皆様!

あけましておめでとうございます!


本年も何卒…

この長文ブログを…

よろしくお願いいたします!

(土下座を超えた五体投地の構え)


大晦日はいかがお過ごしだっただろうか。

美味しいものを食べながら。

家族一同。

友人一同。


ワイワイ笑顔の絶えない大晦日をお過ごしになられただろうか!


皆様が豊かな大晦日を過ごされたのであればそれ幸い。


かく言う僕は年越しの瞬間、こんな風に過ごしていた。


どうしてこうなった…

(正月にこういうノリはいらない)


365日24時間稼働中。

エニタイムフィットネス。


ジムで年を越すことになった経緯はこうだ。


前回のブログで仕事納めを高らかに叫んだこの僕だったが、その一方で妻はというとその限りではなかった。


それも仕方ない。

妻は医療従事者。

入院する患者さんがいる限り、そこに仕事はある。


これに対して僕は何も不満などない。

むしろエッセンシャルワーカーとして多くの人たちに貢献する妻は誇りそのもの。


応援こそすれど、それを厄介に思ったりなど微塵もするわけがない。


しかし当たり前ながら、大晦日も元旦も働く妻にとって、日常と同じリズムで生活を送ることは必要不可欠なこと。


そうして仕事のコンディションをしっかりと保つことこそプロフェッショナルの医療従事者と言えよう。


誇らしい。

世間に乗じて楽しみたいであろう気持ちを抑えて、しっかりと責務を全うする妻が誇らしい。


妻の背中に煉獄の赫き炎刀が見えた。

(骨まで焼き尽くされるやつ)


いつもの生活リズムとなると、カウントダウンなどは愚の骨頂にして問題外。

我が家は通常営業、22時には全員就寝済である。


しかし何事も全力で楽しみたい僕。

せっかくなら年末らしさというものを感じたい。


そうしてこの日ばかりはと夜更かしを決め込んだ32歳男児は一人寂しくリビングで間接照明に照らされていた。

(滲み出る厭世観)


友達に電話でもしてみるか?

しかしあまり騒いでも寝ている妻に迷惑だ。


ならばと年末特番を見てはみたものの、特に面白い番組はない。

元よりテレビをそこまで見る方ではないので、結局のところNetflixを起動してしまう。


聖杯戦争もそろそろ佳境だなぁ…


何故か年末にFateを見始める始末。

僕の目の前では歌合戦が繰り広げられることもなく、ただただ青い甲冑に身を包んだ英雄が

『エクスカリバァァァ!!!』

と叫んでいた。

(どうしようもない大晦日)


何が『約束された勝利の剣』だ。

何が『乖離剣!エア!』だ。

何が『アイオニオンヘタイロイ!』だ。

(意訳:王の軍勢)


32歳が大晦日にその圧倒的な作画とバトルシーンにデュフデュフしていていい内容ではない。


設定の厨二病感に罪はない。

しかしこのままでは…

大晦日がこれでいいのか…?!

(いつもと1μも変わらない日常)


そうか!

家に自分しかいないのなら!

自分が誰かいる場所に行けばいい!


見事な発想の転換!

さすがは今年社会人10年目!


しかし友達と会うにはいささか大掛かりになりすぎる。

かと言って人が多い街に繰り出したところで知らない人と何を楽しめばいいのか全く分からない。


そうして導き出した最適解がこれだった。

筋肉の一人や二人いるやろ。

(もはや人ではない)


大事なのは共に盛り上がれる誰かではない。

もはやそこにただ『いる』ということ。

誰かと同じ空間で何となく充実した気持ちで年を越すという最低限のことはやった感。


何より24時間ジムにコミュニケーションなど存在しない。

誰しもが己にしか興味がなく、己を追求しようとするストイックな空気しか感じない。


まして大晦日にジムで筋トレをしているような奴は真の意味で己にしか興味がない可能性すらある。


そんな筋肉ダルマ達なら程よい距離感で一緒に年を越せると思ったのだ。

(一緒という概念)


しかし先ほどの風景からも分かる通り筋肉が一体もいないではないか。

(人の単位)


分かった分かった。

お前らの隠れ場所はもう分かってる。

マシンエリアじゃないんだな?


そうだよな。

より高負荷を自由にかけたいんだよな。

フリーウエイトエリアに2〜3体いるんやろ?

