息子くんが映画館デビューをしてもう1年経つ。
昨年に引き続き、今年もこのシーズンがやってきた!
ドラえもん最新作!
『のび太と空の理想郷』
春のドラえもん鑑賞が恒例行事に。
今年も息子くんと2人で映画館へ!
昨年は綺麗な友情に大いに泣かされたドラえもんであるが、今年はどんな作品なのだろう。
僕らの『らしさ』が世界を救う。
そんな今作のあらすじがこれだ。
(空の理想郷HPより)
誰もがパーフェクトになれる夢のような楽園。
そんなパラダピアを舞台に繰り広げられる今作『空の理想郷』
しかし息子くんは映画よりも何よりもまずこれをご所望のようで。
バケツのようなポップコーン。
前日からずっと楽しみにしていた映画館のポップコーン。
たしかにこのサイズ感で食べられる施設は映画館の他になかなかない。
上映前からバリバリとポップコーンを口に運ぶ息子くん。
それでも全く減る様子がないこのポップコーンは容器に四次元ポケットでも採用しているのだろうか。
そして映画が始まり、終盤に差し掛かる頃。
劇場版ドラえもんでは定番の光景が映画館では繰り広げられる。
保護者一同の大号泣だ。
(そこら中から嗚咽と鼻をすする音)
もちろんこの僕は涙腺がぶっ壊れている方なので息子くんなどそっちのけで大号泣である。
こんなの我慢できるわけがない。
綺麗なのだ。
あまりに綺麗な友情と人間関係。
汚いものを見すぎている大人だからこそ、今まで多くを失いながらここまできた大人だからこそ、この綺麗さを尊く思い、涙するのだ。
失ってしまったけど大切にしたかったものに気付かされて涙するのだ。
それほどにのび太くんの優しさは僕たちの胸に刺さり、疲れた心を癒す。
世界中の人がのび太くんのような優しさを持つといいのに。
今作はドラえもんでは絶対の要素である友情に加え、個性や多様性をテーマとして掲げていたと思う。
とても現代的なテーマで、それを取り入れてくるあたりさすがドラえもんと言える。
誰もがパーフェクトで欠点のない理想郷にありながら、最後は一人一人の『らしさ』が世界を救う。
欠点がないことが良いことなのではない。
欠点をも愛せるような長所があるからこそ人は輝くし、欠点でさえもその人らしさであると認めることで人と人は繋がり、補い合いながら高め合っていく。
そんな個性、自分らしさを何にも囚われることなく発揮することが豊かな人生ではないだろうか。
今作ではそんなキャラクターたちの姿を見ることができ大いに泣いた。
これはもう企業の新入社員研修とかに導入してもいい作品だと思う。
息子くんも途中
『涙が出ちゃうよぉぉぉ』
と感受性が育っている様子であった。
作品に涙できる感性は素敵だ。
これからも色々なものを見せてあげるようにしたい。
大人も大満足の映画ドラえもん。
来年も春に新作が公開されるようなのでまた観に行きたいと思う。
純粋で綺麗なものに感動したい人はぜひとも劇場に足を運んでみてほしい。