先日使用しているカード会社からこんなお手紙が届いた。


何かチケットが当たった…!

 

支払いに不備があって督促状でも届いたのかと思いビクビクした時間を返してほしい。


税務署とか市役所とか金融機関から重要そうな郵送物が届くと不安な気持ちになる。

めでたいものなら封筒に『祝』などと入れてくれればいいのに。

 

どうやら暇つぶしにキャンペーン応募したチケットが当たっていたらしい。


三井住友VISA太平洋マスターズだと…?!

 

由緒正しき男子ゴルフツアーの観戦…!


しかも決勝ラウンドだと…?!

 

最も熱い戦いを繰り広げる決勝ラウンド。

予選じゃなくて決勝?!

しかもペア?!

12,000円相当?!

 

基本的に人間が小さく浅ましい僕だ。


このチケットが1枚6,000円もするということに感動を隠せない。

12,000円相当の当選という過去一の幸運に身震いを隠せない。

 

しかし僕がここ10年近くで三井住友カードに落としてきた金額を考えるとこのぐらいは妥当なのではないかという考えもある。

(小ささと浅ましさを加速させるスタイル)

 

むしろもっと特別観戦VIPシートのようなものを設けて接待してくれても構わないのではないだろうか。

(庶民に何かを与えすぎたことによる害悪の典型)

 

三井住友VISA太平洋マスターズ。


大会賞金総額1億5千万という由緒正しき大会にして、男子プロの素晴らしいツアーの一つである。

 

何よりポスターにもあるこの景色だ。

太平洋クラブ御殿場コース。


雄大な富士山を一望するコースは日本が世界に誇る国際水準のトーナメントコースだ。

 

難易度はもちろんのこと、プレーヤーとしては縁もないであろう高級コースに入ることができる。

それだけでも価値があるというのに、舞台は決勝ラウンドである。

 

今年はコロナ禍による無観客試合から少し緩和され、一般入場も入場者数を絞った事前予約、抽選にて観戦が可能となっている。


それはむしろ6,000円払いたい…!

決勝を観戦できるという確約だけでも大きな価値がある。

 

封筒を開けた瞬間に妻に頼み込み、いつもゴルフを共にしている友人と行けることとなった。

 

当日は8:00スタート。

選手たちの練習場も見たいということで4:30に御殿場へ向け出発する。

 

目立った渋滞もなく無事到着すると荘厳なコースが待ち構えていた。


名門感が凄まじい…!

 

どんな熱戦が待っているのだろう。

高まる期待感。

 

だってコースはこの景色だ。


こんなとこでゴルフがしてみてぇよ…!

 

よく行くゴルフ場はコース上にある池がもはや底も見えないような深淵なのだが、太平洋クラブは違う。


水がめちゃめちゃ綺麗。

底が見える。

ゴミ一つない池。


もはやそれは池ではなくリゾート地のプールのようである。

 

これなら池ポチャしても全然打てるしむしろ浸かって打ちたい。


ラスト18ホールなど、そんな池の様子も相まって完全にリゾート地のコースであった。

さすがはテレビ中継にも耐えうる大会コースである。

 

よく行くゴルフ場では池がまさしくウォーターハザードとして機能している。

ハザード。

そう、危険物だ。

 

太平洋クラブのような澄んだ池では絶対に打ち込んではいけないというような緊迫感に欠ける。


少しぐらいなら打ち込んでもいいかな…!

そんな悪いイケメンにも似た様相を感じる。

 

よく行くゴルフ場などは第一印象から危険しか感じない池である。

絶対に打ち込んではならないし近付いてもいけない。

そう直感させるだけの緊迫感がある水質だ。


見た目通りの半グレである。

(言い過ぎ)

 

ちなみに名誉を守るために言っておくがよく行くゴルフ場は平日1万円を切る上に、土日祝でも1万円ちょっと。


しかもとても美味しい昼食付きで2サム保証割増無し。


絶景を拝むことができ、コースも多彩で面白いという素晴らしいコースだ。

 

例え池が半グレであったとしても僕は生涯をかけてこのコースに通いたいと思う。

(頑なにコース名を伏せる姿勢)

 

そして肝心の観戦だが、写真撮影は全面禁止なのでこれ以上の写真はない。

 

なので感想のみでこの興奮を何とか伝えたいと思う。

 

感想その1:男子プロの圧倒的迫力

体がデカい。

『めちゃめちゃ飛ばしそう』

を直感し、実際に同じ人間とは思えない程に飛ばす。

 

特に幡地プロはかっこよかった…!

 

ティーショットの音と弾道、スピードが異次元。

人間を辞めているのではないかという球の飛び出しと軌道。


あんな球が打てたらゴルフも楽しいことこの上ないだろう。

 

プロの色々なショットが見られたのは素晴らしい経験だった。


脳内にイメージを焼き付けたので12月の上司たちと行くゴルフでは6アンダーぐらいで回れると思う。

(優勝スコア)

 

感想その2:グルメやイベントが楽しい

色々なグルメワゴンや物販などのイベントコーナーが楽しい。


当日は静岡ということで富士宮焼きそばと、みしまコロッケをいただいた。


全く関係はないがクレープも食べた。

このクレープが痺れるほど美味しかった。

(ただの甘党)

 

物販ではサイングッズの販売や三井住友の各種イベントで楽しむことができた。


三井住友カードを日頃愛用する僕にとってはそのどれもが素晴らしい。

三井住友カード社長のご挨拶をめちゃめちゃ頷いて聞いた。

(新入社員)

 

感想その3:熾烈な優勝争いが熱い

今大会は最終ホールまで1打差同組という熾烈な優勝争いとなった。


しかも最後はお互いバーディーチャンスにつけてのパッティング勝負。


距離も比較的ある微妙なトライ。


逃げ切り優勝、同点プレーオフ、逆転優勝そのどれもがあり得る痺れる展開。

 

そんなプレッシャーを打ち破って逃げ切り優勝を決めた谷原プロのバーディーパットには痺れた…!


あの状況で決められるメンタリティ。

僕なら池に嘔吐していてもおかしくはない。

 

しかしそのメンタリティを備えているからプロなのであり、勝負に生きることのできる人というわけだ。

 

そして谷原プロの優勝が決まったあと、2位につけていた金谷プロもそのバーディーパットを決めた。


このメンタリティもさすがと言わざるを得ない。

目の前で優勝を逃したことに落胆せず、決めきる集中力と胆力。


人間が大きい。

 

2人の一歩も譲らぬ戦いに会場は大いに沸き、感動を味わった。

 

プロスポーツの持つ感動や興奮。

これは生で見ないと味わうことが出来ない。


今回コロナ禍にあって大会を開催してくれたスポンサーの方や選手一同に感謝をしたいと思う。

 

ゴルフ観戦は人生で初だったのだが、打球の迫力、コースの戦略を存分に味わうことができた。

加えて選手間、選手とキャディさんとの会話を聞くことができたのも新鮮だった。


ゴルフ観戦は選手と観客との距離が近いのも魅力だと思う。

 

男子プロの迫力に夢中。

 

ゴルフ観戦ハマりそうである。