必要な残業は連日寝ないでもやるけど不要な残業は1秒たりともしたくない。
『帰れない空気ってあるよねー』
そんな空気は一切読まないゆとり世代代表である僕は『俺が空気だ』と言わんばかりの表情で今日も定時を死守するわけで。
(歩く酸素)
人生にやりたいことが多すぎるので優先順位の低いものに切り売りする余裕は僕にはない。
(仕事にもっと優先順位を割くべき人間)
大事な推し事があるので。
定時ダッシュからの映画館。
(社会人の鑑)
自分を労わってあげる時間が人生には必要だ。
この世界にはツラいことが多すぎるのだから。
(労わりすぎてツラいことを自ら課したくなる人)
今回は前売り券も購入し、ずっと楽しみにしていたこの作品を。
『転生したらスライムだった件~紅蓮の絆編~』
見たことがない人のためにどんなお話なのか3点で説明すると…
①通り魔に刺されて死んだら異世界転生して復活
②転生特典でスキル鬼積みの最強スライムに
③みんなで仲良く新しい国作ろうぜ!(なお敵には容赦しない)
異世界転生ものとしては基本的な『俺超強ぇぇぇ!』系。
こういう戦闘力高めの主人公が好みである。
今作も推しキャラが存分に出てくるということで。
推しキャラはその存在だけで心が全力疾走しカロリーを消費してしまうのでまずはカロリー補給をして鑑賞に臨むこととする。
パンダエクスプレスの引力。
たまに食べたくなるもの世界ランク1位はケンタッキーである。
これに疑いの余地はない。
そんな中世界ランク8位ぐらいにこのパンダエクスプレスは位置している。
パンダエクスプレスの引力はこれによって引き起こされているのだ。
オレンジチキン。
このオレンジチキンとフライドライスのボウル。
圧倒的なジャンク感。
これが人を惹きつけてやまない。
今回は違うもの…今回は違うもの…今回は…
『オレンジチキィィィン!』
(スリザリン)
気付くといつも目の前にある。
それがオレンジチキンだ。
極めてカラリと揚げられたチキンに絡みつく甘いソース。
この甘さがやみつきになる。
ベースはチャオメンも美味しいのだが、ジャンクを追求するならフライドライスだろう。
オレンジチキンでフライドライスをかきこむ快感といったら。
脳が直接『美味い』と理解する本能レベルの味わいだ。
これを求めてパンダエクスプレスは定期的に食べに来てしまう。
これを書いている今も食べたい。
(多分何かやばいものが入ってる)
無事カロリー補給を行い映画館に戻った僕。
こんなものがあるのを発見してしまった。
公開記念コラボメニューですって…?!
チョコレートが入ったリムルパン。
リムルのぷるぷるゼリードリンク。
注文するとオリジナル特典がもらえるというファン必食のコラボメニュー。
しかしだ。
当方仕事終わりにスーツで一人駆け付けた33歳男児である。
これは…周囲の視線…大丈夫そ…?
(35年ローン2児のパパ)
しかし僕は
『好きなものは恥じることなく好きだと言う』
をモットーに日々通勤電車でもアニメを垂れ流すメンタリティの持ち主なので何も問題はない。
秒で
『リムルパンとぷるぷるゼリードリンク!リムルで!』
と真っすぐに店員さんの目を見ながらリムル推しであることを伝えていた。
劇場版の主人公である紅丸は当たり前のように無視である。
(僕はリムル様とディアブロ様推しです)
しかし手にして思った。
パンダエクスプレスで完全に満腹である。
ここからパンを一個食べる?!
『解、食べるほかに選択肢はありません』
ラファエルさんありがとうございます。
ベルゼビュート使って全部食べます。
もはやアルティメットスキル持ちとなった覚醒魔王の僕。
喉の奥が熱くなるぐらい甘い。
スライムカラーの爽やかな見た目とは裏腹にシロップの濃度がすごい。
さすがはリムル様。
魔素の量が桁違いのドリンクである。
購入特典も無事入手。
ポストカードとミニクリアファイル。
用途に迷う絶妙なサイズ感。
とりあえず仕事用のカバンに入れておくこととする。
(中身:サウナ用品/スキンケア用品/転スラグッズ←NEW!)
そして念願の劇場版の感想としては…
『神演出に次ぐ神演出からの神演出』
正直終盤に
『うわ…これクソシナリオじゃん…』
と思った瞬間があった。
しかしそこからが転スラの真骨頂だったのだ。
急激なスピードで一転二転していくシナリオの加速感。
そしてラストの畳みかけるような演出。
あまりのスピード感に感情が追い付かず、気付くと僕は泣いていた。
(シナリオに震える)
ラストがすごい。
ラストのためだけにもう一回見に行きたい。
早く配信きてくださいお願いします。
作画クオリティとしては劇場版にしてはややチープか?
といった印象が拭えないのだが、ラストの演出に全振りされていたので良しとする。
今作、バトルに関しては期待してはいけない。
覚醒魔王になって強くなりすぎているリムル他配下の皆様。
アニメ本編であまりに強い敵と戦いすぎているため劇場版の敵は基本雑魚である。
パワーバランス調整のためヴェルドラ様やミリム様はお留守番を命じられ戦いには不参加。
リムル様もスキルはベルゼビュート一択のごり押しという無双感。
推しのディアブロ様に至っては本気さえ出さないで舐めプ終了という有様だ。
しかしバトルシーンはアニメ本編で見ればいい。
劇場版の醍醐味はシナリオなのだ。
キャッチフレーズにもなっている
『この絆、守り抜く』
なのだ。
ラストが本当に素敵。
もう一回見たい。
そしてアニメ映画の醍醐味でもある鑑賞特典。
0巻という形式美。
仕事後の時間を大満喫。
自分にご褒美をたくさん与えてこの師走を駆け抜けようではないか。