど、私も動いてみるよ。」と聞かされた。
そして、昨年の暮にはもう仲間と共に活動もしはじめていた。
みんな「障害児」を抱えた親たちである。
時間も体力も限りのある人たちである。
作業は月に一度、時間は1時間を目安に、
無理はしない。
無理をしない。
活動は静かに始まった。
今年に入って私も友人と参加するようになった。
8月は皆での活動はお休み。
なので、
今回は娘とふたりで壁に漆喰を塗ってみる。
古い壁をこそぎ落とし、養生をする。

ゴム手袋で塗っていく、

柔らかい漆喰の感触がクセになる。
今日はお試しなのでこの範囲だけを塗る。

もう15年近く前に、
古い社宅に住んでいた娘と婿。
最初の子を早産して亡くした娘は、
それまで勤めていた小学校も辞めて社宅で療養していた。
切迫早産の危険性もあったのに、無理をしてしまった結果なのか、
その自責の念をふりはらうように娘は古い社宅の内装に取り掛かった。
何かに夢中になりたくて、なるためか、
母である私も一緒に、
カビの生えた壁紙を剥がし、カビを落とした壁に漆喰を塗っていく。
漆喰が乾き、濃い色に塗った柱と白い壁のコントラストに母娘で満足した。
しかし初めての漆喰は無駄に厚塗りにしてしまい、その費用は半端なかったように覚えている。
今回はその経験もあってか、薄くむらなく漆喰を塗れたようだ。
「今までの経験が無駄ではなかった。」と娘、
「うん、そうだよ。(苦労も悲しみも)無駄じゃないさ。」と私。
娘が自宅に行っている間にもう少しかべをこそぎ落とした。
なぜ?腰に手を?(笑)

それから娘が娘の末っ子をばあばに会いたいからと連れてくる。
末っ子は古い家の中を走り回りながら歌っている。
「真っ黒くろすけ出ておいで〜でないと目玉をくりぬくぞっ〜」
作業の片付けをしながら聞いていた私は、
あらためて物騒な歌詞だなぁ…と、
こわいわぁ〜(笑)
娘や、娘の仲間達、そして私までが、
なぜ?
空き家を改装して場所づくりをしているか…?
そこはもう少しまとめてから書いて行こうと思っている。
帰りは月一の墓参りを済ませ、リサイクルショップに寄る。
友人にラインするも、
「おいおいはやまるな〜」と言われる。
ちゃんちゃん