正月が終わった。

 

仕事始めという圧倒的日常。

しかし日常があるから非日常が輝く。

仕事があるから休日が輝く。

 

今年も頑張って会社員としての心を燃やしたいと思う。

(上弦の鬼との戦闘が不可避な環境)

 

さて、そんな正月だったが皆さんはいかがお過ごしだっただろうか。

皆さんのブログを見ているととても楽しそうな様子が伝わってきた。

 

美味しそうな料理!

初詣でにぎわう様子!

家族と!

友達と!

新年のフレッシュな空気感!

 

楽しいお正月を過ごせたなら何より。

 

かく言う僕もこの正月にはある決意をもって臨んでいた。

 

それが

『正月だからこそ体を締め直す』

である!

 

何かと暴飲暴食が許される風潮のある正月。

食べてナンボ。

飲んでナンボ。

 

正月太りは日本の伝統美であり形式美。

日本人たるもの、正月に太らずしていつ太るのか。

 

その補助的加速装置として餅は存在する。

(糖質カロリー小型爆弾)

 

おかしいではないか。

甘くしてもしょっぱくしても美味い。

汁に入れても焼いても美味い。

 

もちもちしていて口当たりもよく、食べていて飽きもしない。

それでいてあの小型に米という米が凝縮しれている。

 

無限糖質カロリー爆弾。

 

そんなカロリー永久機関が正月になると突然食卓に登場する。

これは正月太りという日本の伝統を維持するためのマッチポンプなのだ。

 

DNAに刻まれている。

正月になるとおもむろに餅を大量摂取し始める日本人。


そして

『正月太りしましたぁ!』

と笑顔で語る。


立派なマッチポンプではないか。

一富士二鷹三正月太り。

 

この形式美を日本人であれば無視することはできない。

 

しかし、運命に抗いたい病を患う僕は戦ってみたくなるのだ。

(飽くなき主人公願望)

 

この伝統に。

この煩悩に。

そして己に…!

(2022年一番しょうもない戦い)

 

こうして僕は

『自分と戦う信念!』

(新年とかける2022年初スベり)

と銘打ち、暴飲暴食の煩悩に打ち勝ち逆に体を締めてやろうという正月を決意していた。

 

そして迎えた元旦。

やってやるぜぇぇぇ!!!

人生の主人公はこの俺だぁぁぁ!!!


うぉぉぉぉぉ!!!

(脳がバグる違和感)

 

本当ね。

神様もそういうとこ良くないと思うよね。

そういうとこあるよね昔から。

 

願いを叶える上で手段を選ばないって残酷だと思うの。

 

『世界が平和になりますように』

という願いを

『笑顔溢れる生活』

ではなく

『人類を全て抹消する』

という形で叶えるみたいな。

(神的平和のアンサー)

 

『地球環境がもっと良くなりますように』

という願いを

『豊かな自然』

ではなく

『人類を全て抹消する』

という形で叶えるみたいな。

(神的環境のアンサー)

 

今回神様は僕の

『お正月に痩せたい』

という願いを

『水分しか摂取できない状況に追い込む』

という形で実現した。


結果僕はこの正月で2キロ近く痩せることに成功した。

 

頭の中にはただただ鈴木雅之が流れるのみである。

違う違う

そうじゃ

そうじゃない

(そういう曲じゃない)

 

30歳を超えてからの風邪は命にかかわるレベルで辛い。

子どもの頃など風邪をひいたところでほぼノーダメージだったのだが。

 

体中が痛み頭はグルグルし何のやる気も起きない。

出来ることと言えばただひたすらに水分を摂取することのみである。


これが正月の過ごし方か…?

 

この世界はあまりに残酷だ。

元々僕にはこういうところがある。

 

平日に比較的気を張って生きているので、体調不良など滅多にない。

しかし、ある程度まとまった休暇になると張り詰めていた気が緩むのだろう。

こういった休暇になると体調を崩しがちなのがこの僕だ。

 

そして仕事が始まりそうになると治る。

圧巻の調整力である。

 

普通は逆ではないか。

むしろ仕事が近付くとお腹が痛くなったりしろ。

(メンタルダイヤモンド人間)

 

仕事が近くなると頭もスゥーっと透き通ってきて体調も良くなってくる。

休日を楽しむために働いているのに、これでは。

もはや呪われた運命に抗える気がしない。

 

今回も飲む点滴と言われる甘酒の大量摂取により無事仕事始めには間に合った。

掲げた目標『体を締める』も無事達成した。

 

望む形とは全く違うのだが。

(やつれる)

 

暴飲暴食の煩悩にも打ち勝つことは出来た。

そもそも体調が悪すぎて煩悩などなかった上に甘酒は暴飲した。

(半分未達の可能性)

 

一滴もアルコールを飲まない正月など成人してから初めて過ごしたのだが如何せん不完全燃焼感が否めない。

これを読む皆さんも年明け、何か嫌なことがあったら思い出してほしい。


僕のような下の下の正月を過ごした男がいたことを。

(自分より下を見せる新しい癒しの形)

 

もはやこういった下卑た形でしか自分が社会貢献できるビジョンが浮かばない。

みんな思う存分僕をサンドバッグにし、そこで生じた心の余裕でもって僕を慰めてくれると幸いだ。

 

スタートから伸び代しかない2022年。

とりあえずこの風邪を完治させることに全力を注ぎたい。

 

僕の望んだ自分との戦いはこういう形ではなかったのだが。

(白血球VS風邪)