あれ…

みんな…どうしたの…?


一体も筋肉がいないジム。

あれ?

ここ僕の家だっけ?

(錯乱)


筋肉も年越しは大事にするらしい。

プロテインと同じぐらい大晦日は大事にするものだったのだ。


『マジかよ…』


普通に声に出た。

(心の底から筋肉を信じてた)


どうやら筋肉を買い被りすぎていたらしい。

今や僕がこのジムで数体いるであろう筋肉群の一員になってしまっている。


逆ではないか。

僕がそれを求めていたのに気付いたら僕がそれになっていた。


星新一のショートショートかよ。

筒井康隆の世界観かよ。


取り乱した心を鎮めるべく、僕はベンチに座る。

気持ちが落ち着いてきた。

(ドーパミン分泌中)


どうせ家にいても一人でNetflixを見るだけなのだ。

せっかく来たなら鍛えようではないか。

もうこのまま年を越そうではないか。


どうせ誰かが来たところで何か話すでもカウントダウンするでもないのだ。


ここは己と向き合う場所。

自分との戦い、年内最終戦からそのまま新年初戦というデスマッチ感。


そしていよいよ2021年も残すところ数十秒。

ジムに流れるテレビではカウントダウンが始まっている。


自分もやるか。

カウントダウン…!

下半身よ…2022年を迎えられるかな?

(地獄)


カウントダウンに合わせてスクワットをするというもはや発想がドMのそれである。

2022年、ロクでもない1年になる気しかしない。


こうしてApple Watchが危険を直感させる心拍数の色を表示するとともに僕は2022年を迎えた。


その時ジムにはもう3体の筋肉、もれなくバッキバキのモンスターが集まっており新年を迎えると同時に拍手のみ巻き起こるという謎の一体感で新年を迎えることができた。


無言のマッチョ達が拍手で僕のスクワットカウントダウンを讃えてくれているようで何とも言い難い多幸感を味わう新年だった。

(エンドルフィン分泌中)


ちなみにそのマッチョ達は拍手を終えると再びバーベルやマシンに鬼のような形相で向き合っていた。


しかし年越しに少なからず興味があったことが分かり、筋肉も同じ人間であると少し安心した2022年の幕開け。

今年は良い一年になりそうだ!

(アドレナリン分泌中)


この後なし崩し的に2022年初トレーニングに突入した僕。

(スクワット継続中)


2022年最初からクライマックスである。


僕が2022年最初にしたことは

『自分の限界を超える』

だった。


これ以上2022年に何があるというのか。

(疲労により思考停止)


そして年を越した僕はその足で近くの寺へ初詣に向かった。

もはやトレ後のクールダウンでしかない。


寒さと疲労により記憶が曖昧なので初詣は改めて行くこととする。

(本末転倒)


そして今年も抱負を設定した!


【2020年】

バク転ができるようになる

(未達)


【2021年】

サウナーの聖地に行く

(達成)


【2022年】

キックボクシングの体験に行く

(NEW!)


今年の抱負はズバリ格闘技だ!

物騒な世の中。

大切なものを守る力を身につけなければならない。


かつてパスカルはこう言った。


力無き正義は無能であり

正義なき力は圧政である

それゆえ正義と力を一緒にしなければならない


正義は議論の種となるが

力は承認されやすく

議論を無用とする


それゆえ人は

正義に力を与えることができなかった


というのも力は正義に反抗し

こちらこそ正義と主張したからである


かくして正しいものを強くさせることができなかったので

人は強いものを正しいとしたのである


つまりだ…

正義を全うするにはそれ相応の力も必要になるということだ。


要するに、最終的には筋肉と暴力ということに他ならない。

(危険思想)


いくら正しい心を持っていたって、暴力はそれを簡単に打ち砕いてしまう。

そうならないように暴力に抗う力も身につけたい。


真に正義を全うできる男になる。

そのために必要なのがそう!

格闘技だ…!


元よりダイエットをしていた頃からキックボクシングには興味があった。

今年はフィットネスも兼ねたキックボクシングジムの体験に行くことを抱負にしたいと思う。


実際に通えるかどうかは一旦考えないでおいて、まずは新しいことにチャレンジしてみたい。


2022年は強くなりたい一年!

全力で毎日を過ごしていきたいと思う。


楽しい一年にするぞ!